朝鮮語文法/第二編第九章

接頭辞及び接尾辞は,既に述べたように,実質的意味を表す語根の前又は後に付いて派生的意味を与えることにより,新たな副詞を造成する接辞である。

接頭辞及び接尾辞を比較してみると,接頭辞は,より一層独立性が高く,語根との境界が鮮明であり,接頭辞を取っても依然として完全な語が残される。

(새옷:옷,맨손:손,홀아비:아비,숫색씨:색씨)

また,接頭辞が独立語となることもある。

(홀[獨]로,날[生]로)

これと反対に,接尾辞は,独立性が小さく,接頭辞を取り除かれた語根は,完全な語となり得ない場合が多い。

(괴-:괴-,아름-:아름-,거ᇫ음-:거ᇫ)

第一節 接頭辞[編集]

接頭辞の例を挙げれば次の通りである。

1. 接頭辞+名詞[編集]

"참-" 참새, 참대
"숫-" 숫처녀, 숫색씨
"들-" 들깨, 들기름
"돌-" 돌배, 돌미나리
"개-" 개살구, 개머루, 개나리
"맨-" 맨손, 맨머리, 맨발, 맨몸
"온-" 온종일, 온통
"새-" 새집, 새나라, 새옷
"날-" 날것, 날김치, 날고기
"군-" 군것, 군불, 군소리
"덧-" 덧'이, 덧저고리
"풋-" 풋나물, 풋것, 풋내, 풋김치
"핫-" 핫옷, 핫이불
"알-" 알속, 알짜
"한-" 한길, 한숨, 한더위
"애-" 애당초
"푸-" 푸대집
"햇-" 햇소리, 햇기침
"올-" 올벼, 올사과, 올팥
"외-" 외아들, 외딸, 외나무다리
"홀-" 홀아비, 홀어미
"홑-" 홑저고리, 홑바지
"수-" 수놈, 수소, 수캐
"암-" 암놈, 암소, 암캐
"강-" 강술
"예-" 예'사람, 예'날
"뭇-" 뭇사람

2. 接頭辞+動詞[編集]

"짓-" 짓이기다, 짓먹다, 짓밟다
"엇-" 엇먹다, 엇나가다
"빗-" 빗나가다

3. 接頭辞+形容詞[編集]

"새-" 새'감앟다, 새'놀앟다
"시-" 시'검엏다, 싯눌엏다
"얄-" 다, 얄궂다

接頭辞には,今日広く使用され活発に新たな語詞を造成する生産的なものと,そのと反対に今日に至っては新たな語詞を造成する力の弱い非生産的なものがある。生産的な接頭辞としては,「맨-, 새-, 외-, 풋-, 짓-」等を挙げることができ,非生産的な接頭辞としては「알-, 한-, 얄-」などを挙げることができる。

第二節 接尾辞[編集]

接尾辞の例を挙げれば次の通りである。

1. 名詞を作るもの:[編集]

"-보" 떡보, 뚱뚱보, 망딸보
"-쟁이" 환쟁이, 양부쟁이, 요술쟁이
"-치" 서울치, 시골치
"-이" 애꾸눈이, 륙손이, 손잡이, 머닫이, 다듬이, 개구리, 꾀꼬리, 귀뚜라미
"-개" 마개, 집개, 이쑤
"-질" 낚시질, 바느질, 저울질
"-아지" 목아지, 강아지, 박아지
"-애기, -에기" 뿌레기, 끄내기, 쓰레기
"-ㅁ(음)" 꿈, 잠, 춤, 웃음, 울음, 거ᇫ음
"-기" 돋보기, 줄다기, 굵기
"-아귀, -어귀" 손아귀, 주머귀,
"-때기" 동때기, 팔때기, 빰때기

2. 形容詞を作るもの:[編集]

"-" 다, 사내다, 처녀
"-스" 용댕스다, 자연스다, 번덕스
"-" 수고다, 향기다, 괴
"-, -, -" 다, 깃다, 믿
"-브" 믿브다, 낮브다
"-다랗" 높다랗다, 좁다랗다, 다랗다
"-앟(엏-)" 밝앟다, 감앟다, 눌엏다, 검엏다

