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薬学校通則

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原文

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○第六號(七月十八日 輪廓附)

藥學校通則別册之通相定候條此旨相達候事

(別册)

藥學校通則

第一章 總則

第一條 藥學校ハ此通則ニ遵ヒ藥學ヲ敎授スル所トス

第二條 藥學校ハ之ヲ分テ甲乙二種トス甲種ハ尋常ノ藥學科ヲ敎授シ以テ藥劑師ノ具成ヲ圖リ上款ニ遵ヒ之ヲ設置スルモノトス乙種ハ簡易ノ藥學科ヲ敎授シ以テ藥劑師ノ速成ヲ圖リ下款ニ遵ヒ之ヲ設置スルモノトス

上款

第二章 學科目

第三條 甲種藥學校ノ學科ハ少クトモ左ニ揭クル諸目トス

物理學 化學 動物學 植物學 金石學 藥用植物學 分析化學 藥品學 製藥學 毒物學
藥物試驗法 調劑學

此他英佛獨語中ノ一語

第三章 修業年限、日數及時數

第四條 甲種藥學校ノ修業年限ハ三箇年以上トス

第五條 甲種藥學校ノ授業日數ハ少クトモ每年三十二週ヲ下ルヘカラス

第六條 甲種藥學校ノ授業時閒ハ一週二十四時ヲ以テ度トス

第四章 入學生徒ノ資格

第七條 甲種藥學校ニ入學スル生徒ハ品行端正、體質强健ニシテ年齡十八年以上トス

第八條 甲種藥學校ニ入學スル生徒ハ初等中學科卒業以上ノ學力ヲ有スル者若クハ少クトモ左ニ揭クル科目ニ就テ初等中學科ノ學力ヲ有スル者タルヘシ

和漢文 算術 地理 物理學

第五章 敎員ノ資格、員數

第九條 甲種藥學校ノ敎員中少クトモ二名ハ東京大學ニ於テ製藥士ノ學位ヲ得タル者若クハ他ニ相應ノ學力ヲ有シ文部卿ノ認可ヲ經タル者ヲ以テ之ニ充テ主トシテ重要ノ學科ヲ分擔セシムヘシ

下款

第六章 學科目

第十條 乙種藥學校ノ學科ハ左ニ揭クル諸目トス

物理學 化學 植物學 藥品學 製藥學 藥物試驗法 調劑學

第七章 修業年限、日數及時數

第十一條 乙種藥學校ノ修業年限ハ二箇年トス

但シ此年限ヲ一年以内增加スルコトアルヘシ

第十二條 乙種藥學校ノ授業日數及授業時閒ハ第五條第六條ニ準ス

第八章 入學生徒ノ資格

第十三條 乙種藥學校ニ入學スル生徒ハ品行端正、體質强健ニシテ年齡十六年以上トス

第十四條 乙種藥學校ニ入學スル生徒ハ小學中等科卒業ノ學力ヲ有スル者若クハ少クトモ左ニ揭クル科目ニ就テ小學中等科ノ學力ヲ有スル者タルヘシ

讀書 算術

第九章 敎員ノ資格、員數

第十五條 乙種藥學校ノ敎員中少クトモ一名ハ東京大學製藥學卒業生(明治十六年以後卒業ノ者)以上ノ學力アル者ヲ以テ之ニ充テ主トシテ重要ノ學科ヲ擔任セシムヘシ

但東京大學製藥士若クハ製藥學卒業生(同十六年以後卒業ノ者)ニアラサル者ヲ以テ本文敎員ニ充テントスルトキハ文部卿ノ認可ヲ經ヘシ

常用漢字版

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○第六号(七月十八日 輪廓附)

薬学校通則別冊之通相定候条此旨相達候事

(別冊)

薬学校通則

第一章 総則

第一条 薬学校ハ此通則ニ遵ヒ薬学ヲ教授スル所トス

第二条 薬学校ハ之ヲ分テ甲乙二種トス甲種ハ尋常ノ薬学科ヲ教授シ以テ薬剤師ノ具成ヲ図リ上款ニ遵ヒ之ヲ設置スルモノトス乙種ハ簡易ノ薬学科ヲ教授シ以テ薬剤師ノ速成ヲ図リ下款ニ遵ヒ之ヲ設置スルモノトス

上款

第二章 学科目

第三条 甲種薬学校ノ学科ハ少クトモ左ニ掲クル諸目トス

物理学 化学 動物学 植物学 金石学 薬用植物学 分析化学 薬品学 製薬学 毒物学
薬物試験法 調剤学

此他英仏独語中ノ一語

第三章 修業年限、日数及時数

第四条 甲種薬学校ノ修業年限ハ三箇年以上トス

第五条 甲種薬学校ノ授業日数ハ少クトモ毎年三十二週ヲ下ルヘカラス

第六条 甲種薬学校ノ授業時間ハ一週二十四時ヲ以テ度トス

第四章 入学生徒ノ資格

第七条 甲種薬学校ニ入学スル生徒ハ品行端正、体質強健ニシテ年齢十八年以上トス

第八条 甲種薬学校ニ入学スル生徒ハ初等中学科卒業以上ノ学力ヲ有スル者若クハ少クトモ左ニ掲クル科目ニ就テ初等中学科ノ学力ヲ有スル者タルヘシ

和漢文 算術 地理 物理学

第五章 教員ノ資格、員数

第九条 甲種薬学校ノ教員中少クトモ二名ハ東京大学ニ於テ製薬士ノ学位ヲ得タル者若クハ他ニ相応ノ学力ヲ有シ文部卿ノ認可ヲ経タル者ヲ以テ之ニ充テ主トシテ重要ノ学科ヲ分担セシムヘシ

下款

第六章 学科目

第十条 乙種薬学校ノ学科ハ左ニ掲クル諸目トス

物理学 化学 植物学 薬品学 製薬学 薬物試験法 調剤学

第七章 修業年限、日数及時数

第十一条 乙種薬学校ノ修業年限ハ二箇年トス

但シ此年限ヲ一年以内増加スルコトアルヘシ

第十二条 乙種薬学校ノ授業日数及授業時間ハ第五条第六条ニ準ス

第八章 入学生徒ノ資格

第十三条 乙種薬学校ニ入学スル生徒ハ品行端正、体質強健ニシテ年齢十六年以上トス

第十四条 乙種薬学校ニ入学スル生徒ハ小学中等科卒業ノ学力ヲ有スル者若クハ少クトモ左ニ掲クル科目ニ就テ小学中等科ノ学力ヲ有スル者タルヘシ

読書 算術

第九章 教員ノ資格、員数

第十五条 乙種薬学校ノ教員中少クトモ一名ハ東京大学製薬学卒業生(明治十六年以後卒業ノ者)以上ノ学力アル者ヲ以テ之ニ充テ主トシテ重要ノ学科ヲ担任セシムヘシ

但東京大学製薬士若クハ製薬学卒業生(同十六年以後卒業ノ者)ニアラサル者ヲ以テ本文教員ニ充テントスルトキハ文部卿ノ認可ヲ経ヘシ


  • 底本中の旧字を新字に改めた。

関連項目

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外部リンク

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この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。