明治元訳新約聖書 (大正4年)/使徒行傳

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[千八百四十五]
しんやくぜんしょしとぎょうでん

第一章[編集]

テヨピロわれすでにまへのふみつくりおほよイエスはじめおこなへるところをしへところしる
そのえらびたるしとたちせいれいよりめいぜしのちあげられしときにまでいたれり
それイエスくるしみうけのちおほくのたしかなるしるしおのれいきたることあらはしじふにちあいだかれらにかみくにことつきかた
またかれらともあつまめいじけるハなんぢらエルサレムはなれずしてわれきけところちゝやくそくたまひしことまつべし
そはヨハ子みづてバプテスマをなしたれどもなんぢらひさしからずしてせいれいによりバプテスマをうくべければなり
あつまれるものかれにとひけるハしゅなんぢいまくにイスラエルかへさんとする
かれらいひけるハちゝそのちからにてさだめたまへるときまたなんぢらしるべきところあら
されどもせいれいなんぢらにのぞむよりのちなんぢらちからうけエルサレムユダヤぜんこくサマリヤおよびはてにまであかしびとなるべし
このこといひをはりしのちかれらみるうちあげらるくもこれをうけみえざらしめたり
イエスのぼれるときかれらてんあふたりしにしろきころもたるふたりひとありてかたはらたち
十一 いひけるハガリラヤびとなにゆゑてんあふぎたてるやなんぢらはなれてんあげられしこのイエスなんぢらかれてんのぼるをたるそのごとまたきたらん


十二 そのときかれらかんらんなづくやまよりエルサレムちかおほよあんそくにちゆきうるみちのりなり
十三 すでいりたかどののぼれりこゝとどまれるものペテロヤコブヨハ子アンデレピリポトマスバルトロマイマタイアルパイヤコブゼロテいへシモンヤコブきゃうだいなるユダなり
十四 すべてこのひとゞゝをんなたちおよびイエスはゝマリヤまたイエスきゃうだいともこゝろあはせてつねいのりつとめたり


十五 そのころペテロでしたち(そのあつまれるものおほよそひゃくにじふにんなり)のなかたち
[千八百四十六] ていひけるハ
十六 ひとゞゝきゃうだいせいれいダビデくちによりてイエスとらふものみちびけるユダつきあらかじめかたりたるこのせいしょかならおうずべかりしなり
十七 そはかれもわれらともつらなりてこのつとめうけたればなり
十八 このひとふぎあたへをもてじしょかひまたさかさまおちたゞなかよりやぶそのはらわたことゞゝくながれいでたり
十九 このことエルサレムすめすべてひとしれしかバそのじしょくにことばにてアケルダマとよぶこれをとけぢしょなり
二十 まきしるしてかれいへむなしくなれそのうちひとすまはするなかかれつとめひとさせよといへ
二一 このゆゑしゅイエスわれらうちゆきゝたまひたるあいだ
二二 すなはヨハ子のバプテスマよりはじめわれらをはなれあげられしいたるまでつねわれらともありものうちひとりわれらとともそのよみがへりしことあかしびとなるべきなり
二三 こゝおいバルサバとなふヨセフまたユストいへものマッテアとのふたりあげ
二四 いのりいひけるハすべてのひとこゝろしりたまふしゅねがはくハつかふることゝしとつとめさせんがためこのふたりのうちいづれえらびたまひしかしめたま
二五 すでユダこのつとめはなれそのゆくべきところゆきたり
二六 かくくじとりしにマッテアあたりけれバかれじふいちにんしとたちともつらなれり

第二章[編集]

ペンテコステのいたりでしたちみなこゝろあはせてひとゝころありしに
にはかてんよりはげしきかぜごとひゞきありてかれらするところいへみて
ほのほごときものあらはわかれかれらおのゝゝうへとゞま
こゝおいかれらハみなせいれいみたされそのせいれいいはしむるにしたがひてことなるくにゞゝことばいひハじめたり
ときつゝしみあるユダヤびとてんかくにゞゝよりきたりエルサレムとゞまれるものありき
このおとおこりしによりおほくのひとゞゝあつまりけるがおのゝゝおのがくにことばかれらかたれるをきゝさわぎあへり
みなおどろあやしみつゝたがひいひけるハこのかたものすでガリラヤびとならず
いかにしてわれらおのゝゝうまれしところくにことば
[千八百四十七] かれらよりきく
われらパルテアびとメデアびとエラムびとおよびメソポタミアユダヤカパドキア ポント アジア
フルギアパムフリアエジプトまたクレ子ちかリブエなどにすめものまたロマよりきたりをるものあるひユダヤびとおよびそのをしへいりひと
十一 またクレテびとアラビヤびとなるにかれらわれらくにことばをもてかみおほいなるみわざかたるをきくかと
十二 みなおどろきいぶかりたがひいひけるハいかなるゆゑぞや
十三 あるひあざけりてこのひとゞゝあまぶだうしゅみたされたるものなりといふひとあり
十四 こゝおいペテロじふいちにんともにたちこゑあげかれらむかひいひけるハユダヤびとおよびすべエルサレムすめものなんぢらよくわがことばきゝこれしれ
十五 いまひるくじなれバなんぢらおもふごとくこのひとゞゝゑへものあら
十六 これすなはよげんしゃヨエルよりかたれるところなり
十七 かみいひたまはすゑいたりわれわがみたまをもてすべてひとそゝがなんぢらむすこむすめよげんすべしまたなんぢらのわかきものまぼろしをみおいたるものゆめみるべし
十八 そのときわれわがみたまわがしもべなるをとこをんなそゝがかれらまたよげんすべし
十九 われうへなるてんふしぎあらはしたなるしるしあらはさんすなはありありけぶりあるべし
二十 しゅおほいなるいちじるしきひきたらさきくらつきかはら
二一 すべしゅよびたのものすくはるべし
二二 イスラエルひとゞゝこれらことばきけそれナザレイエスなんぢらしるごとくかみかれによりなんぢらしるごとくかみかれによりなんぢらうちなしたへなるちからふしぎしるしとをなんぢらあかしたまへところひとなり
二三 このひとすなはかみさだめむねあらかじしりたまふところかなひわたさるなんぢらむはふをもてこれとらじふじかつけころせり
二四 かみそのしくるしみときこれよみがへらせたまへりかれつながをるべきものならざれバなり
二五 そはダビデかれついいひけるハわれわがまへしゅつねいますみるそのわがみぎいますわがうごかされざるためなり
二六 これゆゑわがこゝろたのしわがしたよろこべりかつわがにくたいのぞみをら
二七 これなんぢわがたましひ
[千八百四十八] よみすておかずまたなんぢのきよきものくちはてしめざるがゆゑなり
二八 なんぢすでにわれいのちみちしめわれなんぢまへおきよろこびみたしめんと
二九 ひとゞゝきゃうだいわがしそダビデつきはばかところなくなんぢらかたこれしかるべきことなりかれすでしにはうむられそのはかこんにちいたるまでわれらうちにあり
三十 かれよげんしゃにしてかみこれにちかひたてそのちすぢうちよりひとりあげくらゐつかしめんとちかひたまへるをしり
三一 あらかじこのことさとるがゆゑキリストよみがへことにつきかたりかれよみすておかれずまたそのにくたいくちはてずといへるなり
三二 すでかみイエスよみがへらせたまへりわれらみなそのあかしびとなり
三三 このゆゑかれすでかみみぎあげられやくそくせいれいちゝよりうけいまなんぢらがみるところきくところのものそゝげ
三四-三五 それダビデてんのぼりしことなししかるにかれみづからいふしゅわがしゅいひけるハわれなんぢのてきなんぢあしだいなすまでわがみぎすべしと
三六 されすべイスラエルぜんかなんぢらじふじかつけこのイエスたてかみこれをしゅとなしキリストとなしたまひしことをたしかしれ
三七 かれらこれをきゝそのこゝろさゝるゝがごとこゝおいペテロほかしとたちとひけるハひとゞゝきゃうだいわれらなになすべき
三八 ペテロかれらいひけるハなんぢらおのゝゝくいあらためてつみゆるしんがためイエスキリストよりてバプテスマをうけしからなんぢらせいれいたまものうくべし
三九 このやくそくなんぢらおよびなんぢらおよびなんぢらしそんまたすべてとおきものすなハちしゅたるわれらかみめさるゝひとゞゝつくなり
四十 またおほくのことばをもてあかししてすすめけるハなんぢらこのよこしまなるよりすくひいだされよ
四一 そのときこのことばきゝいれものハバプテスマをうけたりこのひでしくはゝれるものおほよそさんぜんにん
四二 かれらつねしとたちをしへをうけまじはりをなしパンをさくことゝいのりとをつと
四三 こゝおいおそれひとゞゝこゝろしゃうまたしとたちよりおほくふしぎなるわざしるしおこなはれたり
四四 しんじゃハみなひとつところあつまりすべてのものともにし
四五 さんげふ
[千八百四十九] とそのもちものうりおのゝゝようしたがこれわけあたへぬ
四六 ひびこゝろあはせてみやをりまたいへおいてパンをさきよろこびまごゝろをもてしょくともにし
四七 かみほめすべてのたみよろこバるしゅすくハるゝものひびけうくわいくはへたまへり


