マカビー第一書 第十五章

提供: Wikisource
ナビゲーションに移動 検索に移動
Wikisource:宗教 > 聖書 > 旧約聖書続篇 > マカビー第一書
  • : この文書ではルビが使用されています。ここでは「ルビ」の形で再現しています。一部の古いブラウザでは、ルビが正しく見えない場合があります。

第十五章[編集]

1 さてデメトリオわうアンテオコス、うみしまじまより、ユダヤびとさいしにしてぼくはくなるシモン、およびすべてのたみふみおくれり。
2 そのないようはかくのごとし。
『アンテオコスわうさいしちゃうにしてぼくはくなるシモン、およびユダヤこくみんへいあんいのる。
3 きょうあくなるあるるものどもみづかわれらふそくにしはいしゃとなりたれば、われはわがくにのためにたたかひ、これをいぜんありさまくわいふくするもくてきをもて、ことくにへいしむれあつめ、かつぐんかんそなへたり。
4 われは、われらくにほろぼししものわうこくないおほくのまちまちあれすたれしめしものとをばっせんために、そのじゃうりくせんとほっす。
5 さればわれいま、われよりまへわうたちのなんぢゆるせるいっさいみつぎめんぢょおよふぜいめんぢょは、いかなるものにてもこれをなんぢかくしょうす。
6 われまたなんぢに、なんぢくにのためになんぢみづからのいんをもて、くわへいちゅうぞうすることをにんかす。
7 かつまたエルサレムとそのせいじょとはじいうなるべく、なんぢそなへたるすべてのぶぐおよなんぢきづきしえうがいは、なんぢこれをたもつべし。
8 またわうふすべてのもの、およいまよりのちいつまでもわうふべきものはすべてめんぢょせらるべし。
9 かつわれら、われらわうこくけんせつするときなんぢなんぢくにびとかみみやとをおほいなるえいくわうをもてあがめん。これなんぢくわうえいぜんちあらはされんがためなり。』

10 だいひゃくしちじふねんにアンテオコス、そのふそたちのいたりしに、すべてのぐんたいかれもとあつまり、トルポンとともにものすくなくなれり。
11 アンテオコスほうかれおひうちければ、かれのがれてうみへるドルにきたりぬ。
12 そはかれあらゆるなやみいちじかれのぞみ、そのぐんたいかれみすてたるをりたればなり。
13 アンテオコスはじふまんぐんじんはっせんうまとをひきゐ、ドルにたいしてえいれり。
14 しかしてアンテオコス、まちまはりをとりき、ぐんせんかいじゃうよりたたかひにくははりぬ。かくてかれかいりくよりまちめ、なにびとでいりをもゆるさざりき。

15 ヌメニオとそのともがら、ロマよりきたりしが、そのきたれる、しょわうしょこくとにてたるふみなかには、これらのことしるされありき。

16 『ロマのぎくわんルキオ、プトレミオわうへいあんいのる。
17 ユダヤびとたいしきういうじやうしんぜんとをくわいふくせんとて、われらともまたどうめいしゃとして、だいさいしシモンおよびユダヤこくみんもとよりきたれり。
18 かつかれらいっせんまんこがねたてたづさへたり。
19 さればわれらしょわうしょこくふみおくりて、かれらそこなひ、もしくはかれらかれらまちまちかれらくにとにたいしてたたかひいどむことなからしめ、またかれらたたかふがごとものどうめいむすぶことなからしむるはよきことなりとしゐす。
20 かつかれらたてくるは、われらただしきことゆ。
21 さればもしきょうあくなるものどもかれらくによりなんぢらもとのがきたらば、これをだいさいしシモンにわたし、そのおきてしたがひてこれにはうふくをなさしめよ。』

22 かれはこれとおなことを、デメトリオわうとアタロスとアリアラテとアルサケとにおくれり。
23 またこれを、すべてのくにぐにに、サンプサメ、スパルタ、デロス、ムンドス、シクオン、カリア、サモス、パンフリア、ルキア、アリカルナソ、ロデス、パセリス、コス、シデ、アラド、ゴルテナ、クニド、クプロ、およびクレネにもおくれり。
24 かれらはまただいさいしシモンにもそのうつしえくりぬ。

25 されどふつかにアンテオコスわうはドルにたいしてえいり、えずそのぐんたいひききたり、またこうじゃうきつくり、トルポンをふうさして、そのでいりゆるさざりき。
26 ここにおいてシモンは、かれかたはらにてたたかはしめんとて、りえぬきへいせんにんつかはし、またおほくのきんぎんおよこうじゃうきかれもとおくれり。
27 されどかれこれけず、まへむすびしすべてのけいやくなみし、みづからシモンよりはなけり。
28 かくてかれは、そのともひとりなるアテノビオをシモンのもとつかはし、ことばかはさしめていひぬ
かれらはヨッパとガザラ、またエルサレムにあるじゃうさい、わがわうこくないまちまちしょいうす。
29 しかしてかれらはそのくにざかひあらして、このおほいなるそんがいあたへ、わがわうこくないおほくのばしょせんりゃうせり。
30 さればいまなんぢららがうばひしまちまちと、ユダヤのくにざかひそとにてなんぢらのせんりゃうせしとちよりのみつぎとをかへせ。
31 しからずばそれにへてわれぎんひゃくタラントをあたへよ。しかしてなんぢらあたへしそんがいまちまちみつぎとにたいしてはほかひゃくタラントをあたふべきなり。しからざればわれらきたりてなんぢらせいふくすべし。』

32 かくてわうともアテノビオ、エルサレムにきたりて、シモンのくわうえいきんぎんうつはものたなと、そのじゅうしゃおほきとをおどろきしが、わうことばかれつたへたり。
33 そのときシモンこたへてかれにいひぬ
われらたにんとちうばひしにも、たにんけるものをりしにもあらず、ただわれらふそたちのゆづりりゃうせしのみ。それは、あるときあひだふたうにもわれらのてきしょいうたりしなり。
34 されどわれらをりて、われらふそたちのゆづりをとりかへせり。
35 さりながらなんぢえうきうするヨッパとガザラとにつきていはんに、これらまちまちわれらくにたみとに、おほいなるがいあたへたれど、われらはこれたいしてひゃくタラントをあたふべし。』
しかるにアテノビオはこれにいつごんこたへず、
36 いかりてわうもとかへり、これらことばとシモンのくわうえいかれたるすべてのこととを、はうこくしたれば、わういたくいかれり。
37 そのあひだにトルポンはふねりて、オルトシアにのがれたり。

38 わうはケンデビオをうみへるしゃうすゐとなし、かれほへいきへいとをあたへたり。
39 しかしてわうかれめいじてユダヤのまへえいらしめ、かつたみたいしてたたかひをなしんがために、ケデロンをきづき、もんかたむべきことをめいじたり。されどわうはトルポンをけり。
40 ケンデビオはヤムニヤにきたりて、たみいからしめ、ユダヤをさがし、ひとびととりこにし、またかれらころはじめたり。
41 しかしてかれケデロン(※)をきづきて、きへいほへいとをそこにたむろせしめたり。これかれらわうかれめいぜしところしたがひて、ユダヤのみちへのでぐちをつくりんがためなりき。


※ 底本では「キデロン」とあるが明らかに「ケデロン」の誤り(39節に登場する地名と同一)なので直した。