マカビー第二書 第七章

提供: Wikisource
ナビゲーションに移動 検索に移動
Wikisource:宗教 > 聖書 > 旧約聖書続篇 > マカビー第二書
  • : この文書ではルビが使用されています。ここでは「ルビ」の形で再現しています。一部の古いブラウザでは、ルビが正しく見えない場合があります。

第七章[編集]

1 さてここに七にんきやうだいあり、わうめいによりて、はゝともとらへられ、むちつなとをもてはづかしめられ、むべきぶたにくくらへといられたり。
2 されどかれらうちひとりだいべんしやとなりていひぬ『なんぢわれらなにもとめ、なにはんとするか、われらはふそたちのおきてをかさんよりは、むしろこひねがふなり』と。
3 わうこれをききていきどほり、なべかまとをねつせよとめいじたり。
4 しかしてこれらのものねつせられしときわうめいじて、ほかきやうだいたちとはゝとのみをところにて、そのだいべんしやとなりしものしたき、かしらかわぎ、そのてあしのさきをおとさしめぬ。
5 かくてかれぜんしんふぐとせられしときなほればとて、わうこれをかたはらにつれきたらしめなべにてらしめたり。しかしてなべゆげはるかひろがりしとききやうだいたちとはゝたふとげんとてたがひはげましつつ、かくいひぬ
6 『しゆなるかみみそなはしたまふ、まことしゆは、モーセがかれらたいしてあかしせしうたうちに、「しゆはそのしもぺらあはれみをくはへたまはん」といひしがごとく、われらにもあはれみくはたまはん。』

7 かくのごとくにしてだい一のものにしときかれらだい二のものをつれきたりてはづかしめ、かみのけつかみてかしらかはぎ、かつひけるは『なんぢからだのあらゆるぶぶんばつせられざるうちに、しよくせんことをほつするか』と。
8 されどかれはそのふそたちのくにことばにてこれにこたへ、『いな』といひぬ。さればかれもまたきつづきてだい一のもののごとがうもんけぬ。
9 しかしてかれ、そのさいごいききとる
とき、かくいへり『きようあくなるなんぢはこのいまのよいのちよりわれらはなつとも、せかいわうは、そのおきてのためににしわれらよみがへらしめ、とこしへいのちをもてむくたまはん。』

10 かれのちだい三のものはづかしめられしが、かれめいぜらるるままに、たゞちにそのしたいだし、いさましくそのべ、
11 おごそかにいひはなちぬ『われてんよりこれらのものをけたれど、しゆおきてのためにこれをてん。されどわれふたししゆよりこれをけんことをのぞむ。』
12 かかりしかばわうおよびともにあるものども、そのくるしみすこしとせざるわかものせいしんおどろけり。

13 かくてかれにしかば、かれらだい四のものをもかくのごとくにしてはづかしめ、これをがうもんにかけたり。
14 かれもそのまさなんとするときいひぬ『ひとによりてに、かみによりてふたゝよみがへらせらるるのぞみいだくはよきことなり。されどなんぢにとりては、いのちへのふくくわつなかるベし。』

15 かれののちかれらだい五のものをつれいだして、おなじくこれをはづかしめたり。
16 されどかれわうつめていへり『なんぢちはつべきものなるに、ひと〴〵うへちからをもつとて、なんぢほつするところをなす。されどわれらのたみかみみすてられたりとおもふな。
17 なんぢはやがて、たいのうみいつが、いかになんぢなんぢすゑとをくるしたまふかをん。』

18 つぎかれらだい六のものをつれきたれり。しかしてかれ、そののぞみていひけるは『いたづらあざむかるな、われらはわれらのかみたいしてをかししつみゆゑこれらくるしみくるなり。さればかかるおどろくべきことどもおこれるなり。
19 されどなんぢは、かみたいしてたゝかひいどみつつ、みづかばつけであるべしとおもふな。』

