トビト書 第九章

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第九章[編集]

1 トビア、ラフアエルをびて
2 『兄弟きやうだいアザリヤよ、ねがはくは一人ひとりしもべと二ひき駱駝らくだとをたづさへて、メデアのラゲスなるガバエルのもとき、わがためにかの金子きんすり、かつかれを婚筵こんえんともなきたれ。
3 そはラグエルわれをらしめじとちかひたればなり。
4 されどわがちゝかぞふ。もしわれおくれなば、かれいたくなげかん。』
5 ラフアエルきて、ガバエルのもと宿やどり、かれにその證書しようしよわたせしかば、ガバエル封印ふういんせられたるふくろきたりてこれかれわたしぬ、
6 彼等かれらあさはや旅立たびだちてその婚筵こんえんきたれり。かくてトビアそのつましゆくしたり。