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鞭のうた (牧野虚太郎)

提供:Wikisource


ひつそりとそれさへも道である
白くにほつてゐる
たたかひをいどむときも知らず
さては斷層のきざはしともならず
神にあらふ
さうして黙示のひややかな愛となる
しばらくは曲ることもない
ときぢくのよるべなさ