寛政異学の禁
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学派維持ノ儀に付申達 林大学頭え
朱学の儀は、慶長以来御代々御信用の御事にて、已に其方家、代々右学風維持の事仰せ付置れ候儀に候得者、油断無く正学相励み、門人共取立て申すべき筈に候。然処近来世上種々新規の説をなし、異学流行、風俗を破り候類これ有り、全く正学衰微のゆえに候哉、甚だ相済まざる事にて候。其方門人共の内にも、右体、学術純正ならざるもの、折節はこれ有る様にも相聞え、如何に候。 此度聖堂御取締厳重に仰せ付られ、柴野彦助・岡田清助儀も、右御用仰せ付られ候事に候得者、能々此旨申し談じ、急度門人共異学を禁じ、猶又、自門に限らず他門に申合せ、正学講窮致し、人才取立て候様相心掛申すべく候事。
寛政二年五月廿四日