月刊ポピュラーサイエンス/第59巻/1901年6月号/19世紀における機械工学の進歩と傾向II

ロベルト・H・サーストン（ROBERT H. THURSTON），LL. D., Dr. Eng'g,

コーネル大学シブリー・カレッジ校長

19世紀における機械工学の進歩と傾向II

1800年、ガルヴァーニとボルタが種を蒔き、それ以来、電気物理学の科学と技術全体が芽を出した。10年前には約700マイルの電気鉄道があったが、今日では米国だけで約15,000マイルが運行されている。1億ドルが株式に投資され、20万人の兵士が電気鉄道で雇用されており、主に大都市で、しかしあらゆる地域、あらゆる人口の集合体に向かって着実に成長している。現在、2億ドルがエネルギーを電気的に分配する装置に投資され、最終的に光と電力に変換されていると報告されている。10億ドルのうち約3分の2が電灯会社の資産に投資されている。電話線は100万マイルから200万マイルあり、ボストンからシカゴまで通話が可能です。シカゴからサンフランシスコまでは、まもなく簡単に通話ができる距離になると思われます。ベル社は1社で100万マイルの電線と150万台の機器を所有し、年間600万ドルを受け取っています。米国以外の世界では、この世紀の最もすばらしい発明に、わが国ほど多くの資本が使われていません。ベル社のシステムだけで、わが国の60万以上の交換機に対して約50万の交換機があります。

蒸気動力については、技術者の「馬力」である約2000万馬力が、動物の力で開発された7500万馬力、あるいは1億馬力近くに相当し、世界の商船や海軍の艦隊を動かし、あらゆる海を渡ってわが国の船を動かしています。米国で製造される100万台以上のミシンと、他の国々が製造する50パーセントのミシンのうち、かなりの割合が蒸気によって作動し、その製造に従事する10万人とその使用に従事する数百万人のうち、それに相当する割合がこの強力な文明のエンジンに助けられているのである。蒸気は、一世紀前には未知の産業であった米国内の25万台の刈り取り機や刈り込み機を動かす動力源となっています。このように、今世紀の発明である蒸気鋤やその他の農業機械の助けを借りて、この国は2億ドル相当の穀物と小麦粉の海外市場を確保しており、他の国の人々が食べていない、あるいはかつて食べたことがないほど自国の人々に食べ物を与えた後に残される剰余金は、この国のために確保されているのです。何万エーカーもの面積の農場も、今ではこうして安価に耕すことができる。

電気工学は今日、機械工学の近代的発展の中で最も印象的なものの1つであり、全世界が光と配電の「プラント」の機械の設置によってサービスを受けるようになりつつある。よく言われるように、電気工学は機械工学の一部門であるだけでなく、基本的な基盤として機械工学のより身近な部門の設計、建設、運転に大きな割合で関わっていることは事実だが、電気工学が技術者が個々の職業として取り上げるすべての専門分野の中で最も純粋科学に近く、それ自身の性格において最も際立っていることは、何ら変わりない事実である。事業の機械には、機械技師が教える設計や建設の原理がすべて含まれており、かつてはほとんど純粋だった科学的側面が、今ではより小さいものから大きいものとして機械に付随している。このように世界の産業が大きく発展したのは、実質的にはこの半世紀のことであり、電信、電話、電灯、電気鉄道は、この日以来、互いに後継者を出している。最後のものは、この四半世紀の成果である。

今日、電報を電線に沿って運ぶエネルギーは、今や主要かつ最も絶対的に不可欠な要素である蒸気機関から来ている。電話は、電信機と同様に、最も大規模かつ重要な製造施設の産物であり、電灯や配電はすべて蒸気機関の動力を分配するシステムである。今日、わが国だけで、電信、電話、配電に、おそらく3兆ドルもの資金が投入されているが、その大部分は後者に投じられている。電信に2億5000万ドル、電話に3億ドル、電灯に13億ドル、電鉄に18億ドル、その他の電力利用に2億5000万ドル、製造に1億5000万ドル、蓄電池などに250万ドル、合計39億7500万ドル、約40億ドルである。

