明治元訳新約聖書(大正4年)/哥林多人後書

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Wikisource:宗教 > 聖書 > 明治元訳新約聖書 (大正4年) > 哥林多人後書(元訳大正4年)

[千九百五十五]
しんやくぜんしょしとパウロコリントびとにおくれるのちのふみ

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第一章[編集]

かみむねよりイエス キリストしととなれるパウロおよきゃうだいテモテコリントにあるかみけうくわいあまねアカヤにあるすべてせいとふみおく
ねがはくハなんぢらわれらちゝなるかみおよびしゅイエス キリストよりめぐみやすきうけ


ほむべきかなかみすなはわれらしゅイエス キリストちゝじひちゝすべてのなぐさめたまふのかみ
かみわれらもろゝゝなやみうちにをるものなぐさめたまふこれわれらをしてかみわれらなぐさめたまふなぐさめまたもろゝゝのなやみにをるものなぐさむることをしめんためなり
そはキリストくるしみわれらにおほくあるがごとわれらなぐさめキリストよりおほくあればなり
われらあるひなやみうくるもなんぢらなぐさめすくひためなりこのなぐさめすくひなんぢらうちはたらきてわれらうくごとくるしみなんぢらにもおなじしのばしむるなりわれらあるひハなぐさめうくるもまたなんぢらがなぐさめすくひためなり

なんぢらくるしみともうくごとくまたなぐさめをもともうくることをわれらしるこのゆゑなんぢらにつきわれらのぞむところハかた
きゃうだいわれらアジアおいあひところなやみなんぢらしらざるをこのまずすなはせめらるゝことはなはだしくしていきほあたりがたくいのちたもたのぞみをもうしなふにいたれり
かつわれらこゝろのうちひっしさだこのゆゑおのれたのまずしてしにものよみがへらするかみたのめり


かみすでにわれらかくごときのよりすくいままたすくへりのちなほわれらをすくたまハんことをのぞ
十一 なんぢらわれらためいのりてあひたすかくおほくひとによりわれらたまはりしめぐみおほくひとわれらためかんしゃするにいたらん


十二 われらりゃうしんわれらかみたまところまごゝろしんじつよりまたにくちゑよらかみめぐみによりありおこなひをなしことなんぢらむかひてかくごとおこなひなせりとあかしこれわれらがほこところなり
十三 われらなんぢらにかきおくところ
[千九百五十六]
なんぢらよむところさとところほかあらざるなり
十四 われなんぢらをはりいたるまでことなんぢらうちしるものあるがごとしらんことをのぞすなはしゅイエスなんぢらわれらよりほこごとわれらなんぢらよりほここれなり
十五 われこれをしんずるによりふたゝなんぢらえきさせんためさきにハまづなんぢらにいた
十六
またなんぢらすぎマケドニヤにゆきまたマケドニヤよりなんぢらかへなんぢらをしてわれユダヤかたおくらしめんことをおもへり
十七 わがかくさだめしときうきたるこゝろあらんまたさだめしところにくよりてさだめなりなりといひまたなりなりといはんや
十八 まことかみわれらがなんぢらむかひていへことばいひまたいひしことなしとあかし
十九 そはわれらすなはわれシルワノおよテモテなんぢらうちつたへたるかみイエス キリストいひまたいふごとことなしかれにはたゞぜいふことあるのみ
二十 すべかみやくそくかれうちにアメンとなりわれらよりかみさかえあらはるゝにおよ
二一
われらなんぢらともキリストかたうかつわれらにあぶらそゝぎものかみなり
二二 かれまたわれらいんかつかたとしてみたまわれらこゝろたまへり


二三 われいまだコリントいたらざるはなんぢらゆるやかにせんがためなり
二四 われらなんぢらのしんかうつかさどらんとするにあらたゞなんぢらのよろこびたすけんとするなりそはなんぢらしんかうよりたてバなり

第二章[編集]

われうれへふたゝなんぢらいたらじとみづかさだめたり
もしわれなんぢらをしてうれへしめばわがうれへしむるところものほかたれわれよろこばせん
われさきなんぢらかきおくりしハわがいたらんときわれよろこばすべきものかえっわれうれへしめんことをおそれてなりなんぢらみなわがよろこびおのよろこびとすることをしんずるなり
われおほいなるなやみこゝろいたみあるによりおほくなみだなんぢらかきおくれりなんぢらをしてうれへしめんと
[千九百五十七]
するにあらわがなんぢらをあいすることふかきしらしめんためなり