第三章[編集]

だいさんじいのりときあたりペテロヨハ子ともみやのぼりしに
ひとりうまれつきなるあしなへありみやにいるひとほどこしこはためごとおはれてみやうつくしなづくもんおか
かれペテロヨハ子みやいらんとするをほどこしこへ
ペテロヨハ子ともつらゝゝこれいひけるハわれら
かれうることあらんとおもひてかれらつめたり
ペテロいひけるハきんゞゝわれになしたゞわれにあるものをなんぢあたナザレイエスキリストによりたちあゆ
つひそのみぎとりこれをおこしけれバそのあしくるぶしただちにつよくなりて
をどりたちかつあゆめりをどりあゆみかみほめつゝかれらともみやいり
すべてのたみかれのあゆかみほむるを
もとそのみやうつくしきもんほどこしこひたりしものなるをしりこのひとありしことをおほいおどろあやしめり
十一 そのあしなへペテロヨハ子にすがりをりあひだたみみなおどろくことはなはだしくソロモンろうなづくところかけあつまれり
十二 ペテロこれたみこたへけるハイスラエルひとゞゝなにゆゑこのことあやしとするやわれらみづからちからとくをもてこのひとあゆましゝがごとなんわれらつくるや
十三 それアブラハムイサクヤコブかみわがせんぞたちのかみそのしもべイエスすなはなんぢらわたしゝものピラトゆるすことをさだめたるときそのまへなんぢらこばみところものあがめたまへり
十四 なんぢらきよきものたゞしきものこばひところししものおのれあたへられんこともとめ
十五 かついのちぬしころせりかみこれよりよみがへらせわれらそのあかしびとなるなり
十六 イエスそのなしんずるによりなんぢらみるところしるところのこのひとつよくせりかくイエス
[千八百五十] によれしんかうなんぢらすべてのひとまへおいこのひとまったいやしたり
十七 きゃうだいわれしるなんぢらがおこなひことしらざるによりてなりなんぢらつかさたちまたしか
十八 しかれどもかみすべてよげんしゃくちよりキリストくるしみうくることをあらかじしめそのことかくかなハせたまへり
十九 これゆゑなんぢらつみをくいこゝろあらためそのつみけさるることをそはしゅまへよりやすきひきた
二十 かつあらかじめさだめたまひしイエスキリストおくられんがためなり
二一 かみいにしへよりきよきよげんしゃくちよりいひたまひしばんもつあらたまらときまでてんかならかれうけおくべし
二二 モーセわれらせんぞたちにつげいひけるハしゅなるなんぢらかみなんぢらきゃうだいうちよりわれたるひとりよげんしゃおこさんそのなんぢらつぐすべてこときくべし
二三 すべこのよげんしゃききしたがハざるもの
二四 またサムエルよりこのかたかたりしところよげんしゃみなあらかじめこのひさしいへ
二五 それなんぢらハよげんしゃしそんなりかつかみわれらせんぞたちにたてたまひしけいやくうけつぐものなりすなはアブラハムつげしょぞくなんぢすえよりさいはひんといひたまへり
二六 かみすでにそのしもべイエスたてなんぢらおのゝゝそのあくよりひきかえさいはひさせんがためまづなんぢらにかれつかはせり

第四章[編集]

かれらたみおしかつイエスことをひきよりよみがへりことのぶるにより
さいしみやもりづかさおよびサドカイのひとたちこゝろなやまそのたみかたれるときとつぜんきたりて
てづからこれをとらときすでにくれければあくるひまでにひとやいれおけり
されそのことばききものおほくこれをしんそのかずおほよそごせんにんなり
あくるひつかさたちととしよりがくしゃ
およさいしをさアンナまたカヤパヨハ子アルキサンデルさいしをさすべてやからエルサレムあつま
しとたちそのなかたゝせてとひけるハなんぢらなにちからまたなによりこれおこなひしや
そのときペテロせいれいみたされかれらいひけるハたみつかさおよびイスラエルとしより
われらもし
[千八百五十一] やみたるひとおこなひしよきことにつきこれいかにしていやしゝとけふたゞされなば
なんぢらイスラエルたみもみなしるべしそのなんぢらがじふじつけしところかみよみがへらせたまひところナザレイエスキリストよりこのひとすこやかなることをなんぢらのまへたちたりと
十一 これすなはなんぢらいへつくりすてところいしいへすみおやいしとなれるものなり
十二 このほかべつすくひあることなしそはてんかひとうちわれらよりたのみすくはるべきほかたまはざれバなり
十三かれらペテロヨハ子いみはばかところなきをそのむがくいやしきものなるをしれこれあやしみたりまたそのイエスともありしをしる
十四 かついやされたるひとかれらともたてるをみるによりいひけすべきことばなかりき
十五 かくかれらめいじてしふぎしょさらしめのちあひはかりいひけるハ
十六 このふたりなになすべきやかれらすでいちじる[し:落植?!]しるしおこなへることすべエルサレムをるものあきらかにしるところなりわれらこれいひけすことあたは
十七 しかれどもこのことなほひろくたみつたはらざるためかれらおびやかこののちそのついひとかたることなからしめん
十八 つひかれらよびさらイエスついかたることをしふることをなすなかれといまし
十九 ペテロヨハ子かれらこたへいひけるハかみきくよりもまさりなんぢらきかかみまへありたらんかなんぢらみづからこれさだめ
二十 われらしところきゝところのものハいはざるをざるなり
二一 ひとゞゝそのありしところよりかみあがめたれバかれらたみおそこのふたりつみするによしなくさらこれおびやかしてゆるせり
二二 そのふしぎなるわざよりいやされたるひとしじっさいあまりなりき


二三 かれらゆるされてそのとももとにゆきさいしをさとしよりいひしことをことゞゝつぐ
二四 そのともこれをきゝこゝろあはかみむかこゑあげいひけるハしゅなんぢてんうみそのなかあらゆるものつくりたまひしかみなり
二五 なんぢかつそのしもべダビデくちよりなにゆゑいはうじんさわだちもろゝゝのたみむなしきことはか
二六 わうたちおこりつかさたちともあつましゅおよび
[千八百五十二] そのキリストさからふといへ
二七 それまことヘロデポンテヲピラトいはうじんおよびイスラエルたみあひともこのまちあつまなんぢあぶらそゝぎたるきよきしもべイエスさからへり
二八 これなんぢなんぢのむねにてあらかじめさだたまひしことかれらなせるなり
二九 三十 しゅいまかれらのおびやかしたまへねがはくハなんぢのべほどこなんぢきよきしもべイエスよりしるしふしぎなるわざおこなハしめなんぢしもべどもおくすることなくなんぢことばのぶることをさせよ
三一 かれらきとうおへときそのあつまれるところふるいうごきみなせいれいみたされておくするところなくかみことばのぶ
三二 しんじゃハみなこゝろいつにしおもひいつにしてだれひとりそのもちものおのものいふことなくすべこれとももて
三三 しとたちおほいなるちからをもてしゅイエスよみがへりしことあかかれらみなおほいなるめぐみかうむれり
三四 そのうちひとりともしきものなかりきそはじしょあるひハいへもてものそれうりそのうりところあたひもちきた
三五 しとたちあしもとおくこれをおのゝゝようしたがひてわけあたへしがゆゑなり
三六 レビやからにてクプロうまれヨセフしとたちよばれてバルナバいはこれとけなぐさめ
三七 このひとたはたありけるがそれうりてそのきんもちきたしとたちあしもとおけ

