コンテンツにスキップ

Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/129

提供:Wikisource
このページは校正済みです

秋雨

    秋も早ばらつく雨に月の形

     旅窓長夜

    九度起ても月の七つかな

     隱士等栽に見ゆ

    名月の見處聞かん旅寐せん

    名月や我と筆架の影法師

    名月やたしかに渡る鶴の聲

    夏かけて名月暑きすゞみかな

     深川

    名月や門にさし來る潮がしら