明治元訳新約聖書（大正4年)/彼得後書

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[二千七十三]
新約全書（しんやくぜんしょ）使徒（しと）ペテロ後書（のちのふみ）

第一章

イエス キリストの僕（しもべ）また使徒（しと）なるシモン、ペテロ我儕（われら）の神（かみ）と救主（すくひぬし）イエス キリストの義（ぎ）に由（より）て我儕（われら）が受（うけ）し所（ところ）と同（おな）じ貴（たふと）き信仰（しんかう）の道（みち）を受（うけ）し者（もの）に書（ふみ）を贈（おく）る
^二 願（ねがは）くは神（かみ）と我儕（われら）の主（しゅ）イエスを識（しる）に因（より）て爾曹（なんぢら）に恩寵（めぐみ）と平康（やすき）の増（まさ）んことを
^三 神（かみ）その能力（ちから）に循（したが）ひて生命（いのち）と敬虔（つゝしみ）に係（かゝ）る凡（すべて）のものを我儕（われら）に賜（たま）へり是（これ）われら榮（さかえ）と德（とく）を以（も）て我儕（われら）を召（まね）き給（たまひ）し者（もの）を識（しる）に由（より）てなり
^四 また神（かみ）その榮（さかえ）と德（とく）に因（より）て至大（いとおほい）なる貴（たふと）き約束（やくそく）を我儕（われら）に予（あた）へ給（たま）へり此（こ）は爾曹（なんぢら）をして此約束（このやくそく）に由（より）て世（よ）にある所（ところ）の慾（よく）の敗壞（ほろび）を脱（まぬ）かれ神（かみ）の性質（せいしつ）を有（もた）しめん爲（ため）なり
^五 是故（このゆゑ）に爾曹勤（なんぢらつとめ）て信仰（しんかう）に德（とく）を加（くは）へ德（とく）に智識（ちしき）を加（くは）へ
^六 智識（ちしき）に撙節（そんせつ）を加（くは）へ撙節（そんせつ）に忍耐（にんたい）を加（くは）へ忍耐（にんたい）に敬虔（つゝしみ）を加（くは）へ
^七 敬虔（つゝしみ）に兄弟（きゃうだい）の睦（むつみ）を加（くは）へ兄弟（きゃうだい）の睦（むつみ）に愛（あい）を加（くは）ふべし
^八 此等（これら）のもの若（もし）なんぢらの衷（うち）に在（あり）て彌増（いやます）ときは爾曹（なんぢら）われらの主（しゅ）イエス キリストを識（しる）ことに怠（おこた）ることなく又實（またみ）を結（むすば）ざること無（なき）に至（いた）らん
^九 此等（これら）のものゝなき者（もの）は盲（めしひ）なり遠（とほ）く見（みる）こと能（あた）はず且（かつ）その舊（ふる）き罪（つみ）を潔（きよめ）られし事（こと）を忘（わす）るゝ也（なり）
^十 是故（このゆゑ）に兄弟（きゃうだい）よ勤（つとめ）て爾曹（なんぢら）の召（めさ）れし事（こと）と選（えらば）れし事（こと）とを堅固（かたう）せよ若前（もしまへ）に告（のべ）たる事（こと）どもを行（おこな）はゞ爾曹（なんぢら）いつまでも躓（つまづ）くこと莫（なか）らん
^十一 此（かく）の如（ごとく）ば神（かみ）なんぢらに我儕（われら）の主（しゅ）なる救主（すくひぬし）イエス キリストの永遠國（かぎりなきくに）に入（いる）の恩（めぐみ）を豐（ゆたか）に予（あた）へ給（たま）ふべし