もしうれへしむるものあらばわれうれへしむるにあらほゞなんぢらすべてうれへしむるなりかくいふハわれこれをはなはだしくせむることをねがハざるなり

かゝひとおほくひとせめうくることすでたれ
されなんぢらかえっかれゆるなぐさむべしおそらくハかれはなはだしくうれへしづまん
このゆゑわれなんぢらのあいかれあらはさんことをなんぢらすゝ
われさきふみなんぢらおくりしハなんぢらすべてことしたがふやいなこゝろみてこれしらためなり
なんぢらなにごとによらずひとゆるすことあらばわれまたこれゆるさんわれもしゆるしゝことあらばなんぢらためキリストまへゆるしゝなり
十一 これわれサタンかたれざらんためなりわれらかれのはかりごとしらざるにあら


十二 われキリストふくいんためトロアスいたしゅわがためもんひらたまひしに
十三 わがきゃうだいテトスあはざるがゆゑわがこゝろやすからずかれらわかれつげマケドニヤゆけ
十四 つねわれらをしてキリストありかちしめかつかれをしるにほいわれらをもてあまねあらはかみかんしゃ
十五 すくはるゝものついてもほろぶるものついてもわれらかみためにハキリストかうばしきにほひなり
十六 ほろぶるものためにハにほひにてかれらいたらしむすくはるゝものためにハいのちにほひにてかれらいのちいたらしむたれこれたへんや
十七 われらおほくのひとごとかみことばこんらんせずすなはまことによりかみまへキリストありいふなり

第三章[編集]

われらまたみづかおのれすゝめんわれらあるひとごとひとよりそへぶみうけなんぢらわたなんぢらよりそへぶみうけひとわたすべきものならん
なんぢらわれらふみなりすなはわれらこゝろしるせりすべてひとしるところよむところなり
なんぢらあきらかにわれらつとめよりかけキリストふみなりこれすみあらいけるかみみたまにてしるまたせきひあらこゝろにくひしるしたり
われらキリストによりかみむかひてかくごとしんかう
[千九百五十六]
あり
されわれらおのれよりみづかなにごとをもおもひうるにあらわれらおもひうるハかみよれ
かれわれらをしてしんやくつかへびととなるにたらしむぎぶんつかふるにあらみたまつかふるなりそハぎぶんころみたまいかせバなり
ついすたるべきモーセかほさかえよりてすらイスラエルひとゞゝかれのかほみとむることあたはざりきいししるぎぶんしのゝりなほさかえあるときは
ましみたまのりさかえあらざらん
つみさだむるのりもしさかえあらバましとするのりそのさかえさらにまさらざらん
もとさかえありとしものものちさかえくらぶればさかえなきものとなれりそはのちのさかえさらまされるによりてなり
十一 もしすたらんものさかえありしならばましながらふものさかえあらざらん
十二 われらかくごときことをのぞむがゆゑはゞからずしていふなり
十三 これモーセイスラエルひとゞゝそのすたらんとするものをはりみせざらんためかほおほひにてそのかほおほひごときにあら
十四 されかれらこゝろかたくなにせりけふいたるまでかれらきゅうやくよむときそのかほおほひなほのこれりそののこりすたらざるハこれキリストよりすたるべきものなればなり
十五 けふいたるまでモーセよむときそのかほおほひなほそのこゝろおほへり
十六 されそのこゝろしゅするにおよバゞそのかほおほひのぞかるべし
十七 しゅすなはみたまなりしゅみたまあるところにハじゆうあり
十八 すべわれらかほおほひなくしてかゞみうつすがごとしゅさかえいやまさりてそのおなじかたちかはなりこれしゅすなハちみたまよりてなり


第四章[編集]