電気技師の問題よりも魅惑的で、時代の大問題のどれよりも欺瞞的に有望で、その補助的要素においてより完全に解決されたように見え、完全かつ完璧に解決する寸前にあるのが、世界の初期から、最初の人間が最初の鳥が自分の足元から立ち上がり、安全で自由で楽しい天に向かって羽ばたいていくのを見た日からの発明家に与えられた仕事、すなわち航空および宇宙工学の問題である。人間の心にとってこれほど魅力的な発明はなく、またこれほど想像を絶する発明もない。また、この発明が完成すれば、人類にとってこれほど興味深いものはなく、人間を取り囲む状況に対する人間の心の勝利をこれほど見事に示してくれるものはないだろう。しかし、他のすべての分野でこれほど驚異的な、ほとんど破滅的な進化を遂げたこの世紀は、ここでも最終的な成功を収めることなく終わりを迎えてしまった。

しかし、いくつかの重要な進歩はあった。気球は、適度な風と闘うことができるようになり、静止した空気をあらゆる方向に適度な速度と小さな距離で横断できるようになりました。気球そのものとそのモーターは、特にヨーロッパ諸国の軍隊の軍人の手によって、明確な形と標準の比率を取りつつあります。我が国の陸軍将校は、世界の最も王道的な発明家が手近にいながら、知る限りではこの作業に着手していない。ツェッペリン伯爵は、おそらくこの部門で最も進歩した例を示している。

航空宇宙工学では ラングレー教授は、自立飛行の基本原理を完全に開発し、この方向で克服すべき障害は、それまで考えられていたよりもはるかに少なく、はるかに手ごわいものではないという事実を明らかにした。彼の研究は、応用科学のこの部門の古典であり、この科学の法則に関する彼の実験的調査は、将来のすべての仕事の合理的な基礎の開発における最初の重要なステップ、また航空力学の基礎として永久に残るだろう。一方、飛行場の実用的進化に関する彼の並外れた仕事は、最近までその職業が機械構造とはまったく異なる部門にあった科学者の仕事としてより素晴らしく、こうして明らかになった原則を実践する最初の試みであり成功として常に有名でありつづけるだろう。19世紀には、少なくとも確固とした根拠に基づいて最初の進歩がもたらされたと主張することができ、新世紀の初期に、この件の機械工学に関する限り完全な成功が達成されるとしても、まったく驚くにはあたらない。商業的な成功が得られるかどうかを疑う理由もある。それ自体が本質的に不可能というわけではなく、固い陸地でのより有利な輸送方法と、浮力がありほとんど効果のない海の波の支えとの競合がある中で、乗客や商品の輸送が常に一般にはるかに安全かつ安価に実施されないか、ということである。しかし、平時でなくとも戦時には、航空に場所と目的が見出され、おそらくは有益な雇用も見出されるであろうことは、疑う余地がない。

蒸気は、他のさまざまなモーターフルイドと同様に、高速道路で使用されるようになりつつあるようだ。主に立法者の愚かさによって半世紀以上にわたって停滞した後、自動車は、無数の形態と無数の「システム」で、再び都市の通りで、おそらくそれほどでもないが田舎道で馬に取って代わりつつあり、近いうちに、鉄道の路線外での、商品輸送の大部分を行う見込みがある。現在、国内外で数千台が使用され、その製造には名目上、数千万ドルが投じられている。

このように、発明の進歩は実に多様である。個人、国家、大陸、世界でさえも、ロケットのような歩みをする。急速な加速度で上昇し、上へ上へと進み、ある頂点に達すると、潜在的な形から突然エネルギーが開発され、一瞬のうちに輝かしい照明が私たちを驚かせ啓蒙する。しかし、これは発明の歴史ではない。その日の進歩は、文字や印刷物の歴史に記録されて永久に保存されるだけでなく、人々の生活や習慣や伝統の中にさらに永久に記録され、それぞれの発明やそれぞれの新しい進歩が、後のさらに高い進歩の基礎となるのである。発明と機械技術による文明の進歩に期待される唯一の限界は、最終的に人類の生命にかかわる何らかの大災害によって設定されるものであり、その源は物理的性格の自然進化にあり、人類のすべての活動は、おそらくはるかに遠い世代で終わりを告げるであろう。

この一世紀の間に、製造の機構と方法の変化に伴う専門化がどの程度まで進んだかは、例えば、時計の製造において、5、600台の機械の助けを借りて、同じくらい多くの作業員が行う1、600の作業があることを理解すれば、より十分に理解できるであろう。そして、人間機械は、その内部の自動化によって、昔の労働者にはなかった方法で、心を解放し、ストレスや疲労から解放してくれるのである。このように、労働を補助する機械によって、作業者は、深刻な労苦や疲労なしに、その特別な製品を、その職業に就いていた前任者が、より集中した注意を払い、はるかに少ない技術と精度で生産するのに比べて、10倍から100倍も多く生産することができるのである。発明家と機械工は、頭脳の仕事と筋肉だけの仕事とでは、価値と効率に大きな違いがあることを、このように説明している。

