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Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/118

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    聲澄みて北斗に響く砧哉

    鍼立や肩に槌うつ唐衣

     よし野にて

    砧うつて我にきかせよ坊が妻

     近江路を通るに日野山の邊にて胡麻といふものに上の衣をとられて

    はがれたる身には砧のひゞき哉

重陽

    盃の下ゆく菊や朽木盆

     九月九日乙州が一樽を携へ來り