われらあはれみかうむりてこのつとめうけたればあえおくせず
はづべきかくれたることすてあしきたくみなさかみみちみださずまことあらはしてかみまへおのれすべてひとりゃうしんたゞすなり
われらふくいんもしかくるゝならばほろぶるものかくるゝなり
かくごとひとこのよかみそのこゝろくらましたるふしんじゃなりこれかみかたちなるキリストさかえふくいんひかりをしてかれらてらさゞらしめんがためなり
われらおのれことのぶるにあらたゞ
[千九百五十九]
リスト イエスしゅたることまたわれらイエスよりなんぢらしもべたることをのぶるなり
ひかりめいじてくらきよりてりいでしめたるかみわれらをしてイエス キリストかほにあるかみえいくわうしるひかりあらはさしめんためわれらこゝろてらたまへり
われらこのたからつちのうつわもてこれおほいにすぐれたるちからわれよりいづるにあらかみちからなることあらはれんためなり
われらしはうよりなやみうくれどもきうせずせんかたつくれどものぞみうしなはず
せめらるれどもすてられずたふさるれどもほろび
われらいづくゆくにもつねイエスためおへイエスいけることをわれらあらはれしむるなり
十一 それわれらいけるものつねイエスためわたさるゝハイエスいけることをわれらしぬべきにくたいあらはれしむるなり
十二 かくわれらはたらいのちなんぢらはたらくなり
十三 しるしてわれしんずるによりいへりとあるごとくわれらかくのごときしんかうれいあればしんずるによりいふなり
十四 われらしゅイエスよみがへらしゝものイエスともわれらをもよみがへらせまたわれらをしてなんぢらともたゝしむることしれ
十五 すべてのことみななんぢらのえきとなれりハそのおほいなるめぐみおほくのひとかんしゃよりかみさかえあらはさんためなり
十六 このゆゑわれらおくせずわれらそとなるひとやぶるゝともうちなるひとひゞあらたなり
十七 それわれらうくしばらくかろくるしみきはめおほいなるかぎりなきおもさかえわれらしむるなり
十八 われらかへりみところみゆところものあらみえざるところのものなりそはみゆところものしばらくにしてみえざるところものかぎりなけれバなり


第五章[編集]

われらこれをしるわれらがにあるまくやもしやぶれなバかみたまところいへてんにありにてつくらざるかぎりなくたもつところのいへなり
われらこのまくやをりなげてんよりたまわれらいへころもごとんことをふかねがへり
まこときることをはだかになることなからん
われらこのまくやにをりおもきおひなげくなり
[千九百六十]
これころもごとぬがんことをねがハずかれころもごとんことをねがこれいのちしぬべきもののまれんがためなり
それこのことかなものわれらなしたまものかみなりかれみたまそのかたとなしてわれらたまへり
このゆゑわれらこゝろつねにつよしまたをるうちハしゅよりはなれをることをしれ
そはわれらところよらしんかうよりあゆめバなり
われらこゝろつよしもっともねがところはなれてしゅともをらんことなり
このゆゑわれらみをりてもはなれてもかれこゝろかなはんことをつと
そはわれらかならみなキリストだいぜんいでぜんにもあれあくにもあれおのゝゝみをりなしところのことにしたがそのむくいうくべきものなれバなり


十一 かくわれらしゅおそるべきをしるゆゑひとすゝわれらすでにかみあきらかにしられたりまたなんぢらのりゃうしんにもあきらかにしられたるならんとおも
十二 われらまたみづかおのれなんぢらすゝめわれらためほこるべきもとなんぢらあたこれなんぢらがこれうはべによりこゝろよらずしてほこものこたへためなり
十三 われらもしこゝろくるへるならばこれかみためなりこゝろたしかならバこれなんぢらのためなり
十四 キリストあいわれらをはげませりわれらおもふひとりすべてひとかはりしにたれバすべてひとすでにしにたるなり
十五 そのすべてひとかはりしにしハいけるものをしてこのゝちおのがためならでおのれかはしによみがへりしもののためにすごさしめんとてなり
十六 このゆゑいまよりのちわれらにくたいよりひとしるまじわれらにくたいよりキリストしりしかどもいまよりのちかくごとこれしるまじ
十七 このゆゑひとキリストあるときハあらたつくられたるものなりふるきさりてみなあたらしくなるなり
十八 すべてのものかみよりいづかれキリストによりわれらをしておのれやはらがしめかつそのやはらがしむるつとめわれらさづ
十九 すなはかみキリストありおのれやはらがしめそのつみこれおはせずかつやはらがしむることばわれらゆだねたまへり
二十 このゆゑわれらめされてキリストつかひとなれりすなはかみわれらによりなんぢらをすゝめたまふがごとわれら
[千九百六十一]
キリストかはりなんぢらかみやはらがんことをなんぢらねが
二一 かみつみしらざるものわれらかはりつみびととなせりこれわれらをしてかれありかみとなることをしめんためなり


第六章[編集]