その間、労働者はより多くの賃金を受け取る。1ドルで、より多くの生活必需品、より多くの快適なものを買うことができる。衣服はより良く、より安く、より豊富である。食料はより良く、より多様で、より入手しやすい。賃金は上がり、価格は下がっている。平均的市民は、報酬に見合う賃金の雇用を確保するのがより容易であることに気づく。彼は資本と労働の収益のより大きな割合を確保し、付随的利益を得て、より容易に得た貯金を投資する機会をより多く手に入れることができる。この国の貯蓄銀行は、現在、彼の貯蓄を管理することに困難を感じている。一方、大規模な資本家は、多額の投資資本に対する公正なリターンを確保することに少なからぬ困難を感じているのである。

20年前、当時のアメリカ機械工学会の会長の第2回年次講演を準備したとき、私は次のように書いた^[1]。

「私は時々、世界はまだ無名の3人の偉大な発明家の登場を待っていると言ったことがあります。彼らは、これまで先人の一人に与えられたものをはるかに超える栄誉と報酬を用意しているのです。 「1人目は、石炭を消費して電気を直接生産する方法を示す人物で、こうして、体積が変化する物質で駆動するすべての熱機関のエネルギーを利用することによって生じる、今や避けられない膨大な損失を回避することができるかもしれない人物である。電気技師はまだこの大きな一歩を踏み出しておらず、まだ生まれてもいない天才に報いるかもしれない賞をすぐに得ることはできそうもない。

「この偉大な発明家の第2位は、ホタルやツチボタルの美しく柔らかい光の源を教えてくれる人であり、この特異な光源の製造方法と、それを実用的かつ商業的に成功裏に応用する方法を教えてくれる人である。この素晴らしい光は、熱やそれに伴うエネルギーの損失がなく、私たちが長年にわたって愚かに自慢してきた粗雑で贅沢な無駄な照明に代わる自然の光なのである。電気工学者は、この問題をほとんど解決してしまった。そして、彼が光虫の光を盗んで、リットン卿が昔予言したヴリルの時代が近づいてくるのを、私たち全員が生きて見届けることができるようにしよう。

"第三の天才は、ダーウィンの予言（1759年）を実現する人物であり、そのスタンザを締めくくる。

"やがて汝の腕は征服されざる蒸気となって 汝の腕は、征服されざる蒸気、遠くへ行き、遅い艀（はしけ）を引きずり、速い車を走らせるであろう。 あるいは、大きく羽ばたく翼に乗せて 空飛ぶ戦車は、空の野原を駆け抜けるだろう」。

この3人の発明家のうち、まだ一人も現れていないが、彼らの出現は20世紀の大事件となるかもしれない。最初の発明者に課せられた課題は、後の科学者、特に化学者たちによってしばしば攻撃されてきた。しかし、ある程度の実質的な進歩はあったものの、この発明者の目的は達成されておらず、この四半世紀の終わりには、達成に近づいているとしても、ほとんどないように思われる。しかし、このようにして、1トンの燃料から得られる電力とエネルギーが現在の10倍になるまで、蓄積されたエネルギーの利用可能性を高める方法が発見され、地球の温帯地域における人間の生活と仕事の期間が相応に長くなるときが、予測できないまでも、少なくとも合理的に期待できるだろう。もし今日それが可能なら、ペンシルベニア炭鉱の動力源としての寿命は、現在予想される100年から1000年に延び、20世紀だけでなく30世紀もその恩恵に浴することになるであろう。イギリスは、今後5世紀にわたって製造業国家を続けられるかもしれないし、世界は、燃料の潜在的エネルギーを利用することによって、現在可能と思われる10倍の永続的な富を得られるかもしれないのである。

機械技師、電気技師、化学者は、ここに最も壮大な仕事への動機付けと、崇高な競争心を持つに至った。

発明家、発見家の偉大な三人組のうちの二人目が、より確実にやってくる。一方、生物化学者は、低温燃焼の分野での研究を通じて、また、熱を伴わずに光と電気を発生させる動物形態-自然のプロセスがすでにその任務を達成していることが見られる動物機械-の中で、この競争において今や僅差の二番手となっている。もしこの2つの改良を効果的に組み合わせることができれば、照明のコストを電力で換算して現在の20分の1に、燃料で換算して現在の200分の1にまで削減することができます。

