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みならず暴飮（ばういん）は彼等（かれら）を墮落（だらく）せしむる第（だい）一步（ぽ）なればなり。

三、アイヌの精神（せいしん）の遲緩（ちくわん）せるは事實（じじつ）なり。故（ゆゑ）に之（こ）れが緊張（きんちやう）をはかり向上（かうじやう）發展（はつてん）せしめ、有爲（うゐ）なる國民（こくみん）と爲（な）さんには、靑年會（せいねんくわい）を組織（そしき）し之（こ）れを中心（ちうしん）として勇壯（ゆうさう）なる擊劍（げきけん）等（とう）を行（おこな）はしむべし。又（また）戰役（せんえき）、忠勇（ちうゆう）立志（りつし）並（ならび）に農業（のうげふ）等（とう）に關（くわん）する書籍（しよせき）を備（そな）へ、彼等（かれら）をして自發的（じはつてき）に勉學（べんがく）せしむることも亦（また）大（おほい）に必要（ひつえう）なり。

四、從來（じうらい）一般（ぱん）の人（ひと）は、アイヌに對（たい）し動（やゝ）もすれば「アイヌだから」の言（げん）を使用（しよう）せり。此（こ）はアイヌの感情（かんじやう）を害（がい）し、相互（さうご）の誤解（ごかい）を招（まね）く基（もとゐ）なれば、之（こ）れを廢（はい）し、土人（どじん）をして、自（みづか）ら「アイヌだもの」の念（ねん）を起（おこ）さしめざるを要（えう）す。

五、アイヌの和人（わじん）に接觸（せつしよく）して、最（もつと）も嫌忌（けんき）せられる一原因（げんいん）は衞生（ゑいせい）思（し）