第五章[編集]

しかるにアナニアといふひとそのつまサッピラともさんげふうり
そのあたひいくぶんかくのこりいくぶんもちきたりてしとたちあしもとおきそのつまこれしれ
ペテロいひけるはアナニアなにゆゑなんぢこゝろサタンみたされせいれいむかひいつはりぢしょあたひいくぶんかくことをせし
ぢしょいまだうらざるときなんぢものものならずやすでうりたりともまたなんぢのけんつけるならずやなにゆゑなんぢこゝろこのことくはだてしやなんぢひとむかひいつはるにあらかみむかひいつわれるなり
アナニアこのことをきゝたふれいきたゆこれきくものみなおほいおそ
わかきものどもたちかれつゝかきいだしてはうむれり
おほよみときばかりすぎそのつまいまだこのありしことしらずしていりきたれり
ペテロかれいひけるはなんぢらこのあたひぢしょうりしやわれつげこたへいひけるはしかそのあたひなり
ペテロかれいひけるはなんぢらこゝろあはせてしゅれいこゝろむるはなんぞやなんぢおっとはうむりしものあしとのそとありまたなんぢをもかきいださん
をんなたゞちそのあしもとたふれいきたゆわかきものどもいりきたりそのしにたるをこれをもかきいだしてそのおっとかたはらはうむれり
十一 ぜんくわいものとこれをきけものどもみなおほいおそ
十二 おほくしるしふしぎなるわざしとたちよりたみうちおこなハれたりまたかれらみなこゝろあはせてソロモンらうをる
十三 ほかものあへこれちかづかざりきしかれどもたみかれらたふと
十四 なんにょともしんずるものますゝゝおほしゅつき
十五 かくひとゞゝやめものたづさへちまたにいでねだいまたとこうへおけそはペテロきたらんときそのかげおほはるるものあらんかとおもへバなり
十六 またおほくひとゞゝよもむらゝゝよりやめものおよびあくきなやまされたるものたづさへエルサレムきたことゞゝいやされたり
十七 しかるにさいしをさおよびかれともにあるものすなはちサドカイしゅうともがらみなたちおほいいきどほ
十八 しとたちとらへひとやおけ
十九 されどもしゅつかひよるひとやひらかれらたづさいだしていひけるハ
二十 ゆきみやたちこのいのちことばことゞゝたみかた
二一 かれらこれをきゝよあけがたよりみやいりをしさいしをさおよびともにあるものどもきたりぎいんおよびイスラエルしそんとしよりたちことゞゝよびあつめかれらひききたらせんがためしたやくひとやつかはせり
二二 そのひとたちきたりしにひとやうちかれらかえりつげいひけるハ
二三 ひとやかたくとぢまもるものそとたてるをわれらしにひらけバうちひとりをもざりき
二四 さいしみやもりおよびさいしをさたちこのことばきゝいかなりゆくべきかとかれらつきこゝろまどへり
二五 あるひときたかれらつげけるハなんぢらひとやおきものいまみやたちたみをし
二六 これおいみやもりしたやくたちともゆきかれらをひきゝたれりされてあらきことをざりきそはいしにてたみうたれんことおそれしがゆゑなり
二七 すで
[千八百五十四] ひききたりてかれらぎゐんまへたゝさいしをさこれにとふいひけるハ
二八 われらこのよりをしふなかれとなんぢらきびしきんぜしにあらずしかるになんぢらそのをしへエルサレムみたまたこのひとわれらおはしめんとす
二九 ペテロしとたちこたへいひけるハひとしたがふよりかみしたがふハなすべきのことなり
三十 われらせんぞかみなんぢらかけころしゝところイエスよみがへらせたまへり
三一 かみこれきみとしすくいぬしとしてそのみぎかたあぐこれイスラエルくいあらためつみゆるしあたへんがためなり
三二 われらこのことあかしなすものなりかみおのれにしたがものたまところせいれいまたあかし


三三 かのひとゞゝこれをきゝはなはだしくいかりふくかれらころさんとはか
三四 パリサイのひとにてたみうちたふとバるゝけうはふしガマリエルいへものぎいんなかにたちめいじてしとたちしばらそといださしめ
三五 いひけるハイスラエルひとゞゝなんぢらこのひとたちにつきてなさんとすることみづかつゝしむべし
三六 そハさきチウダおこりみづかほこれりこれしたがへるものおほよそしひゃくにんありしがかれころされしたがひしものみなちらされてあとなきにいた
三七 このひとのちまたこせきしらべときガリラヤユダおこりたみいざなしたがハしゝがかれほろそれしたがひしものことゞゝちらされたれバなり
三八 いまわれなんぢらかたらんこのひとゞゝゆるしかゝはなかもしそのはかるところおこなふところひとよりいでかならほろぶべし
三九 もしかみよりいでなんぢらかれらをほろぼすことあたはおそらくハなんぢらかみさからふものとならん
四十 かれらこれにしたがしとたちよびむちうイエスよりかたることをなすなかれとめいじてこれゆるせり
四一 しとたちイエスためはづかしめうくるにたるものとせられしことよろこびてぎゐんまへさり
四二 ひゞみやおよびひといへおいをしへをなしイエス キリストふくいんつたへやめざりき


第六章[編集]

そのころでしたちのかずおほくくはゝギリシャことばユダヤびとそのやもめたちひゞほどこしみおと
[千八百五十五] れしをヘブルことばユダヤびとにむかひつぶやきことありけれバ
じふににんものでしたちよびあつめいひけるハわれらかみことばすていんしょくことつかふるハこゝろかなは
このゆゑきゃうだいなんぢらうちよりせいれいちゑみちたるよきあかしあるものしちにんえらぶべしわれらそれをたてこのことつかさどらせん
しかしてわれらつねいのることゝみちつたふることをつとむべし
このことばすべてのものこゝろかなひけれバしんこうせいれいみちたるステパノおよびピリポプロコロニカノルテモンパルメナまたユダヤけういりアンテオケニコラえら
このひとゞゝしとたちまへたゝしむしとたちいのりそのうへおけ


かみみちいよゝゝひろまりでしたちかずエルサレムはなはだしくまささいしおほしんかうみちしたがへり


ステパノめぐみちからみちふしぎなるわざおほいなるしるしたみうちおこなへり
ときにリベルテンととなふくわいだうおよびクレ子びとアレキサンデリアびとキリキヤびとアジアびとしょくわいだうよりひとゞゝたちステパノいひあらそ
かれらステパノちえこれよりいふところのみたまてきすることあたは
十一 つひひとをしていつはりいはしめけるハわれらかれがことばきゝしにモーセかみけがしたり
十二 かれらたみとしよりがくしゃたちのこゝろうごかさせとつぜんきたりてかれとらしふぎしょひききた
十三 いつはりあかしびとたていはせけるハこのひときよきところおきてけがすことをかたりやめ
十四 そはかれかたりこのナザレイエスこのところこぼかつモーセわれらさづけところれいかふべしいへるをわれらきゝたればなり
十五 こゝおいしふぎしょせるものみなめとめかれしにそのかほてんのつかひかほごとくなりき


第七章[編集]

さてさいしをさいひけるハこのことかくのごとくなる
ステパノいひけるハひとゞゝきゃうだいおよびちゝたちきけわれらのせんぞアブラハムいまカランすまざるさきメソポタミヤありしときえいくわうかみあらハれて
かれいひたまひけるハなんぢくにいでなんぢのしんぞくはなれわがなんぢにしめさんところいた

