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  • の大太刀に、二尺三寸の差忝を十文字にさし違へ、山路を走り廻ること平地のごとし、君御覧じ、汝が剛勇比類なし、その太刀抜いて見せよと宣ひしかば、彦太夫直に抜放して、二振三ふり打振りしに、太刀風りむ〳〵としていとすさまじ、仰に、汝は尺の延びたる刀の利を知るかとあれば、たゞのべかけて敵を一討に仕るばかりに…
    91バイト (7,173 語) - 2024年5月10日 (金) 03:55
  • 山はすぐに手近の行燈を吹き消した。それとこれとほとんど同時に、ひと筋の手槍が暗いなかを縫って来て、おげんの胸を突き透した。つづいて颯(さっ)という太刀風が彼女の小鬢をななめに掠(かす)めて通った。 澹山はもうその時、おげんの背後(うしろ)にはいなかった。彼は早くも飛び退(すさ)って蝙蝠(こうもり)…
    55キロバイト (11,236 語) - 2020年7月20日 (月) 12:23
  • 勢せらるべしと、諸将の手分法令を定め、総軍龍行の陣を作つて戦を待つ。時に村上義清進み出でゝ曰、武田晴信が陣形を一々窺ひ見るに、其の形勢、公の鋒先・太刀風に甚だ恐れて、当り戦はん力量無きこと、疑ふ所なく相見え【 NDLJP:40】たり。然る則(とき)んば、向後信州表の発馬御無用なり。唯願くは此度、某…
    3キロバイト (55,944 語) - 2024年2月3日 (土) 11:09