かみともはたらところわれらなんぢらにすゝなんぢらかみめぐみいたづらにうくることなか
かれいふわれめぐみとききゝまたすくひなんぢたすけたりといまめぐみときなりすくひなり
われらこのつとめそしらるゝことなからんためなにごとにもひとつまづかせず
かつわれらすべてことおいおのれかみごとおこなひておのれたゞしきひとあらはせりすなはおほくしのびにもなやみにもともしきにもくるしみにも
うたるゝにもひとやいるにもさわぎときにもほねをるにもねぶらざるにもくらはざるにも
いさぎよきことゝちしきしのびなさけせいれいいつはりなきのあい
まことことばかみちからさいうあるところのぶぐもち
またほまれはずかしめあしききこえよききこえよりおのれたゞしきひとあらはせり
ひとまどはものたれどもまことひとしられざるにたれどもひとしらしにたるものたれどもいけるものせめうくるにたれどもころされず
うれふるにたれどもつねよろこまづしきにたれどもすべてものもて


十一 コリントびとわれらくちなんぢらにひらわれらこゝろひろくなれり
十二 なんぢらわれらにせばめらるゝにあらかへりおのこゝろせばめらるゝなり
十三 われなんぢらかたることわがこかたるがごとなんぢらみづかこゝろひろくしてわれむくいをなすべし
十四
なんぢらふしんじゃそふなかれそはぎふぎなにともなることがあらひかりくらきなにまじはることかあら
十五
キリストベリアルなにあふことかあらしんじゃふしんじゃなにあづかることかあら
十六 かみみやぐうざうなにおなじきことかあらそれなんぢらはいけるかみみやなりかみかつわれかれらのうちやどまたあゆまんわれかれらのかみとなりかれらわがたみとならんといひたまひしがごと
十七 またなんぢらかれらなかよりいでこれはな
[千九百六十二]
けがれさはることなかわれなんぢらをうけ
十八 われなんぢらちゝとなりなんぢらわがむすこむすめなるべしといへこれぜんのうしゅことばなり

第七章[編集]

されあいするものわれらこのやくそくたれバにくれいすべてけがれさりみづからきよくしかみおそれてきよきことをじょうじゅすべし
なんぢらわれらをうけいれわれらたれにもふぎをなさずたれをもそこなハずたれをもかすめしことなし
われかくいふハなんぢらせめんとにあらそはわれすでいへごとなんぢらつねわれらこゝろありともしにともにいきんとおもへバなり
われなんぢらしんずることおほいなりまたなんぢらによりほこりおほしわれらうくすべてなやみうちにもわれなぐさみちよろこあまりあり
そはわれらマケドニヤいたれるときわれらにくすこしもやすきことなくさまゞゝなやみにあひそとにハあらそうちにハおそれありき
されこゝろうれふものなぐさたまかみテトスいたるによりわれらなぐさたまへり
たゞそのいたるによりのみならずなんぢらしたふところまたうれふるところまたわれにむかなんぢらねっしんわれつぐるときかれみづかなぐさめたるそのなぐさめわれらなぐさたまへりこのゆゑわれますゝゝよろこべり
われふみなんぢらうれへしめしをさきにハくいたれどもいまくいそはわれそのふみよりなんぢらうれへしめしハしばらくあひだなりしをしりたれバなり
いまわがよろこぶはなんぢらうれへしめしによるあらなんぢらうれへくいあらたむることをしによりなりなんぢらかみしたがひてうれふるによりわれらすこしそこなハるゝことなし
それかみしたがうれへくいなきのすくひうるくいあらためいたらしむされうれへいたらしむるなり
十一 なんぢらかみしたがひてうれへところことなんぢらいかなるはげみまたいひひらきまたいかりまたおそれまたしたひまたねっしんまたつみせむこゝろしょうぜしやすべてなんぢらかのことおいみづかきよきことをあらはせり
十二 われふみなんぢらおくりしハふぎなしたるもののためにあらまたふぎうけたるもの
[千九百六十三]
のためにもあらたゞわれらがなんぢらためもつところのねっしんかみまへにてなんぢらあらはさんことをおもひてなり
十三 このゆゑわれらなぐさめたりわれらなぐさめたるうへテトスよろこびよりますゝゝよろこべりそはテトスこゝろなんぢらもろゝゝよりやすきたれバなり
十四 われなんぢらことかれほこりしかどこれはぢとせずわれらなんぢらかたりことのみなまことなりしごとテトスまへほこりことまたまことなり
十五 かれなんぢらすべてのものおそれおののきおのれをむかへしたがひしことをおもひいだしますゝゝそのこゝろなんぢらあいせり
十六 われすべてことなんぢらゆだぬべきをしんこのゆゑよろこべり

