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Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/165

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    山中や菊は手折らぬ湯の匂ひ

     木因亭

    かくれ家や月と菊とに田三反

    菌狩やあぶない事に夕時雨

    松茸や知らぬ木の葉のへばり付

    松茸やかぶれた程は松の形

    初茸やまだ日數經ぬ秋の露

    初茸やもと來し道へ又出づる

水葱

    なまぐさし水葱こなぎの上の鮠の膓