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神の歌 (牧野虚太郎)

提供:Wikisource


水の悔恨がたへまない
いくへにも遠く 孤閨がえらばれて
にくたいが盜まれてゆく
ほのかに微風にもどり
かすかなもの 愛にうたせて
しづかに彫刻の肌をさめてゐた
たへて醜《しこ》をくりかへし
神の
さぐれば かなしく
まねけば さすがにうなだれて