近代に作られた神楽
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明治以降に国風歌舞や謡物の手法で多くの神楽が製作された。広義では雅楽の延長線としても考えられるが、神社祭祀に特化した新たな創作神楽であることから、狭義では雅楽と明確に区分される。特に宮内省楽部の楽長であり、多くの神楽を製作した多忠朝は神社祭祀に於ける日本神話を論拠とする神楽舞の重要性を主張している。
- 浦安の舞(うらやすのまい)(昭和天皇御製)
- 天地の 神にぞ祈る 朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を
- 豊栄の舞(とよさかのまい)(臼田甚五郎作詞)神社本廳神社賛歌
- 朱の雲分けうらうらと とよさか昇る朝日子を 神のみかげと拝めば その日その日の尊しや
- 地にこぼれし草の実を 芽ばえて伸びてうるわしく 春秋かざる花見れば 神の恵みの尊しや
- 悠久の舞(ゆうきゅうのまい)(宏覚禅師作詞)
- すえの世の 末のすえまで 我が国は よろずの国に すぐれたる国
- 朝日舞(あさひまい)(明治天皇御製)
- さしのぼる 朝日のごとく さはやかに もたまほしきは 心なりけり
- 目に見えぬ 神に向ひて はぢざるは 人の心の まことなりけり
- 玉垣の舞(たまがきのまい)(明治天皇御製)
- 我が国の ためをつくせる 人びとの なもむさしのに とむるたまがき
- 呉竹の舞(くれたけのまい)(昭憲皇太后御歌)
- 人はただ すなほならなむ 呉竹の 世にたちこえむ ふしはなくとも
- 寿の舞(ことぶきのまい)(昭憲皇太后御歌)
- 朝ごとに むかふ鏡の くもりなく あらまほしきは 心なりけり
- みたま慰の舞(みたまなごめのまい)(香淳皇后御歌)
- やすらかに ねむれとぞおもふ 君のため いのちささげし ますらをのとも
- 靖國の舞(やすくにのまい)(大伴家持作詞)
- 海ゆかば 水漬く屍 山ゆかば 草むす屍 大君の 辺にこそ死なめ 顧りみはせじ
- 八乙女の舞(やおとめのまい)(明治天皇御製)
- 八束穂の たりほのはつほの 新嘗に ささげまつると 刈りはじむらん
- わが国は 神の末なり 神まつる 昔の手ふり わするなよゆめ
- とよとせの 稲刈るしづか うれしさも ほにあらわるる 秋のおやまた
- 紅わらべ(べにわらべ)(菅原道真作詞)
- 美しや 紅の色なる 梅の花 あこが顔にも つけたくぞある