鹿兒島縣立圖書館新築落成記念誌/鹿兒島縣立圖書館の沿革略
- 二 鹿兒島縣立圖書館沿革略
明治四十五年四月一日私立鹿兒島教育會附屬圖書館、縣に移管され、鹿兒島縣立圖書館と改稱し、學務課長豊田勝藏館長事務取扱に任せられ、事務引繼、諸規則の改正を行ひ、仝四月七日より開館す。
大正元年十月二十八日片山信太郎館長に任ぜらる。
大正二年五月十日鹿兒島縣立第一中學校跡に移轉し、五月二十日より開館す、當日の入館者百七十名に及べり。
大正二年十一月三十日郷土志料展閔會を開催す。大正二年十二月二十五日第二中學校より圖書の保管轉換を受く。
大正三年一月十二日午前十時櫻島爆發し鳴動、強震の爲め當館の石塀、建物、書架等破損甚だしきにより臨時閉館す。
大正三年二月十六日櫻島爆發による被害以來、館内閲覧に支障ある爲め告示第八十八號を以て圖書の館外貸出を開始す。
大正三年三月二十八日櫻島爆發以來閉館中の本館も、恢復漸く整ひしにより本日より開館す。
大正三年四月より本館に博物部を附設し、櫻島噴火に關する資料及博物標本等を陳列して公開する事に決し、各縣立學校職員を委員に嘱託す。
大正三年十月七日より十三日まで本館に於て教育會主催教育品展覧會を開催の爲め臨時閉館す。
大正四年七月二十二日櫻島爆發油繪大額面を博物室に掲揚す。
大正四年八月十八日博物部を公開し一般觀覧を許す。
大正四年十一月二十八日南洋産動植物標本を陳列す。
大正四年五月八日高田文部大臣來館博物部を視察す。
大正五年六月十四日御大典記念事業として一室に紫宸殿模型を備付く。
大正六年五月二十一日 朝香宮鳩彦王殿下櫻島爆發記念室を臺覽遊さる。
大正六年十月十七日貴族院議長徳川家達公來館、櫻島爆發記念室を觀覽す。
大正六年十一月八日、九日の兩日日本圖書館協會九州支部第三回總會を當館に開催總裁徳川頼倫侯臨席さる。
大正六年十一月二十日より二十六日まで郷土志料展覧會を開催す。
大正七年九月二十五日本縣知事阪本釤之助氏金百四十三圓寄贈す。
大正八年六月二十六日故加納久宜子遺族より金五十圓寄贈す。
大正八年十一月兒童圖書館外貸出を開始す。
大正九年一月二十二日より二十九日まで流行性感冒猖撫の爲め午後六時閉館す。
大正九年三月二十六日 皇太子殿下行啓に際し、博物部玻璃質凝灰岩其他を興業館に陳列し台覧に供す。
大正九年四月一日閲覧規定を改正し圖書閲覧を無料とし本日より實施す。大正九年十月理化實驗部を設け一般に公開す。
大正十年一月二十一日館長片山信太郎大阪市阿波屋圖書館長に轉任。
大正十年二月三日後任館長奥田啓市着任。
大正十年三月二十七日より四月五日まで圖書整理の爲め臨時閉館す。
大正十年四月二十一日麑城史談會の主催にて、本館に於て明治維新史料展覧會を開催す。
大正十年六月英國より自動式赤道儀望遠鏡を購入、一般に公開す。
大正十一年五月九日櫻島噴火記念物を集成館に出陳し、英國皇太子殿下の台覧に供す。
大正十一年八月十八日縣教育會主催霧島夏季大學期間中出張圖書館を設く。
大正十一年十月二日本館内に私立鹿兒島法學院を設く。
大正十一年十月二十二日鹿兒島新聞社主催を以て八田知紀翁五十年記念展覧會を當館に開く。
大正十一年十一月十二日より仝月十六日まで縣教育會主催學制頒布五十年記念展覧會を當館に開く。
大正十一年十二月二十五日揖宿郡冬季大學に出張圖書館を設く。
大正十一年十二月二十六日文部省圖書館局長幣原担氏來館。
大正十二年一月二十七日より二十九日まで三日間現代歌人俳人文士の短冊色紙展覧會を開催す。
大正十二年四月一日より本館に巡回文庫の制を設け事務を開始す。
大正十二年五月七日 久邇宮殿下御一行御來麑遊ばされたるにつき、櫻島噴火記念物、油繪等を縣商品陳列所に出陳して臺覧に供す。
大正十二年七月通俗圖書選擇目録を刊行頒布す。
大正十二年七月二十五日より八月三日まで霧島にて開催の縣教育會主催夏季大學に出張圖書館を設く、會員並に一般公衆の利用するもの三千七百五十二人、閲覧冊数五千二十八冊にして盛況を呈す。なほ博物部委員第七高等學校教授村上春太郎氏指導の下に自動式赤道儀望遠鏡を以て天体の觀測を行ふ。
大正十二年八月十日圖書館利用宣傳及讀書趣味皷吹の爲め「ポスター」を調製縣下に配布す。大正十二年十一月一日より七日までを圖書館デーとして講演會、活動寫眞、童話會、天体觀測等各種の催をなし來館者に圖書館利用の栞を呈す。
大正十二年十二月二十日和漢圖書分類増加目録を刊行す。
大正十二年十二月二十三日日置郡冬季大學へ出張圖書館を設く。
大正十二年十二月二十四日揖宿郡冬季大學へ出張圖書館を設く。
大正十二年十二月二十四日圖書二百八十六冊購入の上移動文庫五個を編成し關東震災地方へ發送す。
大正十三年一月二十七日御成婚奉祝の爲め講演會、活動寫眞會、童話大會等を開催し來館者に記念印刷物を頒布せり。