[千八百五十六] かくアブラハムカルデヤびといでカランすめそのちゝしにしのちかみかれかしこよりいまなんぢがすむところのこのちうつたまへり
このちおいてあしふみたつるほどのをもあたへかつかれハいまあらざりしにこのちさんげふとしてかれそのしそんあたへんとやくそくたまへり
かみかくいひたまへりかれすえほかくにやどらんほかくにひとゞゝこれをどれいなししひゃくねんあいだなやまさん
かみまたいはくかれらをどれいとするくにびとわれさばくべしそのゝちかれらそのくにいでこのところおいわれつかへんと
またかれかつれいけいやくあたたまへりかくアブラハムイサクをうみやうかめかつれいこれおこなイサクヤコブうみヤコブじふにしそうむ
しそたちヨセフねたみこれをエジプトうれされかみかれともともにあり
すべてくわんなんうちよりこれすくひいだエジプトわうパロまへおいめぐみちゑとをあたへエジプトおよびパロぜんかつかさどらせたま
十一 こゝエジプトカナンすべてきゝんおほいなるなやみありわれらせんぞたちもしょくもつうることをざりき
十二 しかるにヤコブエジプトこくもつあることきゝまづわれらのせんぞたちをつかは
十三 ふたゝつかはしゝときヨセフそのきゃうだいしらかつヨセフしんぞくパロあきらかになれり
十四 ヨセフひとつかはしてそのちゝおよびすべてかぞくしちじゅうごにんよびきたらしむ
十五 こゝおいヤコブエジプトくだれりかれわれらせんぞたちのしにたるのち
十六 スケムおくらアブラハムかねをもてスケムちゝなるエンモルしそんよりかひおきしはかはうむられたり
十七 かみアブラハムしめたまへるやくそくときちかづくにしたがひてたみふえひろがりてエジプトおほくなれり
十八 ヨセフことしらざるほかわうおこるにいたりて
十九 かれあしきはかりごとをもてわれらしんぞくあしらわれらせんぞたちをなやまそのおさなごいきのこらざるやうこれすてさせんとせり
二十 そのときモーセうまれいとうるはしくさん げつのあひだちゝいへそだてられ
二一 すてられしのちパロむすめこれをひろひあげおのれ
[千八百五十七] してそだてたり
二二 モーセことゞゝエジプトびとがくじゅつをしへられことばわざとにちからあり
二三 しじっさいおよびそのきゃうだいなるイスラエルしそんかへりみるのこゝろおこれり
二四 ひとりしひたげらるゝものこれまもりエジプトびとうちそのあだむくいたり
二五 モーセわがてをもてかみかれらすくはんとしたまことそのきゃうだいさとるならんとおもひしかどかれらさとらざりき
二六 あくるひかれらあひたゝかふことありければこれあらはれてやはらいひけるはひとゞゝなんぢらきゃうだいなるになにゆゑあひそこなふや
二七 そのともそこなものものかれをおしのけいひけるはなんぢたてわれらつかさまたさばきびとなししや
二八 なんぢきのふエジプトびところしゝごとくまたわれをもころさんとする
二九 モーセこのことばによりのがれミデアンたびゞととなりかしこおいふたりうめ
三十 すでしゞふねんすぎときシナイやまおいしゅつかひしばなかほのほうちにてモーセあらは
三一 モーセこれあやしみとめんとしてちかよれるときしゅこゑありいは
三二 われなんぢせんぞたちかみすなはちアブラハムかみイサクかみヤコブかみなりモーセおそれおのゝあへみとめざりき
三三 しゅまたかれいひたまひけるはなんぢあしくつぬげなんぢがたてところきよきちなり
三四 われすでにエジプトあるわがたみなやみかつそのなげききゝこれをすくはんがためくだれりきたわれなんぢをエジプトつかはさんと
三五 それかれらがこばみなんぢたてつかさまたさばきびとなしいひこのモーセかみしばのなかあらはれしつかひよりつかさまたすくひびととしてつかはたまへり
三六 このひとエジプトおよびこうかいまたしじふねんあひだのおいふしぎなるわざしるしおこなひてかれらみちびいだせり
三七 イスラエルしそんかたりかみなんぢらきゃうだいうちよりわがごときひとりよげんしゃなんぢらためおこたまべしいひしはすなはこのモーセなり
三八 かれあつまりありシナイやまにておのれかたれるところつかひまたわれらせんぞたちともありわれらさづけんがいけことばうけものなり
三九 このひとわれらせんぞたちハしたが
[千八百五十八] ことをこのまかへっこれしりぞそのこゝろすでにエジプトかへ
四十 アロンいひけるハわれらさきだつべきかみわれらためつくそはわれらをエジプトよりみちびいだしゝかれモーセいかになりしかしらざれバなり
四一 そのときかれらこうしつくりそのざういけにへささおのれわざよろこべり
四二 こゝおいかみかれらかへりみずしてそのてんぐんぜいまつるにまかたまへりすなはよげんしゃふみイスラエルやからなんぢらしじふねんのあひだおいいけにへそなへものわれさゝげしや
四三 またなんぢらモロクまくやおよびレパンといふかみかたどれるほしすなハちなんぢらはいするためつくれるところざうたづさへたりわれなんぢらをバビロンさきうつさんとしるされたるごと
四四 われらせんぞたちハにてあかしまくやもてモーセかたれるものかれにむかひすでところのりしたがひてつくれとめいぜしごとつくれるものなり
四五 われらせんぞたちこのまくやうけヨシュアともいはうじんせめとりときこれをたづさへいれこのいはうじんダビデときまでにわれらせんぞたちのまへよりかみおいはらたまところものなり
四六 ダビデかみまへめぐみうけヤコブかみためすみかまうけんとねがひたれど
四七 ソロモンかみためみやたてたり
四八 しかれどもいとたかかみにてつくれるところたまハずそはよげんしゃいへごと
四九 すなはしゅいひたまはてんわがくらゐなりわがあしだいなりなんぢらわがためにいかなるいへたてんとするまたわがやすところいづこなる
五十 このすべてものつくらざりし
五一 かたくなにしてこゝろみゝかつれいうけざるものなんぢらつねせいれいさからそのせんぞたちのごとなんぢらなすなり
五二 なんぢらせんぞたちいづれよげんしゃをかなやまさざりしかれらたゞしきものきたらんことをあらかじかたりものころなんぢらいまそのたゞしきものわたかつこれをころものとなれり
五三 なんぢらてんつかひよりおきてうけなほこれまもらざるなり


五四 ひとゞゝこれらのこときゝおほいいきどほはがみしつゝステパノむかへり
五五 しかるにステパノせいれいみたされてん
[千八百五十九] をあふぎかみえいくわうそのみぎイエスたてるをいひけるハ
五六 われてんひらけてかみみぎひとたてるをみる
五七 こゝおいかれらおほいよばはみゝおほこゝろあはせステパノもとかけより
五八 かれまちよりおいいだいしをもてこれをうつあかしびとらおのゝゝそのうはぎサウロいへわかものあしもとおけ
五九 かれらいしステパノうてときかれいのいひけるハしゅイエスわがたましひうけたまへ
六十 またひざまづおほごゑよびいひけるハしゅこのつみかれらおはしむるなかこのことをいひをはりねむりつくサウロかれころされしをよしとせり

第八章[編集]

