大日本大朝鮮兩國盟約(だいにほんだいちょうせんりょうごくめいやく)
- 件名: 大日本大朝鮮兩國盟約
- 調印: 1894年(明治27年)8月26日(陰暦7月26日)
- 批准:
- 布告:
- 典拠: 外務省外交史料館所蔵原文(『大日本大朝鮮両国盟約』 アジア歴史資料センター Ref.B13091011800 )
- 備考
- 条文は日本語文と漢文でそれぞれ作成される。本稿は日本語文のみ掲載。
- 表記は原文のまま。
- 註: 以下のリストに掲載される漢字はJIS X 0208外の異体字であり、Unicode表のBMP(基本多言語面、0面)が正しく表示できない環境によっては正しく記されない可能性がある。尚U+FA30からU+FA60の文字は、JIS X 0213対応のフォント(IPAフォント等)による記述を行っている。
- 凡例
- 親字 → 異体字 (Unicode番号) ; 異体字の説明。
- 暦 → 曆 (U+66C6) ; 「木」の部分が「禾」となる字形
- 併 → 倂 (U+5002) ; 「并」の部分が「餠」の旁部分となる字形
- 増 → 增 (U+589E) ; 「曽」の部分が「曾」となる字形
- 益 → 益 (U+FA17) ; 「縊」の旁部分となる字形
- 既 → 既 (U+FA42) ; 「漑」の旁部分となる字形
- 註: 辦(弁の異体字)はUnicode表のBMP(基本多言語面、0面)外の文字であり、Unicode表のSIP(補助漢字面、2面)が正しく表示できない環境によっては正しく記されない可能性がある。
大日本大朝鮮兩國盟約
大日本
大朝鮮兩國政府ハ日本曆明治二十七年七月二十五日
朝鮮曆開國五百三年六月二十三日ニ於テ朝鮮國政府ヨリ清兵撤退一節ヲ以テ朝鮮國京城駐在日本特命全權公使ニ委託シテ代辦セシメタル以來兩國政府ハ清國ニ對シ既ニ攻守相助クルノ位地ニ立テリ就テハ其事實ヲ明著ニシ倂ニ兩國事ヲ共ニスルノ目的ヲ達センガ爲メ下ニ記名セル兩國大臣ハ各々全權委任ヲ奉シ訂約シタル條欵左ニ開列ス
- 第一條 此盟約ハ清兵ヲ朝鮮國ノ境外ニ撤退セシメ朝鮮國ノ獨立自主ヲ鞏固ニシ日朝兩國ノ利益ヲ增進スルヲ以テ目的トス
- 第二條 日本國ハ清國ニ對シ攻守ノ戰爭ニ任シ朝鮮國ハ日兵ノ進退及ヒ其糧食準備ノ爲メ及ブ丈ケ便宜ヲ與フヘシ
- 第三條 此盟約ハ清國ニ對シ平和條約ノ成ルヲ待テ廢罷ス可シ
此レカ爲メ兩國全權大臣記名調印シ以テ憑信ヲ昭ニス
- 大日本國明治二十七年八月二十六日
- 特命全權公使 大鳥圭介(印)
- 大朝鮮國開國五百三年七月二十六日
- 外務大臣 金允植(印)
この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。
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