ベン・シラの智慧 第二十八章

提供:Wikisource
ナビゲーションに移動 検索に移動
Wikisource:宗教 > 聖書 > 旧約聖書続篇 > ベン・シラの智慧
  • : この文書ではルビが使用されています。ここでは「単語ルビ」の形で再現しています。一部の古いブラウザでは、ルビが正しく見えない場合があります。

第二十八章[編集]

1 復讐ふくしうするものしゅによりて復讐ふくしうせらるべし。しゅはそのつみおぼたまはん。
2 隣人となりびとよりけし損害そんがいゆるさばいのときなんぢつみゆるさるべし。
3 他人たにんむかひてはいかりつつ、しゅよりいやしもとるか。
4 おのれひとしきひとあはれまずば、いかでおのつみのためにいのべき。
5 みづかにくにしてなほいかりおこさば、たれかそのつみのためにあがなひをなさん。
6 なんぢ臨終りんじゅうおもひて敵意てきいてよ。腐敗ふはいとをおもひていましめれ。
7 いましめおぼえて隣人となりびといかるな、至高者いとたかきもの契約けいやくおぼえて無知むち看過みすごせ。

8 あらそひよりとほざかれ、さらばなんぢつみすくなくするをん。いかやすひとあらそひおこす。
9 罪深つみぶかひとともなやまし、平和へいわなる人々ひとびとうち讒謗そしりぐ。
10 たきぎしたがひてゆるごとく、あらそひはげしさにしたがひてさん。ひとちからしたがひて、いかりおこごとく、とみしたがひてまたいかりさん。
11 いぞぎてはじめられしあらそひやし、いそがしきたたかひながすにいたらん。
12 火花ひばなかばえあがり、これにつばせばえん。ふたつともなんぢくちよりづ。

13 私語者ささやくもの兩舌りゃうぜつものとをのろへ、彼等かれらおほくの平和へいわなる人々ひとびとほろぼせり。
14 第三だいさんのもののしたおほくのひとふるうごかし、彼等かれらくによりくにらしめぬ。つよまちもこれによりてほろぼされ、おほいなるひといへもこれによりてくつがへされたり。
15 第三だいさんのもののした勇氣ゆうきあるをんないだし、彼等かれらよりそのはたらきうばひぬ。
16 これにこころもちふるものはやすみず、またしづかなるところむをざらん。
17 むちにてたばきずつくらん、したにてたばほねをもくだかん。
18 つるぎによりて、おほくのひとたふれたり。されどしたによりてたふれたるひとごとおほからず。
19 幸福さいはひなるかな、したよりおほまもられ、そのいかりうちぎず、そのくびきかず、そのつなをもてしばられざるひと
20 そのくびきてつくびきにして、そのつなあかがねつななり。
21 そのしきにして、陰府よみかへつて、これにまされり。
22 されどもそれは敬虔けいけんなるひとにとりてはなにちからもなし、彼等かれらはそのほのほによりてかれざるべし。
23 しゅつるものはそのうちおちいらん。ほのほ彼等かれらうちえあがりてされざるべし、それは獅子ししごと彼等かれらつかはされ、へうごとくこれをほろぼさん。
24 荊棘いばらをもてなんぢ所有物もちものまがきほどこし、なんぢぎんきんとをしばれ。
25 なんぢことばおもさをはかり、なんぢくちくわんぬきとをつくれ。
26 これによりてすべらぬやうこころせよ、おそらくはなんぢ、わなをかくるものまへたふれん。