19世紀の初頭には、彼は惜しげもなく嘲笑の対象であり、時にはこの10年間のうちに有能な人物にさえも嘲笑されたものだが、今日あえて、工学に関する限り、来るべき世紀にこの問題が解決されることはあり得ないと断言すべき大胆な人物であろう。商業的な問題は、これまでそうであったように、それ自身に対処するようにしなければならない。

これらはすべて、機械工学の分野におけるエネルギー生産の将来の進歩に、きわめて重大な影響を与える問題であることは明らかだ。エネルギーの完全な変換が、自然のエネルギー源を利用したいかなる機構によっても行われるようになれば、飛行船を造る人の仕事は難しくなくなり、光の生産コストは容易になり、熱機関によって燃料の潜在エネルギーを利用することは、コスト的に比較的僅少なものになる。

このことは、ある人が正しく呼んだように、「時代の大発見」によって明らかになった。ヘッケルが言うところの「物質の法則」の発見と実験的確認、すなわち私が四半世紀前にこう宣言した自然界の原理である。

「物質であれ力であれ、あるいはそれらの産物であるエネルギーであれ、存在するものはすべて、それがどのような形態であれ、それを創造した無限の力によってでなければ破壊されない」^[2]というものです。

この原理は、おそらくアリストテレスと同じくらい古いか、もっと古くはキケロが「一つの永遠不変の法則は、すべてのものとすべての時代を包含する」と宣言している。 「18世紀後半にラムフォードが実験的に、少なくとも定性的に証明し、デイヴィが確認し、メイヤー、ジュール、ローランド、その他多くの現代の研究者が証明し定量的に示した、ヘッケルの物質法則は、それ自体19世紀の産物であり、エネルギーの生産、変換、伝達の我々のシステム全体の基礎、機械工学の上部構造全体とその富の生産、人類の進歩とより高い人間生活の基礎となるものである。

普通学校、中等教育、専門学校、大学で行われる応用科学や技術者の仕事の直接の基礎となる原理に関する教育は、芸術や科学そのものと同様に多くの改善が見られるが、特に米国における機械工学のその後の進歩に大きく関わっている。機械工学の学科における体系的な教育は、現在、それを身につけようと決意したほとんどすべての若者が受けることができるものであり、現在の進歩に大いに関係しているだけでなく、特に州立大学におけるこうした教育が、当面、そしておそらく今後ずっと、上昇気流の流れの傾向を定めていくことになるのである。この教育が重要性と影響力を持つようになってからまだ一世代も経っておらず、「教育」の中で明確で特別な位置を占めていたのはごく短期間であるが、すでにわが国の産業システムの欠陥を修正し、フランスやドイツ、イギリスのそれと比べても劣らないほど多くのことを行っており、さらにわが国の産業を体系化することにも貢献している。科学の発見と機械工の発明は、我が国の技術学校や専門学校の卒業生に、地域社会の他のどの層にも利用できないような材料を提供しています。学校の科学的方法と卒業生の科学的知識、そして産業界の新しいリーダーの手と頭脳は、偉大な経済的、機械的、近代的産業システムのあらゆる部門に完璧な組織と改善された管理を与えています。これらのよく訓練された将校が指揮をとっていないところでも、彼らの影響は感じられ、組織のすべてのメンバーが、彼らのより効率的なシステムに従って働いている。国全体が、その力を最大限に生かす方法と、増大する機会や獲得物から利益を得る方法を急速に学んでいるのである。

科学的訓練に関する権威であるトーマス・ハックスレーは、メイソン・カレッジでの講演で次のように述べている。

「古典教育の規律も題材も、物理科学を学ぶ学生にとって、貴重な時間を費やすことを正当化するほど直接的な価値を持つものではありません」。. . . 「真の教養を身につけるためには、科学だけの教育も、文学だけの教育と少なくとも同じくらい効果的である」。 ハクスリーは、当時の教育に関するほぼすべての王立委員会のメンバーであり、この分野の観察と調査に多くの機会を得た。彼の見解は、広範かつ希有な経験と健全な知識に基づいており、これほど権威ある発言は他にないだろう。彼はこのテーマに関する講演の中で次のように述べている。