^十二 是故（このゆゑ）に恒（つね）に我（われ）なんぢら此等（これら）の事（こと）を知（しり）かつ既（すで）に受（うけ）たる眞道（まことのみち）に堅（かた）けれど尚（なほ）なんぢらに此事（このこと）を憶起（おもひいだ）させんとして怠（おこた）らざる也（なり）
^十三 我（われ）この幕屋（まくや）に居（をる）あひだ爾曹（なんぢら）に此事（このこと）を憶起（おもひいだ）させて爾曹（なんぢら）を勵（はげま）すは當然（たうぜん）のことゝ意（おも）へり
^十四 蓋（そは）われらの主（しゅ）イエス キリストの我（われ）に示（しめ）し給（たま）へる如（ごと）く我（われ）わが幕屋（まくや）を離（はな）るゝことの近（ちかき）を知（しれ）ばなり
^十五 我（われ）また爾曹（なんぢら）なして我（わ）が世（よ）を去（さら）ん後（のち）にも常（つね）に此等（これら）の事（こと）を憶起（おもひいだ）さしめんことを勤（つとむ）
^十六 われ
[二千七十五]
ら前（まへ）に爾曹（なんぢら）に我儕（われら）の主（しゅ）イエス キリストの能力（ちから）と其顯（そのあらは）れ給（たま）ふことを告（つぐ）るに巧（たくみ）なる奇談（あやしきはなし）を用（もちゐ）ざりき我儕（われら）に親（したし）く其大（そのおほい）なる威光（ゐくわう）を見（み）し者（もの）なり
^十七 至大（いとおほい）なる榮光（えいくわう）の中（うち）より聲（こゑ）ありて彼（かれ）を呼（よび）こは我心（わがこゝろ）に適（かな）ふ我（わ）が愛子（あいし）なりと曰（いへ）る此時（このとき）かれは神（かみ）なる父（ちゝ）より尊（たふとき）と榮（さかえ）を受（うけ）たり
^十八 われら彼（かれ）と偕（とも）に聖山（きよきやま）に在（あり）し時（とき）この天（てん）より出（いで）し聲（こゑ）を聞（きけ）り
^十九 殊（こと）に預言者（よげんしゃ）の確言（かたきことば）われらに在（あり）この言（ことば）は暗處（くらきところ）に輝（てれ）る燈（ともしび）の如（ごと）きものなり夜（よ）の明（あく）るまで明星（みゃうじゃう）の爾曹（なんぢら）の心（こゝろ）の中（うち）に出（いづ）るまで之（これ）を顧（かへり）みば善（よし）
^二十 まづ首（はじめ）に知（しる）べき事（こと）は聖書（せいしょ）の諸（すべて）の預言（よげん）は預言者（よげんしゃ）おのれの意（こゝろ）を以（も）て示（しめ）せるに非（あら）ざるを知（しら）んこと也（なり）
^二一 そは預言（よげん）は素（もと）より人意（ひとのこゝろ）に由（より）て出（いで）しに非（あら）ず神（かみ）に屬（ぞく）する聖人（きよきひと）聖靈（きよきみたま）に感（かん）じて語（かた）りし者（もの）なれば也（なり）

