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     畫賛

    たわみては雲待つ竹の景色哉

    雪の朝ひとり乾鮭をかみ得たり

    箱根越す人もあるらし今朝の雪

    雪の竹笛つくるべう節あらん

    雲白しいかさま三保の冬なれや

     旅人を見る

    馬をさへ眺むる雪のあした哉

    雪ふりや乞食眺めて居る乞食

    ぬれ簑を手柄にしたる雪見哉