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〔注意〕　「いちじく」「いちじるしい」は，この例にあたらない。 例　はなぢ(鼻血)　そえぢ(添乳)　もらいぢち　そこぢから(底力)　ひぢりめん いれぢえ(入知恵)　ちゃのみぢゃわん まぢか(間近)　こぢんまり ちかぢか(近々)　ちりぢり みかづき(三日月)　たけづつ(竹筒)　たづな(手綱)　ともづな　にいづま(新妻)　けづめ　ひづめ　ひげづら…

る三十間堀（さんじっけんぼり）もそこからそう遠くない。その足で彼はそちらの方へも和助に案内させて行って見た。春先の日のあたった三十間堀に面して、こぢんまりとした家がある。亡（な）き夫の忘れ形見に当たる少年を相手に、寂しい日を送るという一人の未亡人がそこに住む。おりから和助の学校友だちは家に見えなか…

さい、しかし相當に年を經た杉が十本足らず立つてゐた。伐り倒した切株のあとがそこここに殘つてゐて、そこらは割合に廣々としてゐた。その一群から離れてこぢんまりとした林を成してゐる部分は、比較的近年の植林で、木は直徑四寸ぐらゐのものだつた。斜面の下の方は灌木に覆はれてゐたが、日當りのいい南の方一帶は切り…