第二章

昔（むか）し民（たみ）の中（なか）に僞（いつはり）の預言者（よげんしゃ）ありき其（その）ごとく爾曹（なんぢら）の中（なか）にも僞（いつはり）の師（し）いでん彼等（かれら）は淪亡（ほろび）に至（いた）る異端（いたん）を傳（つた）へ且（かつ）おのれを贖（あがな）ふ主（しゅ）を主（しゅ）とせずして速（すみや）かなる淪亡（ほろび）を自（みづか）ら取（とる）べし
^二 また多（おほく）の人（ひと）かれらの好色（かうしょく）に效（なら）はん眞道（まことのみち）これに由（より）て謗讟（そしり）を受（うけ）ん
^三 かれら貪婪心（むさぼるこゝろ）に由（より）て造言（つくりことば）を設（まう）け爾曹（なんぢら）より利（り）を取（とら）んとす
^四 神（かみ）さきに罪（つみ）を犯（をか）しゝ天使（てんのつかひ）を容（ゆる）さず之（これ）を地獄（じごく）に投（なげ）いれ之（これ）を幽穴（くらきあな）に置（おき）これを禁鋼（まもり）彼等（かれら）をして審判（さばき）の時（とき）を待（また）しめ給（たま）へり
^五
また古世（ふるきよ）を容（ゆる）さず洪水（こうずゐ）を以（も）て神（かみ）を敬（うやま）はざる世（よ）を滅（ほろ）ぼし只（たゞ）義道（たゞしきみち）を傳（つた）ふるノアの一家（いっか）八人（はちにん）を救（すく）へり
^六 又（また）ソドムとゴモラの邑（まち）を滅（ほろぼ）さんと定（さだ）め之（これ）を焚（やき）て灰（はひ）となし後（のち）の神（かみ）を敬（うやま）はざる者（もの）の鑒（かがみ）となし
^七 たゞ義（たゞし）きロト即（すなは）ち惡者（あしきもの）の淫亂（いんらん）の行（おこなひ）を恒（つね）に憂（うれへ）し者（もの）を救（すく）へり
^八 この義人（たゞしきひと）かれらの中（うち）にをり日々（ひゞ）その不法（ふほう）の行（おこなひ）を見聞（みきゝ）して己（おのれ）の義（たゞし）き心（こゝろ）を傷（いため）たり
^九 此（かく）の如（ごと）く神（かみ）を敬（うやま）ふ者（もの）を患難（くわんなん）より救（すく）ひ不義（ふぎ）なる者（もの）を審判（さばき）の日（ひ）まで守（まも）りて之（これ）を罰（ばつ）し
^十 別（わけ）て汚（けがれ）たる情慾（じょうよく）に循（したが）ひ肉（にく）の慾（よく）を行（おこな）ひ主（しゅ）たる者（もの）を藐（かろ）
[二千七十五]
視（ん）ずる者（もの）を罰（ばっ）する事（こと）を知給（しりたま）ふなり此輩（このともがら）は膽太（きもふと）く自放（わがまゝ）なる者（もの）にして尊者（たふときもの）を謗（そし）ることを畏（おそれ）ざるなり
^十一 天使（てんのつかひ）は彼等（かれら）に愈（まさり）し大（おほい）なる權威（けんゐ）と能力（ちから）を有（もて）ど主（しゅ）の前（まへ）に此尊者（このたふときもの）を詬（そしり）て訴（うったふ）ることを爲（せ）ず
