るは害ありて益なし。滿六歲より學校に入りて善き敎育を受けしむるを可とす。又修業僅か四ケ年にては、十分なる敎育を施すこと能はざるは明かなり。土人をして、向上發展せしめんと欲せば、現在の生活を改善すると共に、其の子弟の學齡並に修業年限を舊に復する必要あるべし。
二、和人土人の兒童をして、相互に了解會得して同情の念を起さしむべし。小學讀本卷十第二十二課「あいぬの風俗」は、之れを省きて、更に適當なるものを加へられんことを望む。
三、舊土人小學校を優等にて卒業し、進んで中等學校に入らんと欲するものには、保護費又は舊土人共有財產の收益を以て、奬勵的に入學せしむ可し。