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浪速神楽

提供:Wikisource
  • 磐戸開
    とこよなる 鳥のやこえに ほのぼのと あくれば開く あめのいわかど
  • 庭ノ舞
    霜やたび おけどかれせぬ 榊葉の 立ち栄ゆべき かみのきねかも
  • 榊舞
    榊葉に ゆうとりしでて たが世にか 神のみ前に いわいそめけん
  • 四方拝
    おろがみし ここもたかまの 原なれば つどいたまえや よもの神々
  • 和幣
    君が代の 長月こそは嬉しけれ 今日すめ神を まつりはじめて
  • 早神楽
    (歌詞無し)
  • 杼鍬
    いつくさの たなつ物こそ うけもちの 神ぞましける よろず世のため
  • 花ノ舞
    広前に 花をかざして さしつれば 袖をかざせと ちらしとぞおもう
  • 吾妻(胡蝶)
    広前に 扇かざして かなずるを 蝶のあそびと みそなわしわまう
  • 稲積
    うらやすの たやすの秋の 初穂もて あなうらやすの 今日のみにえや
  • 鉾ノ舞
    久方の おめよりおろす 玉鉾の 道ある御代は 大やしまくに
    この鉾は いづこの鉾ぞ あめにます 豊岡姫の 宮の鉾なり
  • 相舞
    昔より ためしにならう 瑞垣は つくりし日より 神さびにけり
    めずらしな 今日の神楽の 八乙女を 神もうれしと 偲ばざらめや
  • 玉太刀
    剣たち 玉の光も かがやきて 神のみいつと あおげもろ人
  • 八雲
    八雲たつ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる その八重垣を
    み剣をの みいつ尊し 八尾わたる やまたのおろち 切り払うらし
  • 八平手
    ひと筋に 手にとりもちて 八平手に 祈る心を 神もうけひき
  • 山巡
    ーーー
  • 大山ノ幸
    あずさ弓 手にとり持ちて ちはやふる 神のみ前に 今日ぞまつれる
  • 花湯
    瑞垣の 神のみよより ささの葉を たぶさにとりて 遊びけらしも
  • 神酒調進
    この神酒は わがみきならで 大和なす 大物主の かみし神酒なり
  • 剣ノ舞
    ひさかたの あめにあがりし むらくもの 剣はいまも よよにつたえき
    しげりける 道くさなぎの 剣こそ やまとたけなる 神のみこころ
  • 浪速津
    浪速津に さくやこの花 冬ごもり いまを春べと 咲くやこの花
  • 大海ノ幸
    いそ舟の もやいとくとく 糸たれて 釣りえし鯛は あまのうみさち
  • 菖蒲刈
    いさぎよく 神をいさめて 菖蒲かる 君のめぐみは 民のよろこび
  • 神鏡
    真榊に かけて仰がん やた鏡 神も心を うつしたまわん
  • 大里
    いにしへの 神のみとしろ あとたれて いまぞ種まく あめのむらわせ
  • 扇ノ舞
    ーーー
  • 湯立
    (歌詞は花湯と同じ)
  • 鈴扇
    すめがみの 今日の神楽に あう人は 千とせのよわい 延ぶというなり

この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。