このひエルサレムあるところのけうくわいおほいせむることおこしとたちほかみなユダヤサマリアちらされたり
つゝしみあるひとゞゝステパノはうむこれためおほいなるなげきをなせり
サウロけうくわいあらしてこゝかしこいへにいりをとこをんなひきいだしてこれひとやわたせり
こゝおいちらされたるものどもあまねゆきふくいんのべつたへたり
ピリポサマリアまちくだりキリストことかれらしめ
おほくひとゞゝピリポおこなへるふしぎなるわざみきゝしてこゝろおなじうしつゝしみそのかたれることきけ
そハけがれたるおにおほいさけびそのつけところおほくひとよりいでまたちゅうぶおよびあしなへひとおほいやされたれバなり
これよりこのまちおほいなるよろこびありき
こゝシモンいへもとまじゅつおこなみづかおほいなるものとしてサマリアたみおどろかしゝものあり
せうよりだいいたるまでみなつゝしみかれきゝこのひとかみおほいなるちからなりといへ
十一 かれらつゝしみこれきけるハそのまじゅつおどろかされたるがゆゑなり
十二 しかれどもかれらかみくにおよびイエスキリストにつきてふくいんのぶピリポしんぜしかバをとこをんなともバプテスマをうく
十三 シモンまたしんじてバプテスマをうけつねピリポともありかれおこなところふしぎなるわざしるしおどろけり
十四 エルサレムにをるしとたちサマリアすでかみことばうけたりときゝペテロヨハ子かしこつかは
十五 このふたりもの
[千八百六十] だりてかれらせいれいうけためためにいのれり
十六 そはかれらたゞしゅイエスいれられバプテスマをうけのみにていまそのひとりにもせいれいくだらざりしによる
十七 このときふたりものてかれらうへおきけれバかれらせいれいうけたり
十八 しとたちのおけるによりせいれいあたへられしをシモンかねもちきたかれらいひけるハ
十九 わがておくところのものすべせいれいうけためこのちからわれにもあたへ
二十 ペテロかれいひけるハなんぢかねなんぢともほろびなんぢかみたまものかねにてんとおもへ
二一 なんぢこのことおいわかちなくまたあづかりなしそはなんぢのこゝろかみまへたゞしからず
二二 ゆゑなんぢこのあくくいあらためてかみいのなんぢこゝろおもひあるひゆるされん
二三 われなんぢたんにがきにをりふぎつなぎをるればなり
二四 シモンこたへいひけるハなんぢらかたれるところひとつわれおよばざるやうわがためしゅいの
二五 かれらしゅことばあかしかつこれをかたりのちエルサレムかへりゆくときサマリアびとむらゝゝふくいんつたへたり


二六 しゅつかひピリポかたりていひけるハたちみなみかたむかエルサレムよりガザくだところみちゆけそのみちなり
二七 かれたちゆけエテオピアびとすなハちエテオピアびとじょわうカンダケだいじんなるじじんにてすべそのじょわうたからつかさどものをがみためエルサレムきたり
二八 そのかへりなるがくるまうちよげんしゃイザヤふみよみをれり
二九 みたまピリポいひけるハゆきこのくるまつけ
三十 ピリポはしりよりてかれよげんしゃイザヤふみよむきゝこれにいひけるハなんぢそのよむところのことさとるや
三一 かれいひけるハもしわれをみちびものなくばいかさとることをんやつひこふピリポおのれともせしむ
三二 そのよみをりしせいしょぶんごとかれひつじほふりばひかるゝごとひかまたこひつじそのけきるものまへにてこゑいださぬがごとそのくちひらか
三三 かれいやしきをりしときたゞしきさばきうばはれたりたれよくそのさまのべえんやそはかれのいのちちよりとられたればなり
三四 じじんピリポむかひいひけるハこふわれ
[千八百六十一] にしめよげんしゃたれさしこれかたりしやみづからさししかほかのひとさししか
三五 ピリポくちをひらきこのしるされたるところもとづきてイエスふくいんかれのべつた
三六 かくふたりものみちをゆきみづあるところいたりければじじんいひけるハみづわれバプテスマをうけんとすなにさはりある
三七 ピリポいひけるはなんぢもしまったきこゝろをもてしんぜばよからんかれこたへていひけるはわれイエスキリストかみなりとしん
三八 つひめいじてくるまとゞめしめピリポじじんふたりみづくだピリポバプテスマをかれほどこせり
三九 かれらみづよりあがれるときしゅみたまピリポひきさじじんまたかれみることをざりきじじんよろこびてそのみちゆけ
四十 さてアシドドにてピリポあへものありかれすべてのむらざとふくいんのべつたカイザリヤいたれり


第九章[編集]

サウロなほおどしさっきはきしゅでしたちをせめさいしをさゆき
ダマスコしょくわいだうよすふみもとかれこのみちしたがへるものなんにょにかゝはらずとらへこれエルサレムひかんとおもへ
かれゆきてダマスコちかづけるときたちまてんよりひかりありてかれめぐりてらせり
かれたふそのときサウロサウロなにゆゑわれせむるやといふこゑきけ
サウロいひけるはしゅなんぢたれしゅいひたまひけるはわれハなんぢがせむるところのイエスなりなんぢとげあるむちけるかた
かれおのゝおどろきていひけるはしゅわれなになさしめんとしたまふやしゅかれにいひけるはおきまちいれさらばなんぢなすべきことしめさるべし
かれともゆけひとゞゝものいふことあたはずしてたちどまそのこゑきけどもたれをもざりき
サウロよりおきひらきたるになにみえざりければともなへるひとたちそのひきダマスコいり
かれみっかあいだみえずまたのみくひをもざりき
かくダマスコアナニアいへひとりでしありしゅまぼろしごとくかれいひたまひけるはアナニアこたへけるはしゅわれこゝあり
十一 しゅいひたまひけるはたちすぐいへちまたゆきユダいへ
[千八百六十二] いたりタルソひとサウロといふものたづねかれいのりをり
十二 かつアナニアといふひときたりてみることをさせんがためそのうへおきしとまぼろしたればなり
十三 アナニアこたへけるはしゅわれこのひとにつきておほくひとかたるをきゝしにかれエルサレムにてなんぢせいとくるしめしこといかばかりぞ
十四 かつこのところにてもかれすべなんぢよぶものとらへんとてさいしをさよりうけたるけんゐもて
十五 しゅいひたまひけるはゆけかれいはうじんおよびわうイスラエルしそんまへわがなになはしめんためわがえらびうつはなり
十六 かれわがなためいかばかりのくるしみうくるかわれこれをかれしめさん
十七 こゝおいアナニアゆきそのいへにいりかれうへおきいひけるはきゃうだいサウロなんぢきたれるみちにてあらはれしところしゅイエスなんぢふたゝみることをかつせいれいみたされんためわれつかはせり
十八 たちまかれよりうろこごときものおちふたゝみることをすなはちたちてバプテスマをうく
十九 かれすでにしょくしてちからづきたりかくサウロすじつあひだダマスコにあるでしたちまじは
二十 たゞちくわいだうおいイエスことのべすなはこれかみなりといふ
二一 きくものみなおどろきいひけるハこのひとエルサレムおいこのなよぶものほろぼかつこゝにきたりしもこれとらへさいしをさひかんとするにあらずや
二二 しかれどもサウロますゝゝつよくしてこのイエスキリストなりとあかしをなしダマスコにをるところユダヤひといひふせたり
二三 すでおほくのちユダヤひとサウロころさんとはかりしが
二四 そのはかりごとつひにサウロしらかれらひるまちもんまもりこれころさんとせしに
二五 よるでしたちかごをもてサウロいしがきよりつりおろせり
二六 サウロエルサレムいたりでしたちにつらならんとたりしにみなかれがでしたることをしんぜずしてこれおそ
二七 バルナバかれをひきしとたちのもといたそのみちにてしゅしことまたしゅかれかたたまひしことおよびダマスコありはゞからずイエスよりかたり
[千六百六十三] しことをつげたり
二八 かれエルサレムありでしたちとともゆきゝ
二九 しゅイエスよりはゞからずかたりかつギリシャことばユダヤびといひあらそへりかれらサウロころさんとはか
三十 されきゃうだいたちこれさとかれカイザリヤまでおくりタルソゆかしめたり
三一 こゝおいユダヤガリラヤおよびサマリヤぢゅうけうくわいおだやかかつなりたちしゅおそことおこなせいれいすゝめよりそのかずいやまされり