第八章[編集]

きゃうだいわれマケドニヤしょけうくわいたまはりしかみめぐみなんぢらつぐ
すなはおほいなるなやみうちこゝろみうくるときかれらよろこはなはだしくまたおほいなるそのひんかれらのをしみなくほどこところとみあらはせり
三 四 われこれをあかしかれらせいとためほどこしともにせんことをせつもとみづかねがひそのちからしたがかつそのちからすぎほどこすことをせり
かくおこなひてわれらのぞみなししのみならずかみみこゝろしたがまづおのれしゅあたつぎわれらあたへたり
このゆゑわれらテトスさきなんぢらをしてこのめぐみおこなハしむることはじめたれバいまこれをじょうじゅせんことをかれすゝ
なんぢらもろゝゝのことすなハちしんかうことばちしきすべてはげみおよびわれらむかあいしんとめごとこのめぐみにもとむべし
われかくいふなんぢらめいずるにあらされほかひとはげむによりてなりまたなんぢらのあいまことこゝろみんがためなり
なんぢらわれらのしゅイエス キリストめぐみしるかれハとめものなりしがなんぢらためまづしものとなれりこれなんぢらがかれまづしきよりとめものとならんためなり
われほどこしことについておもひしめせりこれなんぢらのえきなりなんぢらひとさきだこのこといちねんまへおこなはじめしのみならずはやくよりこれおこなハんことをねがへるものなれバなり
十一 されいま
[千九百六十六]
なんぢらそのなすところをなしとげなんぢらあつねがひしごとくそのしょゆうしたがひこれなしとぐべし
十二 もしひとねがふこゝろざしあらばそのなきところによらそのあるところによりうけたまふべし
十三 われほかひとやすくしてなんぢらくるしめんとするにあらひとしくせんことをおもなんぢらあまりあるをかれらたらざるをおぎな
十四 またかれらのあまりあるをなんぢらたらざるおぎなひてひとしくせんがためなり
十五 しるしておほあつむものあまりあらずすくなあつむものたらざることなしとあるごと


十六 なんぢらむかねっしんわれおなじテトスこゝろたまひしかみしゃ
十七 そはかれわがすゝめいれかつねっしんなるものにしてみづかねがひなんぢらゆけ
十八 またわれらかれともひとりきゃうだいつかはせりこのひとふくいんをもてしょけうくわいうちほまれたるものなり
十九 しかのみならずわれらしゅさかえなんぢらねっしんあらはさんとてつかさどるところのこのめぐみたづさふるためしょけうくわいえらばれてわれらともゆくものなり
二十 われらかれおくりしハおほくめぐみつかさどることによりつゝしみひとそしりうくることなからんためなり
二一
われらかくするはしゅまへのみならずひとまへにもよからんことをはかるなり
二二 われらまたひとりきゃうだいかれらともつかはせりわれらしバゝゝかれおほくのこともちゐてそのねっしんなるをしるかれふかなんぢらしんずるによりいまことねっしんになれり
二三 テトスこといはかれわれらともなりまたわれとともなんぢらためつとむものなりふたりきゃうだいたちのことをいはかれしょけうくわいつかひなりキリストさかえなり
二四 このゆゑかれらまたしょけうくわいまへなんぢらそのあいわれらなんぢらについてほこりしことのあかしとをあらはすべし


第九章[編集]