3. 動詞を作るもの:[編集]

"-" 다, 밝
"-" 다, 다,
"-" 다, 남
"-" 다, 받다, 깨
"-" 다, 먹
"-어(거-)" 철석어다, 들먹어다, 비틀거다, 중얼거
"-뜨" 깨뜨다, 터뜨

4. 副詞を作るもの:[編集]

"-이" 굳이, 많이, 적이
"-히" 분명히, 고요히, 조용히
"-내" 끝내, 마침내, 여름내

ここで生産的な接尾辞としては,

「-개,-질,-ㅁ(음),-기,-,-스,히」

等を挙げることができ,非生産的な接尾辞としては,

「-보,-치,-아지,-애기,-브,-다랗」

等を挙げることができる。

次に,接尾辞が語根と結合されるとき,綴字法上注意すべき点は以下の通りである。[編集]

1. 形容詞又は動詞の語根に接尾辞「이」が付いて名詞や副詞になったもの,「읏, 웃」が付いて副詞になったもの及び「음, 엄, 암」が付いて名詞になったものは,その語根を明らかにして表記する。

例:

(1)「이」が付いて名詞になったもの:
이(長), 깊이(深), 높이(高), 다듬이(砧擣), 땀받이(汗衣), 맞이(迎), 먹이(食料), 미닫이(推窓), 이(勞得), 벼훑이(稻扱機), 이(生活), 손잡이(手把), 쇠붙이(鐵屬)
(2)「이」が付いて副詞になったもの:
같이(同), 굳이(固), 이(永), 깊이(深), 높이(高), 많이(多), 부질없이(不實), 적이(少)
(3)「읏, 웃」が付いて副詞になったもの:
붉읏붉읏(點紅), 옥읏옥읏(內曲), 검웃검웃(點黑)
(4)「음, 엄, 암」が付いて名詞になったもの:
거ᇫ음(步), 묶음(束), 음(氷), 엮음(編), 음(啼), 웃음(笑), 잊음(忘), 품갚음(報勞), 죽엄(屍), 묻엄(墓), 막암(決算)

2. 形容詞又は動詞の語根に「이, 읏, 웃, 음, 엄, 암」以外の接尾辞が付いて他の品詞に転成したものは,その語根を明らかにして表記しない。

例:

(1)名詞になったもの:
까마귀(烏), 귀머거리(聾), 뜨더귀(分裂), 마개(栓), 마중(出迎), 불겅이(紅草), 비렁뱅이(乞者), 쓰레기(塵芥), 코뚜레(鼻木), 올가미(活𫃜)
(2)副詞になったもの:
너무(過), 뜨덤뜨덤(摘取), 도로(反), 바투(接近), 비로소(始), 자주(頻)

3. 名詞の語根に接尾辞「이, 아지, 웅」が付いて他の品詞に転成したり,又は新たな名詞が造成されたものは,その語根を明らかにして表記する。

(1)「이」が付いて他の品詞になったもの:
곳곳이(處處), 낱낱이(個個), 몫몫이(每人分), 샅샅이(每𨻶), 집집이(家家), 앞앞이(每人前), 그릇그릇이(每器)
(2)「이, 아지, 웅」が付いて新たな名詞が造成されたもの:
곰배팔이(曲臂人), 네눈이(四目犬), 삼발이(三足鐵), 절뚝발이(蹇脚人), 애꾸눈이(隻眼人), 륙손이(六指人), 목아지(項), 박아지(匏), 집웅(屋蓋)

4. 名詞の語根に「이, 아지, 웅」以外の接尾辞が付いて新たな名詞が造成されたものは,その語根を明らかにして表記しない。

例:

꼬락서니(樣), 끄트머리(端), 바깥(外邊), 싸라기(粒), 사타구니(股間), 지푸라기(槀片)

