Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/122

提供:Wikisource
このページは検証済みです

    白露の淋しき味をわするゝな

     宮部丹後近々旅よりかへるときゝて

    草の戶や貯へも露の待ち設

草菴

    道細し角力草のはなの露

    賤の宮森の露ちる旭かな

     二見の浦にて

    硯かと拾ふやくぼき石の露

     曾良に別るゝとて