三二 さてペテロあまねしょほうルッダすめせいともといた
三三 そのところにてひとりちゅうぶわづらはちねんのあひだとこつけアイ子アなづくものあふ
三四 ペテロかれいひけるハアイ子アイエス キリストなんぢいやおきなんぢみづからとこおさめかれたゞちにおく
三五 ルッダおよびサロンすめすべてひとこれをしゅせり


三六 ヨッパタビタなづくとけドルカスかれおほくよきことほどこしおこなへるものなりしが
三七 そのころやみしにたるによりそのしかばねあらひたかどのおけ
三八 ヨッパルツダちかゆゑでしたちペテロかしこあることをきゝふたりものつかはしてわれらくることをおそくするなかれとこはしむ
三九 ペテロたちかれらともにゆきすでいたりけれバひとゞゝかれをひきたかどののぼすべてやもめたちペテロかたはらたちなげきつゝドルカスともありしときつねつくれるところうはぎしたぎかれ
四十 ペテロかれらことゞゝそといだひざまづきていのまたしかばねむかひタビタおきよといひけれバかのをんなめひらペテロおきてしぬ
四一 ペテロのべこれおこせいとおよびやもめたちよびこのいきたるタビタそのまへたゝしめたり
四二 このことヨッパぢゅうにしれおほくひとゞゝしゅしん
四三 かくペテロひさしヨッパとゞまりてかはなめしシモンいへをれ


第十章[編集]

カイザリヤにイタリヤたいとなふくみひゃくにんかしらにてコル子リヲいへひとあり
かれしんじんふかものにてそのすべてかぞくともかみうやまたみおほくほどこしをなしつねかみいのりせり
ひるさんじ
[千六百六十四] ろまぼろしごとかみつかひきたりてコル子リヲよといへるをあきらかにみる
かれとめこれをおそれいひけるハしゅなにごとなるやつかひかれにいひけるハなんぢいのりなんぢのほどこしすでにのぼりかみまへとめおかれたり
いまひとヨッパつかはペテロいふシモンよべ
かれかはなめしシモンところやどれりそのいへうみべあり
コル子リヲかたれるつかひさりしのちかれそのしもべふたりつねおのれつかふしんじんふかへいそつよび

このことくはしつげヨッパつかハす


かれらゆきてつきのひそのまちちかづけるときペテロいのりのためやねのぼれりときおほよじふにじなりし
いたうゑしょくせんとおもひしがひとしょくもつとゝのふうちかれきうしなへるこゝちして
十一 てんひらけうつはものくだれるをおほいなるぬのごとよすみむすびつりおろされたり
十二 そのなかすべよつあしけものはふものおよびそらとりあり
十三 かつこゑありてかれいひけるハペテロたちこれころしょくせよ
十四 ペテロこたへけるハしゅよからじわれいまだけがれたるものきよからざるものしょくせしことなし
十五 こゑふたゝびありかれいひけるハかみきよめたるものなんぢきよからずとするなかれ
十六 かくごときことみたびたゝちにそのうつはもの てんあげられたり


十七 かくペテロそのみところまぼろしいかなるこゝろならんとうたがをりときコル子リヲよりつかはされたるひとたちすでにシモンいへたづねもんまへたち
十八 よびペテロいふシモンこゝやどれるやいなとふ
十九 ペテロなほそのまぼろしことおもひをりしにみたまかれにいひけるハさんにんものなんぢをたづ
二十 たちくだうたがハずしてかれらともにゆけわれこれをつかはしゝなり
二一 ペテロくだそのひとたちにいひけるハわれなんぢらたづぬところものなりなんぢらいかなるゆゑありてきたるや
二二 かれらいひけるハひゃくにんかしらなるコル子リヲいへたゞしくかつかみうやますべてユダヤびとうちたふとまるゝものなんぢをそのいへよびなんぢことばきけきよきつかひしめされたり
二三 こゝおいペテロかれらよびいれやどらしめつぎのひペテロかれらとも
[千八百六十五] いでたちけるがヨッパきゃうだいたちもまたかれにともなへり
二四 つぎのひかれらカイザリヤコル子リヲすでそのしんぞくおよびしたしともだちよびあつめこれまちゐたり
二五 ペテロいりきたれるときコル子リヲかれむかそのあしもとふしをがめ
二六 ペテロこれひきおこいひけるハたてわれひとなり
二七 かくともかたりつゝうちいりおほくひとあつまれるを
二八 かれらいひけるハユダヤびといはうじんまじはまたちかづことおきてかなはざるハなんぢらしるところなりされどかみいづれひとをもけがれたるものといふなかれわれしめたまへり
二九 このゆゑわれむかへらるゝやたゞちためらはずしてきたわれなんぢらにとふわれをむかへしはなにためなる
三十 コル子リヲいひけるハよっかさきわれだんじきしてこのじこくいたれりさんじごろいへありいのりをりしにかゞやけるころもたるものわがまへたち
三一 いひけるはコル子リヲなんぢいのりきかなんぢほどこしかみまへとめおかれたり
三二 されひとヨッパつかはペテロいふシモンよべかれはうみべにあるかはなめしシモンいへやどれりかれきたりてなんぢかたるべしと
三三 このゆゑわれたゞちにひとなんぢつかはせりなんぢきたれるはよしわれらかみなんぢめいたまへるすべてこときかんとていまかみまへあるなり


三四 ペテロくちひらきいひけるはわれまことにかみかたよらざるものにして
三五 いづれくにびとにてもかみうやまたゞしきおこなものそのみこゝろかなふいふことをさと
三六
そのみちすなはかみイエスキリストよりやはらぎのべイスラエルしそんあたへたまひしところなりこのイエスよろづのものしゅたるなり
三七 それヨハ子のべしバプテスマののちガリラヤよりはじまユダヤぢゅうありことなんぢらしるところ
三八 すなはこのナザレよりいでたるイエスかみせいれいちからあぶらそゝがれあまねくめぐりよきことおこなすべあくまつかれたるものいやせりそはかみかれとともなりしによる
三九 われらかれユダヤびとおよびエルサレムおいおこなひしすべてことあかしするものなりユダヤびとこのひとかけころ
[千八百六十六] せり
四十 かみみっかめこれよみがへらせすべてたみにはあらはさで
四一 たゞそのあらかじえらびたまへるあかしびとすなはちかれよみがへりしのちこれととものみくひせしわれらにのみあらはたまへり
四二 かつかれそのいけるものしねるものさばきびとかみよりさだめられしことわれらあかししてたみのべよとめいじたり
四三 すべてよげんしゃおほよかれしんずるものそのなよりつみゆるしうくべしとかれにつきてあかしせり
四四 ペテロこのことかたれるあひだみちきくところのすべてものせいれいくだれり
四五 ペテロともきたりしかつれいあるしんじゃたちせいれいたまものいはうじんにまでそゝげることおどろきぬ
四六 そはことなるくにゞゝことばにてかれらかたれるとかみあがむるとをきゝたればなり
四七 このときペテロこたへけるはわれらごとすでせいれいうけたるこのひとゞゝたれみづきんじてバプテスマをうけざらしむるものあらん
四八 つひしゅよりてバプテスマをうくべきことかれらめいこゝおいかれらペテロすうじつとゞまらんことをねがへり


第十一章[編集]

