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  • つ。藁を擣つのは修行はいらぬが、糸を紡ぐのはむずかしい。それを夜になると伊勢の小萩が来て、手伝ったり教えたりする。安寿は弟に対する様子が変ったばかりでなく、小萩に対しても詞少なになって、ややもすると不愛想をする。しかし小萩は機嫌を損せずに、いたわるようにしてつきあっている。…
    74キロバイト (14,915 語) - 2021年5月20日 (木) 17:05
  •     小萩散れますほの小貝小盃      畫讃     白露もこぼさぬ萩のうねり哉     ひとつ家に遊女も寐たり萩と月      藤堂玄虎子が庭の半に作りしを見て     風色やしどろに植ゑし庭の萩 蕣     蕣の花になきゆく蚊の弱り      和其角蓼螢句     蕣に我れは飯ふ男かな      當麻寺にて…
    391バイト (18,319 語) - 2019年9月28日 (土) 21:54
  • とつぶやかるれど、いと心地なげなるさまは、さすがにしたらねば、いかが言ふとて、試みに、 「しめ結ひし小萩が上も迷はぬに いかなる露に映る下葉ぞ」 とあるに、惜しくおぼえて、 「宮城野の小萩がもとと知らませば 露も心を分かずぞあらまし いかでみづから聞こえさせあきらめむ」 と言ひたり。…
    92キロバイト (19,970 語) - 2022年12月1日 (木) 08:11
  • おぼしたり。おほふばかりの袖は秋の空にしもこそほしげなりけれ。暮れ行くまゝに物も見えず吹き迷はしていとむくつけゝれば、御格子などまゐりぬるに、後めたくいみじと花のうへをおぼし歎。南のおとゞにも前栽つくろはせ給ひける折にしも、かく吹き出でゝもとあらの小萩
    325バイト (281,775 語) - 2022年12月1日 (木) 08:14
  • ぶやかなれど、いと心地なげなるさまは、さすがにしたらねば、いかゞいふとて、こゝろみに、  「しめゆひし小萩がうへもまよはぬにいかなる露にうつる下葉ぞ」とあるに、いとほしく覺えて、  「宮城野の小萩がもとゝ知らませばつゆも心をわかずぞあらまし。いかでみづから聞えさせあきらめむ」といひたり。故宮の御事…
    318バイト (320,784 語) - 2022年12月1日 (木) 08:14
  • 山里に家居(いへゐ)はすべし鶯のなく初こゑの聞かまほしさに (四) うちなびき春さりくれば楸(ひさぎ)おふる片山(かたやま)かげに鶯ぞ(イの)なく 類從本に「春のはじめの歌」といふ題あり。眞淵はこの歌の初句につき「萬葉に打なびく春とあり、うちなびきてふ語は別なり、冠辭考にはし」と評せり。 春のはじめ 類從本には「春のはじめに雪の降をよめる」とあり。…
    1キロバイト (39 語) - 2023年12月14日 (木) 12:14