(このページは底本としている昭和9年の初版にはなく、昭和17年の第6版にあるものです。)
本書は、舊約正經より洩れし、同性質の、主要なる諸書を蒐集したる『アポクリフア』の譯本なれば、これに舊約聖書『續篇』の名稱を附したり。 元來此等の諸書は、原始キリスト教徒の使用せしギリシヤ語舊約聖書の一部分を構成し、建徳、修養のために、廣く用ひられたるものなり。 (本書卷頭の『解題』を參照せられたし)