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Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/185

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    時雨行くや船の帆綱に取付いて

    時雨降る笠松へつく日なりけり

    馬士は知らじ時雨の大井川

     伊賀の山越

    初時雨猿も小簑をほしげなり

    時雨るゝや田の荒株の黑む程

    いづこ時雨笠を手に提げてかへる僧

    凩の町にも入るや鯨賣

    凩の吹きやるうしろすがた哉

    凩や頰腫いたむ人の顏