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舌驪リ 又は秣舌驎モリンと書き、門カドは額兀顚エウデンなるを額䦍闐エウデンと書き、弓ユミは訥木ヌムなるを弩木ヌムと書き、望ノゾむは中合舌剌カラなるを中合舌𥈙カラと書き、行ユくは牙不ヤブなるを迓步ヤブと書き、食クラふは亦迭イデなるを亦咥イデと書ける類︀タグヒなり。今 固有 名詞コイウ メイシに其等ソレラの異字ある時は、みな一定の音譯字に改め書けり。
近世史書に用ひらるゝ音譯の內にては、乾隆︀ケンリウの勅撰チヨクセンなる遼金元史 語解レウキンゲンシ ゴカイは稍ヤヽ 法則ハフソクあり。その契丹キツタン 女眞ジヨシン 蒙古モウコの諸︀國語シヨコクゴの解釋カイシヤクには誤り多く、三史の音譯字を悉く改定したるは、殆どみな附會 杜撰フクワイ ヅザンなれども、一定の音に一定の字を當てたるだけは、從來の史書に勝マサれり。乾隆︀ 以後の史書は、多くその音譯法に從ふが故に、今祕史の音譯と比較ヒカクせんが爲に、その音譯字を滿洲字マンヂウモジ〈[#「滿洲字」は底本では「滿州字」。昭和18年復刻版に倣い修正]〉の下に書きて排列ハイレツすること左の如し。
| 阿アの段ダン | 額エの段ダン | 伊イの段ダン | 鄂オの段ダン | 烏ウの段ダン | 長烏ナガウの段ダン | 父音フイン | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 阿行アギヤウ | ○阿ア a |
○額エ e |
伊イ i |
鄂オ o |
烏ウ u |
諤ウー ū |
|
| 喀行ガギヤウ | 喀カ ka |
克ケ ke |
奇キ ki |
科コ ko |
庫ク ku |
庫クー kū |
○克ク k |
| 噶行ガギヤウ | 噶ガ ga |
○格ゲ ge |
○吉ギ gi |
果ゴ go |
○古グ gu |
○古グー gū |
□ング ng |
| 哈行ハギヤウ | ○哈ハ ha |
○赫ヘ he |
○希ヒ hi |
和ホ ho |
呼フ hu |
呼フー hū |
h |
| 薩行サギヤウ | 薩サ sa |
色セ se |
錫シ si |
索ソ so |
蘇ス su |
蘇スー sū |
斯ス s |
| 沙行シヤギヤウ | ○沙シヤ sha |
舍シエ she |
實シ shi |
碩シヨ sho |
舒シユ shu |
舒シユー shū |
} |