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春秋左氏傳/003 莊公/03

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↑前年 莊公三年(紀元前691年 翌年↓巻の三 莊公春秋左氏傳

訓読文

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【經】 三年春王の正月、できせいくわいし衞をつ。夏四月、宋の莊公さうこうはうむる。五月、桓王くわんこうを葬る。秋、紀季ききけいを以て齊に入る。冬、公、くわつやどる。

【傳】 三年(周ノ莊王六年)春、溺[1]、齊の師に會し衞を伐つとは、之をにくなり[2]
 夏、五月、桓王を葬るは、おそ[3]なり。
 秋、紀季、酅を以て齊に入る。こゝおいてか、はじめて、わか[4]れぬ。(→莊公四年
 冬、公、滑に次るは、まさ鄭伯ていはくくわいして、紀のことはからんとすればなり。鄭伯、するになんもつてす[5]およそ師づるに一宿しゆくしやし、再宿さいしゆくしんと爲し、信をぐるをと爲す。

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  1. 魯の大夫。
  2. 其仇を釋きて之と比肩して事に從ふを疾む也。
  3. 周の桓王は桓公十五年崩ぜしなり。
  4. 判は分かるゝ也。
  5. 鄭伯子儀、厲公が櫟に在りて、國内に難有るに託して、魯の約に背きて、齊侯が紀を滅するの謀に同意したるなり。