しとたちおよびユダヤぢゅうあるところのきゃうだいすでにいはうじんかみことばうけたりときく
ペテロエルサレムしときかつれいあるものどもかれあらそ
いひけるはなんぢかつれいなきひといへいりかれらともしょくせり
ペテロそのありはじめよりしだいかたりかれらあらはいひけるは
われヨッパまちありいのれるときうしなへるこゝちしててんよりよすみつりたるおほいなるぬのごとうつはくだるをたるにそのうつはわがもとつけ
われとめつらゝゝこれみれなかよつあしのものとあらきけものはふものおよびそらとりありき
かつわれにペテロたちこれころしょくすべしといへこゑきけ
われいひけるはしゅよからじけがれたるものきよからざるものいまわがくちいりしことなし
こゑまたてんよりわれこたへかみきよめたるものなんぢきよからずとするなかれといふ
かくごときことみたびつひにすべてのものふたゝびてんひきあげられたり
十一 そのとき
[千八百六十七] あたりカイザリヤよりわれつかはせるさんにんものわがをるところのいへまへたて
十二 またみたまわれにうたがはずしてかれらともゆくべしといへかつこのろくにんきゃうだいわれともなゆきそのひといへいり
十三 かれわれらにつぐてんつかひわがいへたちわれにむかひひとヨッパつかはペテロいふシモンむかへ
十四 そのひとなんぢおよなんぢかぞくすくはるべきことばつげんといへるをたりと
十五 かくわがかたりはじめしときせいれいはじめにわれらくだりごとかれらにもくだれり
十六 そのときわれしゅいひたまへるヨハ子みづてバプテスマをなしたれどもなんぢらせいれいよりてバプテスマをうけんとのことばおもひいだせり
十七 すでかみしゅイエス キリストしんずるところわれらたまひごときおなじたまものかれらあたへたまへばわれいかでかみさからふことをんや
十八
かれらこのこときゝこたふるところなくたゞかみあがめいひけるハしからんいはうじんいのちためかれらにもくいあらためあたへたまへること


十九 さてステパノついおこりくなんよりちらされたるひとゞゝたびしてピニケクプロおよびアンテオケいたりしがたゞユダヤびとにのみみちかた
二十 かれらうちクプロクレ子ひとゞゝありてアンテオケきたしゅイエスふくいんのべギリシャびとにもかたれり
二一 しゅこれとともにありおほくひとしんじてしゅせり
二二 かれらついそのきこエルサレムあるところのけうくわいみゝいりしかばついバルナバつかはしてアンテオケいたらしむ
二三 かれすでにいたかみめぐみよろこかれらこゝろかたうしゅつかんことをすゝめたり
二四 そはかれハよきひとにてせいれいしんかうみてものなればなりこゝおいあまたひとしゅくはゝりぬ
二五 さてバルナバサウロたづねんためにタルソおもむ
二六 かれあひこれアンテオケつれきたれりかくかれらいちねんあひだともにけうくわいあつまりておほくたみおしでしたちのキリステアンととなへられしハアンテオケよりはじまれり
二七 このころすにんよげんしゃエルサレムよりアンテオケきた
二八 そのうちひと
[千八百六十八] アガボなづくるものたちみたまによりしめしけるはあまねせかいおほいなるききんあらんとそのことはたしてクラウデヲカイザルときおこりたり
二九 こゝおいでしたちおのゝゝそのちからしたがひてユダヤすめところきゃうだいすくはためかれらものおくらんことをさだ
三十 つひこのことおこなすなはバルナバサウロたくしてこれちゃうらうおくれり


第十二章[編集]

そのころヘロデわうけうくわいうちすにんなやまさんとてかれらとら
かつやいばをもてヨハ子きゃうだいヤコブころせり
このことユダヤびとこゝろかなへるをかれまたペテロをもとらこのときたねいれぬぱんのいはひなりき
すでかれとらへひとやにいれすぎこしのいはひののちたみまへひきいださんとおもじふろくにんへいそつこれまもらしめたり
ペテロかくひとやまもられけうくわいこれためひたすらかみいの
ヘロデかれひきいださんとするまへのよペテロふたつくさりつながれてふたりへいそつあいだねむまもるものまへありそのひとやまもれ
ときしゅつかひきたりければひかりひとやうちかゞやくそのつかひペテロわきたゝきこれさますみやかにおきよといひしにくさりそのよりおちたり
つかひかれにいひけるはなんぢおびをしめくつはけペテロそのごとくせりつかひまたいひけるはなんぢうわぎまとひわれしたが
ペテロいでこれしたがひしがそのつかひなすことのまことなるをしらまぼろしならんとおも
かくだいいちだいにかためすぎまちいるところのてつのもんいたりしにそのもんおのづからかれらためひらすなはいでひとつちまたすぎゆくときそのつかひたちまかれよりはなれたり
十一 ペテロさとりいひけるはわれいままことしゅそのつかひつかはしてヘロデおよびすべユダヤびとのぞみよりわれすくひいだたまひこと
十二 かれさとりのちヨハ子マコといふひとはゝなるマリアいへいたりしにおほくひとこゝにあつまりていのりゐたり
十三 ペテロもんたゝけるときローダなづくしもめきたりてこれうかゞひしが
[千六百六十九] 十四 ペテロこえなるをしりければよろこびたえもんをもひらかずしてかけいりペテロもんまへたつことをつぐ
十五 かれらローダいひけるはなんぢくるへされどもおんないひはりわがことばたがはずといふかれらまたいひけるはそはペテロてんつかひなり
十六 ペテロなほもんたゝきやまざりしかばかれらもんひらペテロおどろけり
十七 ペテロうごかしてかれらこえしづめしめしゅおのれひとやよりひきいだたまひことありさまつげまたこのことヤコブおよきゃうだいたちにしめせといひつひいでほかところゆけ
十八 よあけおよびときペテロいかゞなりしへいそつどものうちにてそのさわぎひとかたならざりき
十九 ヘロデペテロたづぬれどもみいださずつひまもるものたゞしかれらしざいめいかくヘロデユダヤよりカイザリヤくだりとゞまれり


二十 ヘロデツロシドンものむかひはなはだしくいかりいだきければかれらこゝろあはせてそのもときたないじしんブラストしたしみをなしこれよりやはらぎもとそはかれらのわうくによりしょくもつうればなり
二一 ヘロデそのさだめたるおいわうのころもつけそのくらゐかれらむかひかたれり
二二 たみこゑあげいひけるはかみこゑなりひとこゑあら
二三 ヘロデさかえかみせざるによりしゅつかひたゞちにかれうちしかばかれむしためかまれていきた
二四 さてかみみちますゝゝひろま
二五 バルナバおよサウロそのつとめとげおはりてマコなづくヨハ子ともなひてエルサレムよりかへれり


第十三章[編集]

アンテオケけうくわいすにんよげんしゃけうしありすなはナルナバおよニゲルよばるゝシメオンまたクレ子ルキヲおよわけもちきみヘロデちきゃうだいマナエンおよびサウロなり
かれらしゅつかへだんじきをせらるときせいれいいひけるハわがためにバルナバサウロえらびわかちてわがかれらにめいぜしところことおこなハしめよ
こゝおいだんじきいのりをしふたりうへおきこれゆかしむ
かくこのふたり
[千八百七十] せいれいつかはされてセルキアくだかしこよりふなでしてクプロおもむけり
かれらサラミスにつきユダヤびとしょくわいだうにおいてかみことばのべまたヨハ子もちゐてそのたすけとなせり
かくかれらしまうちパポスいたりしときいつはりよげんしゃバリエスなづくユダヤびとあふ
このひとくにつかさセルギヲパウロといふかしこきひとともにありときつかさバルナバサウロまねきかみことばきかんことをもと
しかるにうらなひしゃエルマスこのなとけうらなひしゃふたりものさからつかさをしてしんずることなからしめんとせり
サウロまたのなパウロせいれいみたされとめかれ
いひけるハあゝすべてのいつはりわるだくみにてみてるものあくますべてのたゞしきことのてきなんじしゅすぐなるみちまげやめざる
十一 しゅいまなんぢうへありなんぢめしひとなりしばらざるべしすなはかれめかすみくらみておのれてびきせんものもとめさまよへり
十二 こゝおいつかさこのありしことしゅをしへおどろこれしんぜり