せいとほどこことについてわれなんぢらにかきおくるにおよば
そはわれなんぢらねっしんしれバなりすなはなんぢらことマケドニヤびとほこりてアカヤきょねんよりすでそなへをなせりといへかつなんぢらのねっしんおほくのひとはげませたり
されわれらなんぢらついほこりしことのむなしくならんことをおそいひごと
[千九百六十五]
なんぢらをしてそなへをなさしめんためきゃうだいたちつかはせり
おそらくハマケドニヤびとわれとともきたなんぢらそなへせざるをんときなんぢらハいふにおよばわれらまでこのうたがハずほこりしによりはぢうけ
このゆゑわれきゃうだいすゝめまづなんぢらにゆかしめかれらをしてさきなんぢらつげところめぐみのことをあらかじめそなへしむるハかならなすべきことゝおもはるゝなりそはこのほどこしをしこゝろよりなさずめぐこゝろよりなさしめんとすればなり
それすくなまくものすくなかりおほくまくものおほかるべし
おのゝゝそのこゝろうちおもところしたがひてほどこすべしうれへなすべからずまたしひなすべからずそはかみよろこびてほどこしをするものをあいたまへバなり
かみなんぢらをしてつねすべてものたらざることなくすべてよきわざおほおこなハしめんためすべてのめぐみおほなんぢらあたうるなり
しるしてかれあまねほどこまたまづしきものあたへたりそのたゞしきかぎりなくたもたんとあるがごと
まくものたねあたくひものためにパンをそなへたまふものなんぢらたねふやまたなんぢらのましたまふべし
十一 なんぢらことゞゝとみたれバをしみなくほどこしおこなふことをうるなりこれひとをしてわれらよりかみかんしゃせしむ
十二 そはこのほどこしのことたゞせいとともしきおぎなふのみならずおしひろあまたひとをして[1]かみかんしゃせしむるにいたれバなり
十三 かれらこのほどこししょうこによりなんぢらいひあらはしてキリストふくいんしたがふことゝをしみなくかれらおよびすべてひとほどこしすることをしり
十四 またかみなんぢらたまひしあつきめぐみよりなんぢらしたなんぢらためいのりさかえかみ
十五 そのいひつくされぬかみたまものよりわれかみかんしゃするなり


  1. 「命と平和の契約となった、…真実の律法が彼の口にあった、、彼が咎(とが)から立ち返らせた人は多かった…祭司の唇は知識を保つべきものであり、律法は、民が彼の口に求める…、彼は万軍の[神]エホバの使者だからである、……」新世訳、聖句。マラキ2:5-7!!

第十章[編集]

われパウロすなはなんぢらうちありなんぢらかほあはするときハへりくだりなんぢらをはなるゝときハいさましきものいまキリストにゅうわくわんようなんぢらすゝ
われらにくしたがひてあるくおもものありわれかくのごとひとあしらふにハいまさしくせんとおもへりたゞねがふところたゞねがふところなんぢらあふときかくごといさましくせざらんこと
[千九百六十九]
なり
われらにくありあるけどもにくしたがひてたゝかハず
それわれらがたゝかひうつはにくぞくするものあらとりでやぶるほどかみよりちからあり
われらかみをしへさからひてたてたるところすべてやぐらろんくづすべておもひとりこにしてキリストしたがハしむ
われなんぢらがまったしたがハんときすべてもとるものばつせんとすでそのそなへをなせり


なんぢらかたちのみをみるひとみづからキリストつけるものとしんぜばまたみづかこれおもふべしおのれキリストつけごとわれらキリストつけものなりと
しゅわれらたまひしところけんゐすなハちなんぢらやぶためにあらずたてためたまひしものについていよゝゝほこるともわれはぢなさ
われこれをいふふみなんぢらおそれしむるごとみえざらんためなり
そはかれらのことばそのふみおもくかつきびしそのあへるときのかたちよわそのことばいやしいへばなり
十一 かくごとひとこれをおもふべしわれらはなれをるときのふみことばきびしきがごとあふときにおこなことまたかくのごとくならん
十二 みづかほむものありわれらあへこれならびこれとくらぶることをせずされかれらみづからたがひはかりみづからたがひくらぶればなきものなり
十三 われらはかりこえほこらずたゞかみわれらにわかちたまひしところのりはかりしたがわれらこのはかりしたがひてなんぢらにまでいたれり
十四
われらなんぢらいたるべからずものごとみづかはかりこえなんぢらおよべるにあらそはキリストふくいんつたへすでなんぢらにまでいたればなり
十五 われらはかりこえほかひとはたらきほこらずたゞなんぢらがしんかういよいよあつくなりわれらはかりなんぢらのうちありさらおほいならんことのぞ
十六 これわれらほかひとはかりよりすでそなはれるものをほこらずなんぢらこえほかところふくいんつたへんがためなり
十七 ほこものしゅほこるべし
十八 そはみづからほむるにあらずしてしゅほむるものよしせらるればなり


第十一章[編集]