大正十三年三月一日關東震災地方へ寄贈圖書七百十五冊を發送す。
大正十三年三月二十日郷土志料分類目録を刊行頒布す。
大正十三年三月二十五日巡回文庫用圖書分類目録を刊行頒布す。
大正十三年四月一日御成婚記念事業として御慶事記念文庫を調製し、御成婚及皇室に關する圖書寫眞帖を主とし、國民精神作與及思想善導に關する圖書約五十冊を以て文庫を編成し、各郡に發送す。
大正十三年四月より縣公報附録として毎月新着圖書目録を刊行す。
大正十三年五月十八日、十九日、二十日の三日間本館に於て縣主催第一回圖書館講習會を開催、郡町村吏員、中學校及小學校教員、圖書館員等七十四名の來會者あり、講師は伊東福岡縣立圖書館長、奥田鹿兒島縣立圖書館長なり。
大正十三年七月通俗圖書選擇目録「附圖書館に關する法規其他」を刊行頒布せり。
大正十三年八月三日鹿兒島第一師範學校に於て開催の縣教育會夏季大學に出張圖書館を設く。
大正十三年八月二十二、二十五、二十六、二十七日の四日間地球に最も接近せる火星觀測を博物部委員第七高等學校教授村上春太郎氏の指導講演の下公開、毎夜數千名の熱心なる觀覽者の爲めに日没より午前四時頃まで行ふ。
大正十三年十一月本館々報第六號を刊行頒布せり。
大正十三年十一月一日より七日までの圖書館週間中來館者を初め一般公衆に圖書館利用、讀書趣味皷吹を宣傳の爲め標語を掲げたる栞及皇室國体國民性國民道徳に關する圖書目録を刊行して配布し、講演會、活動寫眞會、童話會等を開催すると共に西郷南洲翁の書並に西郷南洲翁及十年役に關する圖書、文書、其他の史料の展覧會を開催す。
大正十三年十二月二十三日日置郡冬季大學へ出張圖書館を設く。
大正十三年十二月二十四日揖宿郡冬季大學へ出張圖書館を設く。
大正十四年一月十三日縣主催青年團幹部講習會へ出張圖書館を設く。
大正十四年二月郷土志料分類目録並に巡回文庫用圖書目録を刊行頒布せり。
大正十四年二月十七日 伏見宮殿下仝月二十四日 秩父宮殿下御來鹿の際櫻島噴火記念物を縣商品陳列所に出陳して臺覧に供せり。
大正十四年六月通俗圖書選擇目録及本館々報第七號を刊行頒布す。
大正十四年七月三日より五日まで三日間縣主催圖書館講習會及協議會を當館に於て開催す。講師は永山長崎縣立圖書館長、奥田鹿兒島縣立圖書館長にして、町村圖書館關係者六拾壹名の來會者あり。
大正十四年七月十日圖書館宣傳ポスターを印刷縣下に配布す。
大正十四年十月鹿児島縣内圖書館一覧及櫻島噴火記を刊行頒布す。
大正十四年十月十九日、二十日の兩日當館に於て日本圖書館協會九州支部總會を開催し、館長奥田啓市支部長に推選され從つて當館に支部を置く事となれり。
大正十四年十一月一日より七日までの圖書館週間に優良圖書讀書標語を印刷せる栞及讀書宣傳ビラを配布し、義士に關する書畫、圖書並に文士、名士の原稿圖書展覧會閲覧者懇談會其他各種の催をなす。
大正十四年十二月十五日鹿兒島縣會に於て本館改築議案決議さる。
大正十五年二月郷土志料分類目録を刊行す。
大正十五年六月通俗圖書選擇目録を刊行す。
大正十五年八月十二日ラヂオを備付け一般に公開す。
大正十五年九月鹿兒島縣立圖書館報並に巡回文庫用圖書目録を刊行す。
大正十五年十一月一日より七日までの圖書館週間に白川樂翁手簡、著者の展覧會並に浮世繪版畫、明治以前洋畫展覧會等を開催すると共に良書目録、讀書奨勵等の諸印刷物を一般に配布し、又閲覧人懇談會等を開催す。
大正十一年十一月七日新築圖書館の地鎭祭を行ふ。
大正十五年十一月十五日俵内務省政務次官來館。
大正十五年十一月十七日汎太平洋學術會議員見學團來麑、本館櫻島噴火記念物を縣商品陳列所に出陳す。
大正十五年十二月七日本館並に市教育参考館、尚古集成館三館聯合講演會を開催し、中村徳五郎氏の島津久光公事蹟に就いて講演あり。
昭和二年二月七日八日兩日 大正天皇御大葬儀に付臨時閉館。
昭和二年三月南洲神社五十年祭奉賛會事業の南洲翁遺物展覧會を新館にて開催の事に決す。
昭和二年五月五日、六日の日本圖書館協會理事會及總會に於て十月二十二日より三日間本館に於て第二十一回全國圖書館大會開催に決す。
昭和二年七月通俗圖書選擇目録を刊行す。
昭和二年八月八日 聖上陛下奄美大島行幸につき本館博物標本具類を天覧に供し、其一部を献上す。
昭和二年十月一日より十二月十日まで新館移轉準備及圖書整理の爲め臨時閉館す。
昭和二年十月和漢書及洋書分類規定を改正す。
昭和二年十月新築圖書館落成したるを以て十月二十二日落成式を擧行す。
昭和二年十月十二日より二十四日の三日間當市に於て第二十一回全國圖書館大會を開催す。
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