ユデト書 第十三章

提供: Wikisource
ナビゲーションに移動 検索に移動
Wikisource:宗教 > 聖書 > 旧約聖書続篇 > ユデト書
  • : この文書ではルビが使用されています。ここでは「ルビ」の形で再現しています。一部の古いブラウザでは、ルビが正しく見えない場合があります。

第十三章[編集]

1 ゆふべになりたれば、しもべらはいそしりぞき、バゴアスはてんまくぢてじしやらをそのしゆまへよりしりぞけぬ。かれらみなきてそのとこれり。そはきやうえんながびきて、かれみなつかれたればなり。
2 ユデトひとてんまくのこり、オロペルネスはそのとこしたり。
3 ユデトはそのはしために、そのしんしつそとちて、かれつねごときたるをつべしとめいじたり。そはかれいのりのためくべしといひ、かつこれをバゴアスにもげたればなり。
4 さればすべてのものき、ちひさなるもおほいなるも、ひとりとしてしんしつとゞまるものなかりき。そのときユデトとこかたはらちて、こゝろうちいのひけるは、『ああぜんのうしゆなるかみよ、ねがはくはいまこのとき、エルサレムのほまれのために、わがわざそなはしたまへ。
5 いまこそなんぢゆづりたすくべきときわれらにさからひててきほろぼさんがため、わがくはだてはたすべきときなれ』と。
6 かくてかれは、オロペルネスのかしらかたなるしんだいはしらきたりてかれつるぎり、
7 しんだいちかづき、そのかみのけとらへてひぬ、『ああイスラエルのかみよ、いま、このときわれつよたまへ』と。
8 しかしてかれ、ちからかぎかれくびを、ふたたびちたれば、そのかしらかれよりはなれ、
9 そのからだしんだいしたまろたふれて、てんがいはしらよりおとしたり。やがてかれでて、オロペルネスのくびはしためにわたしぬ。
10 はしためこれをそのしよくもつふくろれ、ふたりつねごといのりのためにきぬ。かくてかれらぢんえいぎ、たにめぐり、ベツリアのやまのぼりて、まちもんきたれり。

11 ユデトはとほくより、もんばんぺいどもにいひぬ『ひらけ、もんひらけ、かみわれらのかみは、われらとともいまし、このなしたまひしことによりて、そのみちからをイスラエルのうちに、またそのつよさをてきむかひてあらはしたまへり。』
12 まちひと〴〵かれこゑき、いそもんくだきたりて、まちちやうらうたちをあつめたり。
13 かれら、ちひさなるもおほいなるも、ともはしでぬ。そはかれらユデトのかへきたりしをいぶかりたればなり。かれもんひらきて、かれらをむかへ、ひかりのためにきてそのまはりりかこみぬ。
14 そのときかれこゑりあげてかれらにいひぬ『めまつれ、かみめまつれ、イスラエルのいへよりそのあはれみらず、このよわがによりて、われらのてきほろぼたまへるかみめまつれ。』
15 かれふくろよりくびいだし、かれらにしめしていひけるは『よ、アツスリアのいくさそうしれいくわんなるオロペルネスのかうべを。よ、かれしたるてんがいを。しゆをんなによりてかれたまへり。
16 しゆたまへば、わがみちにてわれまもたまへり。わがかほかたちかれあざむき、かれほろぼしたれど、かれわれけがし、われはづかしめてつみをかすことあたはざりき。』
17 そのときすべてのたみいたくおどろき、ひれふしてかみはいし、ひとつとなりていへり『むべきかな、われらかみなんぢなんぢたみてきむなしくしたまへり。』
18 オジアかれにいひけるは『むべきかな、むすめよ、なんぢいとたかきかみみまへにて、のすべてのをんなたちのうへにあり。むべきかな、なんぢみちびきてわれらのてきをさかしらたしめたまへるてんちつくりぬし、われらのしゆなるかみ
19 そは、なんぢののぞみは、とこしへかみみちからおぼゆるひと〴〵々のこゝろよりるまじ。
20 かくてかみこれらのことをなんぢとこしへほまれとなし、ことをもてなんぢむくたまはん。そはなんぢ、わがたみなやみのために、そのいのちをもをしまず、われらのかみみまへますぐなるみちあゆみて、われらのやぶれあたかへしたればなり。』すべてのたみら『しかり、しかり』といへり。