ねがはくはなんぢらすこしくいれなんぢらもとよりわれいるものなり
われかみねっしんごと
[千九百六十七]
ねっしんをもてなんぢらおもわれなんぢらをひとりおっといいなづけせりこれなんぢらをきよむすめとしてキリストさゝげんとするなり
へびあしきたくみエバまどはされしごとなんぢらこゝろそこなハれてキリストむかふのまことはなれことわれらおそ
もしひときたりてわれらいまのべざるほかイエスのべんになんぢらあるひハいまのべざるほかれいをうけあるひいまうけざるほかふくいんうくるときハなんぢらよくこれをいれ
われなにごとにももっとたいなるしとたちおとらずとおもふなり
われことばつたなけれどもちしきしからずわれらことすべてことについてなんぢらあきらかなり
われなんぢらたかくせんがためみづかへりくだりてあたひなしにかみふくいんなんぢらつたへしハつみをかしたる
われほかけうくわいよりうばひてきゅうりょうとりなんぢらのためつとめたり
またわれなんぢらうちありともしかりしときたれをもわづらはせざりきそはマケドニヤよりきたりしきゃうだいわがともしところおぎなひたればなりすべてのことおいわれみづからまもりなんぢらわづらはせざりきなほみづからまもらんとす
われあるキリストまことしたがひてわれいふわがこのほこところのことをアカヤにてとゞむものあらじ
十一 これなにゆゑぞやなんぢらあいせざるによるかみしりたまへり
十二 われをりもとむものをりたゝんためにおこなところをなほおこなハんとすこれかれらをしてそのほこるところわれらおなじからしめんためなり
十三 かのともがらいつはりしとまたいつはりおこなものにしてキリストしとかたちへんじたるものなり
十四 これめづらしきことあらサタンみづかひかりつかひかたちへんずるなり
十五 このゆゑかれつかへびとたとひつかへびとかたちへんずるともおほいなることあらかれらをはりかならずそのなすところにかなふべし
十六 またいふひとわれをおもなかしからずばなんぢらわれをなるものとしてうけいれこれわれもすこしくほこらんためなり
十七 わがいふところハしゅしたがひていふあらなるものごとはゞからずほこりいふなり
十八 おほくのひとにくよりほこればわれまたほこるべし
十九 そはなんぢら
[千九百六十八]
ものにしてよろこびてなるものいるればなり
二十 ひともしなんぢらどれいとしひともしなんぢらくらひともしなんぢらかすひともしなんぢらたかぶひともしなんぢらかほうつともなんぢらこれをいるるなり
二一 われはぢいふわれらハよわきものごとくなりきされひとつよところにはわれまたつよし(わがかくいふハおろかなるがごとし)
二二 かれらヘブルびとなるかわれしかかれらイスラエルひとなるかわれしかかれらアブラハムすゑなるわれもしか
二三 かれらキリストつかへびとなるかわれこれまされり(わがかくいふハくるへものごとし)われほねをりしことかれらよりおほむちうたれしことかれらよりおびたゞしくひとやれらるゝことおほあふことしばゝゝなり
二四 またわれハいつたびユダヤびとしじふひとつげんじたるむちうけ
二五 たびえだにてうたひとたびいしにてうたたびはせんにあひいっちゅうやうみにあり
二六 またしバゝゝたびぢかつかはなんたうぞくなんどうぞくなんいはうじんなんまちのうちなんうちなんかいちうなんいつはりきゃうだいうちなんあへ
二七 またかれらまさりほねをりつかれしばゝゞねぶらうゑかわきしバゝゝしょくこゞえはだかなりしなり
二八 こゝいはざるほかことありてひゞわれせますなはすべてけうくわいおもんぱかりなり
二九 たれよわりわれよわらざらんやたれつまづきこゝろねっせざらん
三十 もしわれかならずほこるべくバよわきことをほこるべし
三一 かぎりなくほむべきかみしゅイエス キリストちゝわがいつはらざるをしりたまふ
三二 ダマスコおいアレタわうつけまちづかさわれをとらへんとしてダマスコびとまちまもれり
三三 われかごまどよりいしがきにそひつりおろされてかれまぬかれたり

第十二章[編集]

