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中岡慎太郎全集/文久2年10月16日付村木栄十郎、同虎次郎、同永二郎宛

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本山一筆啓上仕候。御家内様被御安全御座拝賀候。然ば私儀過日出府仕候処、俄に江戸表に甚以て可恐事件有之、有志之者共不止即刻出達を以彼地罷越候。然に私儀先達せんだつて而拝借仕居候金子之儀返納得仕不申候故、来年帰国迄御差延被仰付候儀ひとへに願候。返々父兄之者へは御沙汰無之様被仰付度、と角帰国之節首尾可仕候。先は大取急右御挨拶迄得御意度、如此御座候。恐惶謹言

十月十六日
中岡光次

 村木栄十郎様
 同 虎次郎様
 同 永二郎様

人々御中

この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。