^十二 彼等（かれら）は執（とら）れて殺（ころ）さるゝ爲（ため）に生（うま）れたる無知獸（わきまへなきけもの）の如（ごと）し知（しら）ざる所（ところ）の事（こと）を謗（そし）り其邪曲（そのよこしま）により滅（ほろぼ）されて不義（ふぎ）の報（むくい）を受（うけ）ん
^十三 彼等（かれら）は白晝（ひる）も酒食（しゅしょく）を樂（たのしみ）とす汚（しみ）なり瑕（きづ）なり爾曹（なんぢら）と偕（とも）に筵席（ふるまひ）に與（あづか）るとき其謊譎（そのいつはり）を樂（たのしみ）とせり
^十四 かれら目（め）に淫婦（いんぷ）を充（みた）し罪（つみ）を犯（をか）して止（やめ）ず心（こゝろ）の堅（かたか）らざる者（もの）を惑（まど）はし其心（そのこゝろ）貪婪（むさぼり）に慣（なる）これ詛（のろは）るべき子輩（こどもら）なり
^十五 かれら正道（たゞしきみち）を離（はな）れて迷（まよひ）に入（いり）ボソロの子（こ）なるバラムの道（みち）に從（したが）へりバラムは不義（ふぎ）の利（り）を貪（むさぼ）りし者（もの）なり
^十六 彼（かれ）その不法（ふほう）の爲（ため）に責（とがめ）らる語（かた）ること能（あた）はざる驢馬人（ろばひと）の聲（こゑ）をなして預言者（よげんしゃ）の狂（くるひ）を禁（とどめ）たり
^十七 此輩（このともがら）は水（みづ）なき井（ゐ）なり狂風（あらし）に逐（おは）るゝ雲（くも）なり黑暗（くろきやみ）かれらの爲（ため）に窮（かぎり）なく存（のこ）れり
^十八 そは彼等（かれら）は誇（ほこり）たる虛誕（むなしきこと）を語（かた）り肉慾（にくよく）と淫亂（いんらん）を以（も）て夫（か）の迷（まよ）へる者（もの）の中（うち）より辛（からう）じて脱（のがれ）たる者（もの）を誘（いざな）へば也（なり）
^十九 また彼等（かれら）は之（これ）に自由（じゆう）を予（あたふ）ると稱（となふ）れども自（みづか）ら淪亡（ほろび）の奴隷（しもべ）たり蓋（そは）かたるゝ者（もの）は勝者（かつもの）の奴隷（しもべ）たれば也（なり）
^二十 彼等（かれら）もし我儕（われら）の主（しゅ）なる救主（すくひぬし）イエス キリストを識（しる）に因（より）て世（よ）の汚（けがれ）を脱（のが）れ復（また）これに累（まとは）れて勝（かた）るゝ時（とき）は其後（そののち）の狀態（ありさま）は前（まへ）に愈（まさ）りて更（さら）に惡（あし）かるべし
^二一 かれら義（ぎ）の道（みち）を識（しり）て尚復（なほ）その傳（つたへ）られし所（ところ）の聖命（きよきいましめ）を棄（すて）んよりは寧（むし）ろ義（ぎ）の道（みち）を識（しら）ざるを美（よし）とすべし
^二二 犬（いぬ）かへり來（きた）りて其吐（そのはき）たる物（もの）を食（くら）ひ潔（きよめ）られて復泥（またひぢ）の中（なか）に臥（ふす）と云（いへ）る諺（ことはざ）は眞（まこと）にして彼等（かれら）に應（かな）へり

