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ルド、其の他世界に名高き古今の偉人が幼年時代の生活より、其の各經歷に於ける轉向點を研究して、立志の動機、成功の基礎を示したり。其の事蹟の頗る趣味
に富むと、行文の流麗暢達なるとは、相待て大に讀者を威動鼓舞するに足る。
- 因に云ふ、『アンクル、トムス、キャビン』はストー夫人が無限の同情を注ぎたる奴隸談にして、實に南北戰爭の一誘因となりたる名著なるが、本會發行『家庭夜話』の第三册『仁慈博愛の話』は乃ち此の譯本なり。(定價金参拾錢郵稅四錢)
- 又本會發行の『偉人研究第一號 リンコーン言行錄』はリンコンの詳傳にして、此の書に對する批評は左の如し。
帝國文學===人道の偉人アブラハム、リンコーンの面目を活躍せしめむとして先づリンコーンの小傳を叙し、次に早年時代辯護士時代及び大統額時代の性行を 陳べ、終りにリンコーンの演說及び格言を紹介したるものなり。文章平明にして暢達毫も苦澁の痕を見ず、內外出版協會一流の平正なる文體にして、靈飾なく、 銜耀なく、摯實朴茂、最もリンコーンの性格を描くに適せり。
新公論===本書はアブラハム、リンコーンの傳にして『偉人研究』の第一編として出版せられたるものなるが、著者が卷頭に告白する如く『彼が米國の大統領となりしが故に彼を偉人とし、彼の言行を編せしにあらず、彼が人道の偉人なるが故に彼を偉として此著をなせしもの』にて、精神的修養に益する所大なるは今更言を俟たず、古來靑年を鼓舞せしものにして偉人の傳記に勝るものなし、今や學生墮落の聲は到る處に起れり。此際期かる著書ある宴に,世を裨益するものと云ふべし。
太陽===歷史の一面を觀じ且つ我等の靈の食物を撰むには、偉人を硏究するに若くはなし。此の目的より偉人硏究叢書企てられ、第一編としてリンコーンの言行錄を出版す。平民の友、人道の保護者、愛の權化、理想的政治家として不滅の光明を放つリンコーンの一生を紹介して殆ど餘蘊なし、輕薄なる靑年社會の良劑たるを失はず。(定價金參拾錢郵税四錢)