5. 名詞,形容詞又は動詞の語根に子音で始まる接尾辞が付いたものは,その語根を明らかにして表記する。

(1)名詞の語根+接尾辞
다(芳), 값다(有價), 빛나다(輝), 홑다(簡單), 끝장(終局), 부엌데기(炊婦), 빛갈(色態), 놋갓쟁이(鍮工), 옆댕이(側近), 잎사귀(個葉)
(2)形容詞,動詞の語根+接尾辞
낚시(釣針), 늙정이(老物), 뜯게질(解縫), 덮개(覆物), 갉작갉작하다(搔), 굵다랗다(顆大), 굵적굵적하다(搔), 깊숙하다(幽深), 넓적하다(頗廣), 높다랗다(甚高), 늙수그레하다(老), 뜯적뜯적하다(頗摘), 얽죽얽죽하다(痘痕), 엎드다(伏), 엎지르다(覆), 읊조다(吟)

〔附記〕 次の様な語は,その語源的原形を明らかにして表記しない。

(1)二重パッチムの終声が別に現れないもの:
골막하다(未滿) 널따랗다(甚廣)
널찍하다(頗廣) 떨떨하다(頻澁)
말끔하다(淸潔) 말쑥하다(淸楚)
말짱하다(全淸) 실쭉하다(頗厭)
실큼하다(厭忌) 할짝할짝(頻舐)
얄팍하다(稍薄) 골병(朽病)
꼴랑(朽敗) 올무(羂)
(2)語源が明らかでないもの:
납작하다(平底) 따짝따짝하다(頻摘)
멀끔하다(淸潔) 멀쑥하다(淸楚)
멀끔하다(全淸) 고달프다(疲)
고프다(飢) 슬프다(悲)
아프다(痛) 가쁘다(憊)
구쁘다(食念生) 예쁘다(姸)

6. 形容詞又は動詞の語根に接尾辞「브」が付いたものは,その語根を明らかにして表記する。

例:(甲を取り,乙を捨てる)

깃브다(喜) 기쁘다
낮브다(惡) 나쁘다
믿브다(信) 미쁘다
밭브다(忙) 바쁘다

(但し,「不足하다」の意味では「나쁘다」と表記する。)

7. 動詞の語根に接尾辞「」が付いて力を加えることを表すものは,その語根を明らかにして表記する。

例:(甲を取り,乙,丙を捨てる)

다(放)
다(襲)
다(支)
다(伸)
다(覆)

8. 形容詞の語根に接尾辞「」若しくは「」又は「추」が付いて動詞に転成したものは,その語根の原形を明らかにして表記する。

例:(甲を取り,乙を捨てる)

다(使固)
다(屈)
다(使狹)
다(使凶)
다(使後傾)
다(使後傾)
다(使明)
다(使廣)
다(使內曲)
다(使高)
갖추다(備) 가추다
낮추다(使低) 나추다
늦추다(使緩) 느추다
맞추다(使合) 마추다

9. 動詞の語源的原形に接尾辞が付いて助詞に転成しその意味が語根と遠ざかったものは,その語源的原形を明らかにして表記しない。

例:(甲を取り,乙を捨てる)

마저(그것 마저) 맞어
부터(오늘 부터) 붙어
조차(너 조차) 좇아

10. 「하다」が付いてなる形容詞の語根に接尾辞「히」や「이」が付いて副詞や名詞となったものは,その語根を明らかにして表記する。

例:(甲を取り,乙を捨てる)

(1)副詞
꾸준히(如一) 꾸주니
넉넉히(充分) 넉너키
똑똑히(分明) 똑또키
답답히(鬱鬱) 답다피
꼿꼿이(直長) 꼿꼬시
반듯이(正平) 반드시
바특이(稍密) 바트기
끔찍이(太甚) 끔찌기
큼직이(稍大) 큼지기
(2)名詞
건건이(饌類) 건거니
배불뚝이(高腹人) 배불뚜기
코납작이(平鼻人) 코납자기