第三章

愛（あい）する者（もの）よ我今（われいま）この第二（だいに）の書（ふみ）を爾曹（なんぢら）に筆贈（かきおく）る此二書（このふたつのふみ）を以（も）て爾曹（なんぢら）の眞實（しんじつ）なる心（こゝろ）を勵（はげま）し
^二 先（さき）に聖預言者（きよきよげんしゃ）の語（かた）りし言（ことば）と爾曹（なんぢら）の使徒等（しとたち）が傳（つた）へし主（しゅ）なる救主（すくひぬし）の命令（いましめ）を記憶（おもひいだ）させんとす
^三 まづ首（はじめ）に此事（このこと）を知（しる）べし末日至（すえのひいた）らば戯謔者（あざけるもの）いで來（きた）り己（おのれ）の慾（よく）に從（したが）ひて行（あゆ）み
^四 主（しゅ）の約束（やくそく）し給（たま）ひし其臨（そのきた）
[二千七十六]
る何處（いづこ）に在（ある）や列祖（せんぞたち）の寢（ねむり）しより以來（このかた）すべての物開闢（ものかいびゃく）の始（はじめ）と變（かは）ること無（なし）と云（いは）ん
^五 彼等（かれら）は神（かみ）の言（ことば）に由（より）て上古天（むかしてん）あり地（ち）の水（みづ）より出（いで）かつ水（みづ）より出（いで）かつ水（みづ）に由（より）て立（たち）
^六 之（これ）に由（より）て古（いにしへ）の世水（よみづ）に掩（おほは）れて滅（ほろび）たる事（こと）を知（しる）を欲（この）まず
^七 それ神（かみ）は其言（そのことば）を以（も）て今（いま）の天（てん）と地（ち）を蓄（たくは）へ之（これ）を火（ひ）にて焚（やか）ん爲（ため）に神（かみ）の敬（うやま）はざる人（ひと）を審判（さばき）する淪亡（ほろび）の日（ひ）まで存（のこ）せり
^八 愛（あい）する者（もの）よ爾曹（なんぢら）この一事（いちじ）を知（しら）ざる可（べか）らず主（しゅ）に於（おい）ては一日（いちにち）は千年（せんねん）の如（ごと）く千年（せんねん）は一日（いちにち）の如（ごと）し
^九 主（しゅ）その約束（やくそく）し給（たま）ひし所（ところ）を成（なす）に遲（おそ）きは或人（あるひと）の遲（おそ）しと意（おも）ふが如（ごと）くに非（あら）ず一人（ひとり）の亡（ほろ）ぶるをも欲（のぞ）み給（たま）はず衆人（すべてのひと）の悔改（くいあらため）に至（いた）らんことを欲（のぞ）みて我儕（われら）を永（なが）く忍（しの）び給（たま）ふなり
^十 然（され）ど主（しゅ）の日（ひ）の來（きた）ること盗（ぬすびと）の夜（よる）きたるが如（ごとく）ならん其日（そのひ）には天大（てんおほい）なる響（ひびき）ありてさり體質（たいしつ）ことゞゝく焚毀（やけくず）れ地（ち）と其中（そのなか）にある物（もの）みな焚盡（やけつき）ん
^十一 斯（かく）の如（ごと）く諸（すべて）のもの鎔（とか）されん然（され）ば爾曹神（なんぢらかみ）の日（ひ）の來（きた）るを待（まち）これを速（すみ）やかにせんことを務（つとめ）いかに潔行（きよきおこなひ）をなし神（かみ）を敬（うやま）ふことを爲（なす）べき乎（や）
^十二 神（かみ）の日（ひ）には天爇毀（てんもえくづ）れ體質（たいしつ）焚鎔（やけとけ）ん
^十三 然（され）ど我儕（われら）は其約束（そのやくそく）に因（より）て新（あたら）しき天（てん）と新（あたら）しき地（ち）を望（のぞ）み待（まて）り義（ぎ）その中（うち）に在（あり）
^十四 愛（あい）する者（もの）よ爾曹（なんぢら）すでに之（これ）を望（のぞ）み待（まて）ば汚（しみ）なく疵（きず）なく主（しゅ）の前（まへ）に安然（あんぜん）に在（あら）んことを務（つとめ）よ
^十五 且（かつ）われらの主（しゅ）の我儕（われら）を永（なが）く忍（しの）び給（たま）ふは我儕（われら）の救（すくひ）となるを知（しる）べし我儕（われら）の愛（あい）する兄弟（きゃうだい）パウロも其賦（そのあたへ）られし智慧（ちゑ）に循（したが）ひ曾（かつ）て此事（このこと）を爾曹（なんぢら）に書贈（かきおく）れり
^十六 彼（かれ）その凡（すべて）の書（ふみ）にも此事（このこと）に就（つい）て語（かたり）たり彼（かれ）の書（ふみ）の中（なか）には難明（わきまえがたき）ところあり無学（むがく）なる者心（ものこゝろ）の堅（かたか）らざる者他（ものほか）の聖書（せいしょ）を強解（しひとく）が如（ごと）く之（これ）をも強解（しひとき）て自（みづか）ら敗亡（ほろび）に至（いた）るなり
^十七 愛（あい）する者（もの）よ爾曹預（なんぢらあらか）じめ之（これ）を知（しれ）ば愼（つゝし）めよ惡者（あしきもの）の迷謬（あやまり）に誘（さそは）れて其堅（そのかた）き心（こゝろ）を失（うしな）ふこと勿（なか）れ
^十八 なんぢら益々（ますゝゝ）我儕（われら）の主（しゅ）なる救主（すくひぬし）イエス キリストを知（しら）んことゝ益々（ますゝゝ）その恩惠（めぐみ）を知（しる）ことを務（つと）むべし願（ねがは）くは榮光今（えいくわういま）も後（のち）も彼（かれ）に歸（き）して窮（かぎり）なからんことをアメン
[二千七十七]

新約全書使徒彼得後書　終