朝鮮王朝実録/1776年/3月10日/正祖実録4
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日本語訳
[編集]殯殿の門外で大臣が国王に所見した。綸音下教することを「嗚呼、我過ぎたるは思悼世子の息子である。先王が宗統の継序のために孝章世子の家督を承襲した。嗚呼!前日先王に捧げた文で「『根本を二つにしてはならない。(不二本)』と記したが、どうだろう私の意を大きく見ることができただろう。礼は厳密することはできないし、認められても、張らざるを得ないものであるから饗祀する手順は大夫として祭祀する礼法に基づくし、太祖(太廟)以上のものをつくるわけにもいかない。また恵慶宮の為に京外で捧げ物をする必要があるが、大妃と同格にすることはない。そこで有司と引見して節目を講定し、そこにある大臣が『怪鬼のようなものに追尊するのですか』と述べた。私は何度も言うが、先王の遺教に従っているだけだ。」と述べられた。
原文
[編集]召見大臣于殯殿門外。 下綸音曰: “嗚呼! 寡人思悼世子之子也。 先大王爲宗統之重, 命予嗣孝章世子, 嗚呼! 前日上章於先大王者, 大可見不貳本之予意也。 禮雖不可不嚴, 情亦不可不伸, 饗祀之節, 宜從祭以大夫之禮, 而不可與太廟同。 惠慶宮亦當有京外貢獻之儀, 不可與大妃等, 其令所司, 議于大臣, 講定節目以聞。 旣下此敎, 怪鬼不逞之徒, 藉此而有追崇之論, 則先大王遺敎在焉, 當以當律論, 以告先王之靈。”
【太白山史庫本】1本1巻2章A面
【影印本】44本561面