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Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/141

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     暮れて外宮に詣で侍りて

    三十日月なし千年の杉を抱く嵐

    水油なくて寢る夜や窓の月

    月澄みて秋は入日のあとの不二

     正秀亭初會

    月代や膝に手を置く宵の中

     明月のよそほひにとて芭蕉五本を植ゑて

    芭蕉葉を柱にかけん庵の月

     柴の庵ときけばいやしき名なれ