コンテンツにスキップ

宇川節

提供:Wikisource


宇川海岸 天下の名勝 ドッコイセ コラセ
丹後松島 青い海 サッサヨイヤノヨイヤサッサ
白い砂浜 松はみどりに ドッコイセ コラセ
海の幸やら 山の幸 サッサヨイヤノヨイヤサッサ
経ヶ岬の 灯台の火は ドッコイセ コラセ
恋の暗路も 照らし出す サッサヨイヤノヨイヤサッサ
碇高原 春一番に ドッコイセ コラセ
わらび ぜんまい さんしょ うど サッサヨイヤノヨイヤサッサ
びんぐし 高島 一万度岩 ドッコイセ コラセ
ともに 文殊に 畳岩 サッサヨイヤノヨイヤサッサ
薫り豊かな 天然海苔に ドッコイセ コラセ
わかめ さざえに うに なまこ サッサヨイヤノヨイヤサッサ
清い流れの宇川の鮎は ドッコイセ コラセ
味もかおりも 日本一 サッサヨイヤノヨイヤサッサ
夜の漁火 丹後の海に ドッコイセ コラセ
映えて みやこと見間違い サッサヨイヤノヨイヤサッサ
夏の夜空に 花火が開く ドッコイセ コラセ
丹後松島 夏祭り サッサヨイヤノヨイヤサッサ
国道見下す 釜谷の崖に ドッコイセ コラセ
咲いた笹百合 いじらしや サッサヨイヤノヨイヤサッサ
十一
山の寺なら あの上山寺 ドッコイセ コラセ
海の寺なら 穴文殊 サッサヨイヤノヨイヤサッサ
十二
街の客から 隣の娘まで ドッコイセ コラセ
そろいゆかたの 盆踊り サッサヨイヤノヨイヤサッサ
十三
智恵をもらいに 子供もつれて ドッコイセ コラセ
おいでなされや 花火祭りの穴文殊 サッサヨイヤノヨイヤサッサ
十四
昔語りの 海女唄あって ドッコイセ コラセ
宇川おんなは どきょうよし サッサヨイヤノヨイヤサッサ
十五
澄んだ海水 底まで見えて ドッコイセ コラセ
光る銀鱗 鯛や鰤 サッサヨイヤノヨイヤサッサ
十六
みなと中浜 朝日を受けて ドッコイセ コラセ
揚る大敷 いかや鯖 サッサヨイヤノヨイヤサッサ
十七
釣れたヒコヤに 朝日が踊る ドッコイセ コラセ
秋の磯釣り よい釣場 サッサヨイヤノヨイヤサッサ
十八
祭り太鼓が どどんとひびきゃ ドッコイセ コラセ
今年しゃ 豊年当り年 サッサヨイヤノヨイヤサッサ
十九
嫁にとるなら 宇川の娘 ドッコイセ コラセ
気性素直で きりょうよし サッサヨイヤノヨイヤサッサ
二十
宇川男は 働らき者よ ドッコイセ コラセ
冬は酒屋へ 伏見 灘 サッサヨイヤノヨイヤサッサ
二一
冬の荒海 波のりこえて ドッコイセ コラセ
とれた自慢の カニ料理 サッサヨイヤノヨイヤサッサ
二二
人と人との 相性がようて ドッコイセ コラセ
皆が一つで 町造り サッサヨイヤノヨイヤサッサ
二三
てっつきあだけて とつくりめげた ドッコイセ コラセ
ぼーど中浜 そうだなーえ サッサヨイヤノヨイヤサッサ
二四
皆がいっしょに 声はり上げて ドッコイセ コラセ
唄うふるさと 宇川節 サッサヨイヤノヨイヤサッサ
山は緑に 松杉桧 ドッコイセ コラセ
うまい松茸 山の芋 サッサヨイヤノヨイヤサッサ


この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。