十三 パウロおよびそのともなへるものパポスよりふなでしてパムフリアペルゲいたこゝにてヨハ子かれらわかれエルサレムかへ
十四 かれらこゝよりたびしてピシデアアンテオケいたあんそくにちくわいだういりしぬ
十五 おきてよげんしゃふみよみをはりしのちくわいだうつかさたちひとかれらいはせけるハひとゞゝきゃうだいもしたみすゝむることあらいへ
十六 パウロたちうごかいひけるハイスラエルひとゞゝおよびかみうやまものなんぢらきくべし
十七
このイスラエルたみかみわれらせんぞたちをえらエジプトやどりをりしときこれをそだてかつつよきてかれらかしこよりみちびいだ
十八 おほよしじふねんのあいだにてこれいだきやしな
十九 またカナンしちぞくたみほろぼそのちかれらつがしめ
二十 のちおよそしひゃくごじふねんのあひだすなはよげんしゃサムエルときまでこれさばきびとあたへたまへり
二一 そののちかれらわうもとめければしじふねんあひだベニヤミンわかれ
[千八百七十一] サウロあた
二二 のちまたかれうつダビデたてかれらわうとなしかつこれがためあかししていひたまひけるはわれエッサイダビデいへわがこゝろかなひとたりかれすべわがむねなしとぐべし
二三 かみそのやくそくしたがひてこのひとすゑよりすくひぬしイエスイスラエルおこたまへ
二四 そのきたまへヨハ子まづイスラエルすべてたみくいあらためのバプテスマをのべつたへたり
二五 ヨハ子そのつとめおこなひしときいひけるはなんぢらわれをたれおもふやわれそのひとあらわれよりのちくるものありわれそのあしくつとくにもたらざるものなり
二六 ひとゞゝきゃうだいアブラハムしそんおよびなんぢらのうちかみうやまものこのすくひことばなんぢらおくりたまへり
二七 それエルサレムすめものおよびそのつかさたちはキリストしらかれつみさだめあんそくにちごとによむところのよげんしゃことばならしめたり
二八 かつころすべきゆゑざれどもピラトこれころさんことをもと
二九 すでかれついしるされたるすべてことならしめなければこれよりおろしてはかおけ
三十 されどもかみこれよりよみがへらせたまへ
三一 おほくのひあひだかれはガリラヤよりおのれともエルサレムのぼりものあらはれたりいまかれのためあかしたみにするものそのひとゞゝなり
三二 われらよろこびおとづれなんぢらにつぐかみイエスよみがへらせてせんぞたちたてたまひしやくそくそのしそんたるわれらなしたまへり
三三 すなはだいにへんなんぢわがこなりわれけふなんぢをうめりとしるされたるがごと
三四 またくされせざるさまかれよりよみがへらすることついてはごといへいはくわれダビデやくそくせしところたのむべきめぐみなんぢらあたべし
三五 このゆゑまたほかのへんなんぢそのきよきものくちはてしめずといへ
三六 それダビデかみむねしたがそのよためはたらきしのちねむりせんぞたちとともおかつひくちはてたり
三七 しかれどもかみよみがへらせたまひものくちはてざりき
三八 されひとゞゝきゃうだいこのひとよりつみゆるしなんぢらつたはれるをしれ
三九 なんぢらモーセおきてよりせらるゝこ
[千八百七十二] とあたはざるすべてつみしんずるものみなかれによりゆるされとせらるゝなり
四十 されなんぢらつゝしめおそらくはよげんしゃふみいはれたることなんぢらにおよば
四一 いはあなどるものおどろかつほろびそはわれなんぢらひとつわざおこなハんひとこれをなんぢらつぐるともなんぢらしんぜざるべければなり


四二 かれらくわいだういでんとさせしときつぎあんそくにちまたこのことのべよとこはれたり
四三 あつまりすでにさんじておほくユダヤびとおよびそのをしへいりかみうやまひとゞゝパウロバルナバしたがへりパウロバルナバかれらかたりつねかみめぐみをらことすゝ
四四 つぎあんそくにちいたまちひとゞゝかみことばきかんとてほとんみなあつまれり
四五 そのおほあつまれるをユダヤひとねたみこゝろみたせてさからひかつのゝしパウロいふところをこばめり
四六 パウロバルナバはゞからずしていひけるハそれかみことばかならまずなんぢらつぐべきなりしかれどもなんぢらこれすてかつおのれかぎろなきいのちうくべきものあらずとみづかさだめたればわれらうつりいはうじんむかふべし
四七 そはしゅかくわれらめいたまへりいはなんぢすくひとなりてはてにまでおよばんためわれなんぢをたていはうじんひかりとなせり
四八 いはうじんこれをきゝよろこびてしゅことばあがむすべてかぎりなきいのちさだめられたるものしんぜり
四九 こゝおいしゅみちあまねくこのちひろまりぬ
五十 しかるにユダヤびとかみうやまたふときおんなたちおよびまちおもだちたるひとゞゝこゝろうごかさせてパウロバルナバくるしめそのさかいよりおひいだせり
五一 ふたりかれらむかあしちりうちはらひてイコニオムいたれり
五二 かくでしたちおほいよろこびいだきかつせいれいみたされたり


第十四章[編集]

ふたりものイスラエルおいともユダヤびとくわいだういりみちつたユダヤびとおよびギリシャびとおほしんぜしめたり
しかるしんぜざるユダヤびといはうじんすゝめそのこゝろきゃうだいにくましむ
かれらひさしくかしことどましゅよりはばからずみちつたしゅまたかれらしるしふしぎなるわざおこなハしめて
[千八百七十三] そのめぐみことばあかしせり
まちひとゝゝふたつわかあるひユダヤびとくみあるひしとたちくみせり
かくいはうじんユダヤびとおよびそのつかさたちともさわぎたちかれらはづかしめいしにてうたんとす
ふたりものこれしりルカオニヤまちなるルステラデルベおよびそのまはりのが
かしこおいふくいんつた


ルステラひとりあしよわきものしゐたりかれうまれつきあしなへにていまあゆみしことなし
このひとパウロかたるをきゝをりしがパウロとめそのいやさるべきしんかうあるを
おほごゑいひけるはなんぢあしにてたゞしたてかれをどりあがあゆめり
十一 ひとゞゝパウロなしことこゑあげルカオニヤことばにていひけるはかみたちひとかたちになりてわれらくだれり
十二 かれらバルナバゼウスよびパウロもっぱかたることをするひとなるがゆゑヘルメスこれよぶ
十三 ときそのまちまへにあるところゼウスさいしうしはなかざりもんもちきたりておほくひとともいけにへさゝかれらまつらんとせり
十四 しとバルナバパウロこれきゝおのころもさきはしりいでひとゞゝうちいり
十五 さけびいひけるはひとゞゝなにゆゑこのことなすわれらまたなんぢらとおなじじょうをもつところひとなりなんぢらふくいんつたふるはなんぢらをしてこのむなしきものをすててんうみおよびそのうちすべてのものつくたまへるいけるかみかへらしめんがためなり
十六 すぎにしにはかみすべてのいはうじんそのおのみちあゆむことをゆるたまひしかど
十七 またなんぢらめぐみてんよりあめふらゆたかなるときをあたへしょくもつよろこびをもてなんぢらこゝろみたしめおのれみづからあかしせざりしことなし
十八 このことばからうじておほくひとおのれらいけにへさゝげんとするをとゞめたり


十九 ときユダヤびとらアンテオケイコニオムよりきたりておほくひとすゝいしをもてパウロうたしめすでしにたりとおもまちそとひきいだせり
二十 でしたちそのまはりたてるときかれおきてまちにいりつぎバルナバともデルベゆけ
二一 かくそのまちふくいんつたおほくひとでしとなしまたルステラ
[千八百七十四] イコニオムアンテオケかへ
二二 でしたちこゝろかたうそのつねしんかうをらんことをすゝまたおほくのかんなんわれらかみくにいたべきことをおし
二三 かくふたりのものけうくわいごとにちゃうらうをえらびだんじきいのりをなしはやくよりしんじをるところしゅこれゆだねたり
二四 かれらあまねピシデアパムフリアいた
二五 またペルゲみちつたへアッタリアくだ
二六 かしこよりふねにてアンテオケわたこゝかれらさきにかみめぐみゆだねられいまとげしつとめおこなはんとていでところなり
二七 すでいたりてけうくわいひとあつおのれたすけてかみなしたまへるすべてこといはうじんのためにしんかうひらたまひしことつぐ
二八 かくひさしでしたちともかしことゞまれり

第十五章[編集]

ユダヤよりくだりひとゞゝきゃうだいたちにをしへけるハもしなんぢらモーセならはししたがひて