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Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/128

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    西東あはれさ同じあきの風

    松植ゑて竹の欲しさよ秋の風

    霧時雨富士を見ぬ日ぞ面白き

     越後國能生宿白山權現社汐路之名鐘

    曙や霧にうづまく鐘の聲

     お君が崎にて

    松なれや霧にいざらへいと曳く程に

     甲州產屋ヶ崎

    雲霧の暫時百景を盡しけり