「人類の大部分は、文学や科学や芸術の追求を好みもせず、適性もなく、また実際、いかなる種類の卓越性も持っていない。彼らの野望は、普通のことを普通にやりながら、適度な労力とそれなりの余裕をもって人生を過ごすことである。そして、大多数の人がこのような考えを持っていることは、大きな祝福であり、慰めである。なぜなら、なすべきことの大部分はありふれたことであり、ありふれたことをなすとき、十分にうまくいくからである。人生の大きな目的は、知識ではなく、行動である。人間に必要なのは、同化し、行動の基礎として組織化できる程度の知識であり、それ以上を与えると害になる可能性がある。これ以上のものを与えると、かえって害になることもある。しかし、人口のごく一部は、あの最も優れた資質、つまり卓越したものを求める欲求、あるいは何らかの特別な適性を持って生まれてくるのである。. . . さて、すべての教育計画の最も重要な目的は、そうした例外的な人々を捕まえて、社会のために役立たせることである。彼らは、その対極にある愚か者や浪人のように、あるときは宮殿に、あるときは掘っ立て小屋に現れる。しかし、目指すべき大きなもの、私はほとんどすべての社会的取り決めの重要な目的を言いかけていたが、自然の輝かしいスポーツが、贅沢によって堕落したり貧困によって飢えたりしないようにし、彼らが特に適している仕事をできる立場におくことである。. . . もし国家が潜在的なワットやデイヴィーやファラデーを10万ポンドの費用で買い取ることができたら、彼はその金で汚れた安物となるだろう、と私が言うとき、私は自分の言葉をよく吟味している」^[3]。 しかし、現代の教育は、多くのワットやデイヴィーやファラデーを生み出している。進歩が続き、研究がこれらの「自然の栄光のスポーツ」の特権となり、体系的、科学的教育によってより多くの天才が明らかになれば、必然的に自然現象の隠れた神秘の探求がより完全になり、これらのまだ未踏の鉱脈が絶えずより急速に発展することになるに違いないのである。私たちのワットやデイヴィスやファーデイズは、熱のない光、無駄のない熱、最小限の重量とスペースでの電気の自然生産の秘密をすでに徐々に発見しており、すべての要素を、動物の機械で測定したものと同等ではないにしても、少なくとも同等の効果で従属させている。

教育の方法に関する限り、この世紀の成果は、ミルトンや他の多くの偉大な精神の理想でありながら、それまで教育者や政治家が決して採用しなかった知的、技術的、実践的訓練の理想を認め、導入することであった。しかし、私たちはついに、次のことを理解するようになった。

「個人が仲間に最も役立つようにするために最も効果的な教育や訓練のタイプは、役立つ能力を与えるものである。他人を効果的に助ける力があれば、同情心は常に存在し、寛大な衝動を利用する手段があれば、それは常に実りある活動として見出されるであろう。 「肉体的、精神的な活動の習慣を教えれば、健康な肉体と精神は健全で高貴な思考を生み出すだろう。そして、世界のために最も効果的に行われることは、この完成された人間性によって、最も広い共感と最も効率的な仲間を助ける力を発揮することによって、最もよく行われると信じることである。

「このようにして、ミルトン的訓練は、ミルトン的学習によって強化され、ミルトン的文化によって完成され、最も卑しい者のために最も多くを行い、最も高い者のために多くを行い、場所によって順位付けされるか心によって順位付けされるかにかかわらず、身体に健康を、目と手に技術を、知性に刺激を、そして魂に偉大さを与えて、いつでもどこでも、最も効果的に共感を広げ、個人が仲間のために最も有用となるようにしてくれます」^[4]。 このような国民の教育があれば、国家は永続と発展を約束される。しかし、その若者は、真のミルトン的訓練を受けて成長し、学問だけでなく知恵も、文化だけでなく直接的な実践的訓練も受けて、政府、産業、教育の方法を着実に改善し、国家をプラトンより高い水準に引き上げるだろう。