20 されどすべてのものまさりておどろくベく、またくわうえいあるきおくふさはしきはそのはゝなりき。かれは一にちうちに七にんらのぬるをつつ、しゆにあるのぞみによるゆうきをもてこれをしのベり。
21 かれ、かれらおのおのを、そのふそたちのくにことばをもてはげまし、たふとねつしんみたし、そのをんならしきおもひますらをこゝろをもてつよめ、かれらにいへり
22 『われはなんぢらがいかにしてわがたいりしかをらず、なんぢらになんぢらのれいなんぢらのいのちとをあたへしものはわれにはあらず、またなんぢらおのおののしたいかたちづくりしものもわれにはあらず。
23 されば、ひとをつくり、すべてのもののかんがへいだたまひしせかいつくりぬしは、じひをもて、ふたゝなんぢらに、なんぢらがいま、そのおきてのためにてしなんぢられいなんぢちいのちとをあたたまはん。』
24 されどアンテオコスは、みづかあなどられたりとおもひ、またそのこゑうらむるがごときをいぶかりて、すゑなほあひだに、ことばをもてかれにすすめしのみならず、かれましめ、たかくらゐあたへ、もしそのふそならはしてなば、かれをそのともひとりとなしてこくむたくせんと、ちかひをもてやくそくしたり。
25 されどわかものすこしもこれをかざりしかば、わうそのはゝいだし、わかものみづかすくはるるやうじよげんせよとすすめたり。
26 かれおほくのことばをもてすすめしかば、はゝはそのきすすめんとててり。
27 されどかれかたちかづきしときざんぎやくなるばうくんあざけわらひ、そのふそたちのくにことばにてかくいへり『わがよ、わがたいないに九ヶげつなんぢやどし、三ねんあひだちゝあたへ、としいたるまでなんぢやしなひはぐくみ、なんぢさゝきたりしわれをあはれ[憐]め。
28 われなんぢふ、わがよ、なんぢてんとにけて、そこにあるすべてのものをかみよりこれらのものをつくたまひ、ひとはかくしてきたれることをおもへ。
29 このほふりころすものおそるな、なんぢなんぢきやうだいたちにふさはしきものとなりて、けよ。われみあはれみによりて、なんぢきやうだいたちとともなんぢくるをん。』

30 されどかれなほかたりしときわかものさけびぬ『なんぢらたれつか、われはわうめいしたがはず、モーセによりてわれらふそたちにあたへられたるおきてしたがはん。
31 されどなんぢ、へブルびとたいしてあらゆるあくをたくらみしなんぢは、けつしてかみみてよりのがるるをざるベし。
32 われらは、われらつみゆゑくるしみく。
33 われらいましめ、われらのせいくわつこらしめんがためにしゆしばらわれらいかたまふとも、やがてしゆはそのしもべらやはらたまはん。
34 ああなんぢけがれたるもの、すべてのもののうちにてもつときようあくなるものよ、いたづらたしかならざるのぞみをもて、なんぢたかぶりはなはだしうし、てんらにさからひてなんぢぐな。
35 なんぢいまだすべてのものをみたまぜんのうかみさばきのがれざるなり。
36 これらのことのために、われらきやうだいたちは、しばしくるしみしのび、とこしへいのちにつきてのかみけいやくもとねり。されどなんぢかみさばきによりて、なんぢがうまんたいするたうぜんばつくベし。
37 われもここに、わがきやうだいたちのごとく、われらふそたちのおきてのためにたまとをささげ、かみよばはりて、わがたみにすみやかにめぐみほどこたまはんことと、なんぢが、もろもろのくるしみわざはひとのうちに、しゆのみかみいますことをこくはくするにいたらんことをいのる。
38 また、われらくにびとぜんたいうへたゞしくくだされしぜんのうしやみいかり、われとわがきやうだいたちをもてとゞめられんことをもとむ。』
39 しかるにわうはげしくいかり、そのあなどりぎやくじやうして、かれほかのすべてのものよりもさらざんこくにあしらへり。
40 さればかれも、しゆにそのまつたしんらいきて、いさぎよねり。

41 かくてそのすべてのこらのちに、はゝつひねり。

42 いけにへまつりと、はなはだしきざんぎやくとにつきては、いじやうべたることをもてれりとすべし。