わがほこりもとよりえきなしいましゅけんげんもくしおよバん
われキリストにあるひとりのものをしれこのひとじゅうよねんぜんたづさへられてだいさんてんいたる(あるひにくたいありしかわれしらずあるひにくたいほかありしかわれしらずかみしりたまふ)
われこのひとる(かれあるひにくたいありしかあるひにくたいほかありしかしら
[千九百六十九]
かみしりたまふ)
かれたずさへられてパラダイスいたいふべからざることばすなはひとかたるまじきことばきけ
われかくのごとひとためほこるべしよわきことのほかみづかほこらず
われもしみづかほこらんとするともおろかなるものとならずそはまこといへバなりしかれどもひとわれみるところあるひわれきくところにすぎわれはからんことをおそるゝによりほこることをとゞむべし
またたまはりしあまたもくしよりたかぶることなからんためひとつとげにくたいあたすなはたかぶることなからんためわれうつサタンつかひなり
われこれがためみたびしゅこれわれよりさらんことをもとめたり
われいひたまひけるハめぐみなんぢにたれそはわがちからよわきおいまったくなれバなりこのゆゑむしよろこびてみづからよわきほこらんこれキリストちからわれにやどらんためなり
これよりわれキリストためよわきはずかしめともしきせめなやみあふたのしみとせりそはわれよわときつよければなり
十一 われほこるによりおろかなるものとなれりなんぢらわれをしひかくなせりそはわれとるたらざるものなれどもすべてこともっともだいなるしとおとらずもとよりなんぢらほめらるべきものなれバなり
十二 われしるしふしぎなるわざちからあるわざをもてなんぢらうちおほしのびてしとしるしをなせり
十三 なんぢらわづらハせざることほかなんぢらほかけうくわいなにおとところかあるねがはくはわがこのふぎゆる
十四 われいまみたびめなんぢらにいたらんとてそなへせりまたなんぢらをわづらハせざらんとすそはわれなんぢらものもとめずたゞなんぢらをもとむれバなりそれおやためたくはふべきものあらおやためたくはふべきものなり
十五 われいよゝゝなんぢらあいすればいよゝゝなんぢらあいせられずされよろこびてなんぢらたましひためざいついやつくすべし
十六
されあるひといはわがなんぢらをわづらはせざるハたくみなるものなるによりいつはりなんぢらとりこむるなりと
十七
われなんぢらつかはしゝものうちたれよりしや
十八 われこひテトスなんぢらつかはまた
[千九百七十]
れとともわれらきゃうだいをもつかはせりテトスなんぢらよりわれらおなじこゝろにてあゆまざりしやおなじあとあゆまざりし


十九 なんぢらまたわれらみづからなんぢらいひわけするとおもふやわれキリストありかみまへにいふあいするものわれらおこなところみななんぢらとくたてためなり
二十 わがいたらんときわれなんぢらみるおもひごとくならずなんぢらわれみるにもなんぢらおもひごとくならざらんことをおそるまたあらそひねたみいかりあらそわかるること、そしりざんげんたかぶりさわぎなどのあらんことをおそ
二一 またわがふたゝいたらんときわがかみわれをしてなんぢらうちはぢしめたまハんことをおそるまたわれおほくのひとつみをかしそのおこなひしところけがれかんいんはうしなどのことくいあらためざるをうれへんことをおそ


第十三章[編集]

われいまみたびめなんぢらにいたらんふたりあるひハさんにんあかしびとくちよりすべてことさだまるべし
われさきになんぢらつげたりわれふたゝびめなんぢらにあひしときかたりしごとつみをかしゝものそのほかひとゞゝいままたあらかじめはなれをりつぐわれまたいたらばかならゆるさじ
これなんぢらキリストわれありかたあかしもとむるによりてなりかれなんぢらむかひよわからずなんぢらうちつよきなり
かれよわきよりじふじかつけられたれどかみちからよりいきたりわれらかれありよわきものなれどなんぢらむかかみちからよりかれともいき
なんぢらしんかうをるいなみづかかへりみづかこゝろむべしなんぢらもしすてらるゝものならずバイエス キリストなんぢらうちにありこれみづかしらざらん
われらすてらるゝものあらざるをなんぢらしらんことをわれのぞむ
われらなんぢらがすこしあくおこなハざらんことをかみねがこれわれらのなることをあらはすにあらわれらすてらるゝものごとみゆるもなんぢらぜんおこなハんことをねがふなり
そはわれらまことさからひてちからなしまことしたがひてちからあれバなり
われらよわくしてなんぢらつよきときハわれよろこわれらねがところなんぢらまったくならん
[千九百七十一]
ことなり
このゆゑわれはなれてあるときこれかきおくこれなんぢらにあはんときしゅわれたまひしけんゐすなハちやぶためあらたつためたまひしものしたがひてきびしなんぢらあしらふことなからんためなり
十一 このほかまたいはきゃうだいなんぢらよろこかつまったくなりかつなぐさかつこゝろおなじうしかつやはらぐことをせよしからバあいへいあんかみなんぢらとともあら
十二 なんぢらきよくちつけをもてたがひあひとふべし
十三 すべてせいとなんぢらにやすきとへ
十四 ねがはくはしゅイエス キリストめぐみかみあいせいれいまじはりなんぢらすべてともあらんことをアメン



新約全書哥林多後書 終