このように、機械工学の進歩や傾向は、多くの点で人間の生活と同じであった。無限の、あるいは少なくとも不定の過去にまで遡る進化の結果として、その誕生、つまり存在の最初の感覚的な証拠は、100年前に起こったのである。その成長は、多くの異なる現象の発展を伴うものであり、大人におけるすべての完成は、最終的には発展の過程におけるそれぞれの完成に依存する。この近代文明の巨大な巨人は、自由の中で生まれ、法律によって養われた。発明と保護立法は、すべての人にその頭脳の果実をその手の果実と同様に保証し、子供に健康と早期かつ頑丈な発達を与えた。世紀初頭の新しく偉大な発明の導入、憲法、特許法、普遍的な普通学校教育制度の法的定式化、製造業の体系化とその管理・支援、外国の競争相手の優位性が失われるまでの期間。すべての生産部門における自動機械および労働補助機械の代替、すべての生産的職業の機械工学の科学部門への移行、個人の協力に関する法的規定、企業の発明、非生産的労働の削減とそれに伴うコストおよび価格の低下における企業の協力。学校および大学のカリキュラムへの科学および実際的な応用科学の導入、建設的な芸術および専門職のための技術および専門学校の提供。生産的な、そしてすべての産業的な業務の管理が、科学的、実践的な専門家の手に引き寄せられ、彼らは学校の学習を、おそらく芸術や専門職のより高い学習によって補う-これらはすべて、19世紀における機械工学の進歩と傾向を示しており、当時の明らかに区別できる傾向は、20世紀がさらに顕著に、この進歩と傾向を示す道を示しているのである。

将来も、最近の過去と同様に、発明と機械工学の進歩は間違いなく、さらに加速された動きで前進し、上昇するだろう。今世紀の発見は、これまで以上に重要で堂々としたものになると予想される。自然界のエネルギーを開発し、世界の仕事をするのに必要な動力を供給する、現在おなじみのモーターは、間違いなく、さらに改良され開発されるであろう。後代の発明家による細部の改良によって機械が完成され、新しい、さらにすばらしい生産力のある機械、自動機械、労働力を増大させる機械の生産は、前世代の発明によって我々の両親が驚いたのと同様に、確実に続き、ある分野では、これらの驚異に対して無神経になってしまった我々を驚かせることになるであろう。労働者、資本、製造組織の協力は必然的に進み、「産業の大将」はますます大きな軍隊を持ち、ますます大きな仕事をするようになるだろう。そして、来るべき世紀の労働者の団結した広大な軍隊には、大佐、大尉、部下と同様に将軍もいることになる。

われわれは、最も賤しい人々の妥当な一日の労働によって、この世の善きものを豊富に供給し、優れた才能、産業、先見の明に報いて豊かな富を確保し、快適さと健康で健全な生活、幸福な生活を、富裕層を含む機会を最大限に生かすことを選んだすべての人々に保証する。その機会は、高等教育の推進、より高貴な慈善活動、肉体的にも知能的にも不自由で足が止まった人や目の見えない人に対してより寛大な世話を行うことに容易に見つかるだろう。我々は、高速列車の速度を上げ、大西洋をより短時間で横断し、世界の衣食住と富をより安価に輸送し、発明の分野と実用的な輸送手段に、長い間待ち望まれていた航空学と航空宇宙学の部門を加える可能性が非常に高い。私たちは陸と海を征服しました。大気圏の要素を支配する仕事に対して、人間がアホウドリやスズメより劣っていると誰が言えるでしょうか。

これらの部門がさらに進化し、その結果として人々の状態が改善されれば、あらゆる知的、道徳的条件が改善されることが期待できる。人々は、知識を得るにつれて人格を高め、生活のしやすさを確保するにつれて知性を獲得し、以前の時代の貧困による圧迫から解放されると、より高い水準の正しさと幸福へと上昇することになるであろう。

進歩は非常に速くなり、一世代の進歩は、かつての数世紀の進歩よりはるかに大きくなっている。私たちの子供たちは、20世紀のさらに大きな利得の増大を目の当たりにし、プラトンの共和国やモアのユートピアにわずかながら描写され、すべての善人の願望であった理想に向かって世界を大きく前進させる手助けをすることになるのだ。

脚注

1. Trans. Am. ソシエテエムイー-1881.
2. アメリカ進歩協会紀要 科学振興協会講演集，1878年；副会長講演。科学進歩のための科学的方法」-R. H. T. H. T.また、「蒸気機関マニュアル」、第1巻、第4章、§75、299頁、「月刊ポピュラーサイエンス」、1901年3月号
3. 「ハクスリーの生涯と業績」のミッチェルによるスケッチ、Leaders in Science Series, Putnams, 1900, Chap.XI.
4. Miltonian Teaching: an address delivered at Pratt Institute, Brooklyn, December 11, 1894.-R. H. T. の講演。H. T.