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    煤はきは杉の木の間の嵐哉

     行脚の五器一具灘波にのこし置きけるを年經て路通がおくりけるを

    これや世の媒に染らぬ古盒子

姥等

    子を背山妹山嵐姥等聲

節季候

    節季候を雀の笑ふ出立哉

    節季候の來ては風雅も師走哉

厄拂

    僞の舌に骨なし厄拂

古曆

    うかと年寄る人や古曆