11. 擬声,擬態的副詞に,又は「하다」が付かない形容詞,動詞の語根に接尾辞「이」若しくは「히」又は他の接尾辞が付いて,名詞又は副詞になったものは,その語根を明らかにして表記しない。

例:

(1)擬聲的副詞+「이」
개구리(蛙), 꽹가리(錚), 꾀꼬리(鶯), 귀뚜라미(蟋蟀), 기러기(雁), 나리(胡笛), 딱다구리(啄木鳥), 매미(蟬), 뻐꾸기(布穀)
(2)擬態的副詞+「이」
깍두기(切根漬), 누더기(襤褸), 더더기(添垢), 떠버리(喧騷人), 더퍼리(輕率人), 두드러기(癮疹), 무더기(堆積), 삐쭈기(易怒人), 살사리(奸譎人), 칼싹두기(切麵), 푸서기(脆物), 어기(斑毛獸)
(3)「하다」が付かない語根から出来た語
동그라미(圓形), 부스러기(碎屑), 짬짜미(密約), 갑자기(倉卒), 반드시(必), 슬며시(隱然), 일찌기(早), 꿈지럭 꿈지럭(蠢動貌), 간드랑 간드랑(懸搖貌)

12. 語根に接尾辞「하」が付いて出来た形容詞は,その語根と「하」を区別して表記する。

例:

딱하다(憫), 착하다(善), 푹하다(冬溫), 텁텁하다(鬱澁), 급하다(急), 속하다(速)

13. 語根に「」が付いて出来た形容詞又は動詞は,その語根と「」を区別して表記する。

例:(甲を取り,乙を捨てる)

번쩍다(閃) 번쩌
번득다(翻) 번드
움직다(動) 움지

14. 形容詞又は動詞の語源的語根に付いて出来たものであっても,全く別の語に変化したものは,その語根を明らかにして表記しない。

例:

다(改), 바다(納), 도다(抉), 드다(獻), 부다(奇送), 거두다(收), 미루다(轉拕), 이루다(成), 기다(養), 만나다(逢), 점잖다(皞), 코끼리(象),

15. パッチムのある形容詞又は動詞の語根に次のような接尾辞がついて新たな語が造成されたものは,その接尾辞の原形を明らかにして表記する。

例:(甲を取り,乙を捨てる)

(1) 「앟(엏)다」
감앟다 검엏다(黑) 가맣다 거멓다
놀앟다 눌엏다(黃) 노랗다 누렇다
밝앟다 벍엏다(赤) 발갛다 벌겋다
팔앟다 펄엏다(靑) 파랗다 퍼렇다
동글앟다 둥글엏다(圓) 동그랗다 둥그렇다
싸늘앟다 써늘엏다(冷) 싸느랗다 써느렇다
(2)「다」
간질다(痒) 간지
믿다(信)
부들다(柔) 부드
시끌다(騷) 시끄
이질다(亂) 이지
징글다(慘) 징그
(3)「없다」
부질없다(漫然) 부지럾다
시름없다(愁貌) 시르멊다

この団体著作物又はその原文は、ウルグアイ・ラウンド協定法の期日(北朝鮮の場合は2003年4月28日)の時点で公表の翌年から起算して50年を経過しており、北朝鮮においてパブリックドメインの状態にありました。


この団体著作物又はその原文は、本国若しくは著作物の最初の発行地又は日本国の著作権法において保護期間が満了しているため、日本国においてパブリックドメインの状態にあります。(北朝鮮著作権法第24条及び日本国著作権法第58条参照。)


この著作物又はその原文は、アメリカ合衆国外で最初に発行され、及びその後30日以内にアメリカ合衆国で発行されておらず、並びに1978年より前にアメリカ合衆国の著作権の方式に従わずに発行され、又は1978年より後に著作権表示なしに発行され、並びにウルグアイ・ラウンド協定法の期日に本国でパブリックドメインになっていたため、アメリカ合衆国においてパブリックドメインの状態にあります。

原文の著作権・ライセンスは別添タグの通りですが、訳文はクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスのもとで利用できます。追加の条件が適用される場合があります。詳細については利用規約を参照してください。