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Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/182

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    渡し呼ぶ人は我なり初時雨

     人の方へ初めてゆきて

    初時雨初の字を我しぐれ哉

    草の戶や我もの顏にふる時雨

     小倉山

    こゝに來て假初ならぬしぐれ哉

     江戶を出るとて

    旅人と我名呼ばれん初時雨

    石に置て香爐をぬらす時雨哉

     自畫讃