エズラ第二書 第六章

提供: Wikisource
ナビゲーションに移動 検索に移動
Wikisource:宗教 > 聖書 > 旧約聖書続篇 > エズラ第二書
  • : この文書ではルビが使用されています。ここでは「ルビ」の形で再現しています。一部の古いブラウザでは、ルビが正しく見えない場合があります。

第六章[編集]

1 かれわれにいふ『さうざうせられしはじめいでたちいまさだまらざりしときかぜいまあつまふりかざりしとき
2 いかづちこゑいまとゞろかざりしときいなづまひらめきいまかゞやわたらざりしとき、パラダイスのもとゐいまかたまらざりしとき
3 うつくしきはないまひらかざりしときぢしんいきほひいまたしかならざりしときかぞつくせぬてんしぐんぜいいまあつまらざりしとき
4 くうきたかさいまたかたつせざりしときおほぞらはていまづけられざりしとき、シオンのあしだいいまゑられざりしとき
5 いまとしいまあらはれざりしときいまつみをかものどものいまとほざけられざりしときおのがためにしんかうたからあつむるひと〴〵いまいんせられざりしとき
6 そのときすでにわれこれらのことをわがこゝろうちにてふかおもめぐらせり。これらのものはほかものによらずわれのみにすよりてつくられしごとく、そのをはりぼかものによらず、ただわれのみによりてさだめられん。』
7 われこたへていふ『ときわかちいかにはじめをはりまたそれにつゞつぎはじめいつぞ。』
8 かれわれにいふ『アブラハムよりアブラハムまでなり。アブラハムよリヤコブとエサウうまづ。ヤコブのはじめよりエサウのくびすにぎれり。
9 エサウはこのをはりにして、ヤコブはつぎはじめなり。
10 ひとはじめはそのなり。ひとをはりはそのくびすなり。エズラよ、くびすとのあひだに、もはやなにをももとむな。』
11 われこたへていふ『しゆよ、もしわれなんぢまへめぐみなば、
12 ねがはくは、しもべさきすこしくしめたまひしなんぢしるしをはりをもしめたまへ。』
13 かれわれにこたへていふ『なんぢあしにてて。さらばなんぢおほいなるこゑくべし。
14 なんぢところはなはだしくうごきて、そのこゑひゞききこゆともおそるな。
15 そのことばをはりかゝはることにして、もとゐもこれをさとらん。
16 そのことばもとゐかゝはることなれば、もとゐふるうごき、かはをはりさまらん。』

17 われこれをきてあがり、なほみゝかたむくるほどに、よ、かたこゑありて、そのこゑおとおほみづおとごとし。
18 そのこゑいふ『よ、ものかへりみんがため、わがちかづかんとするきたらん。
19 われふぎわざをなせしひと〴〵ふぎしらはじむるときまたシオンのくるしみつるとき
20 またすぎぎゆくごくいんさるるとき、われこれらしるししめさん。おほぞらまへまきものひらかれ、すべてのひとともにこれをん。
21 たうさいをさなごらそのこゑかたらん。はらみたるをんな、三、四かげつにしてつきらぬまんに、そのこらきてをどらん。
22 たねかれたるところたちまちにしてあれちくわせん。ちたるくらたちまちにしてむなしくならん。
23 ラツパそのこゑいださば、これをくすべてのひと〴〵にわかにおそれおののかん。
24 そのときてきのそのてきたゝかふがごとく、ともそのともたゝかひ、とそのうへ むものおそれおののかん。またいづみみなもとまりてみときあひだながれざるべし。
25 わがなんぢにいひしこのすべてのことじやうじゆせらるるまでのこれるひと〴〵すくはれ、わがすくひとわがをはりとをん。
26 そのときかれらは、うまれしよりのちあぢはひしことなくてんけられたるひと〴〵ん。ひとこゝろかはりて、ことなりたるものとならん。
27 あくのぞかれ、いつはりすべし。
28 かくてしんかうさかえ、けがれやぶれて、ひさしきあひだむすばざりしまことあきらかにしめされん。』

29 かれわれとものいひりしときよ、わがたるところすこしくうごはじめたり。
30 かれわれにいふ『われこれらのことをよなかなんぢしめさんがためにきたれり。
31 もしなんぢふたゝいのり、なぬかあひだふたゝだんじきせば、われふたゝひるあひだこれらのことよりもおほいなることをなんぢげん。
32 なんぢこゑいとたかものかれたり。つよものなんぢたゞしきをみそなはしまたわかときよりなんぢたもきたりしみさをかへりみたまへり。
33 しかしてこれらのすべてのことなんぢしめし、かつげんがために、かれわれつかはしたまへり。なんぢこゝろやすんぜよ、おそるな。
34 をはりときしんもんおそれて、あわたゞしくさきあくおもわづらふな。』

35 これらのことののちわれふたゝき、さきごとなぬかあひだだんじきして、めいぜられたるみまはりすごさんとせり。
36 やうかめ、わがこゝろふたゝびわがうちわづらひていときかものまへにてかたはじめたり。
37 わがたましひおほいえて、わがこゝろなやみたればなり。
38 われいへり『しゆよ、なんぢかいびやくはじめだいにちみことばいだして「てんつくられよ」といひたまひたれば、なんぢみことばそのわざまつたうしたまへり。
39 しかしてなんぢれいちうへおほひたれば、くらきしじまちめ、ひとこゑいまみまへこえざりき。
40 そのときなんぢみわざあらはれんがため、めいじてみくらなかよりひかりかゞやでしめたまへり。
41 ふつかめなんぢおほぞられいつくり、これにめいじてみづみづとをわかたしめ、一うへのぼらしめ、そのたしたのこらしめたまへり。
42 みつかめに、なんぢみづあいじて、これをちじやうの七ぶんの一にあつめ、七ぶんの六をかわかし、これまもり、そのうちの一たがやし、かつたねくにふさはしからしめたまへり。
43 なんぢみことばでたれば、みわざたちまれり。
44 たゞちにさわにみのり、そのあぢうるはしく、そのるゐおほかりき。またたぐひなきいろといとかぐはしきかほりはなでたり。これらみつかめれり。
45 よつかめに、なんぢめいじて、かゞやでしめ、つきひかりはなたしめ、ほしじゆんじよをととのへたまへり。
46 しかしてなんぢのちくられんとするひとつかふべきことをかれらめいたまへり。
47 いつかめに、なんぢみづあつまりれる、だいいきものとりさかなとをいださんことめいたまひければ、かれきたれり。
48 こゑもなく、いのちもなきみづなんぢめいしたがひていきものつくり、これによりて、ちじやうたみらなんぢふしぎなるわざむるにいたれり、
49 そのときなんぢふたつのいきものまもり、その一つにベヒモテ、のものにレビアタンのあたへ、
50 この二つのもののあひだわかちつくりたまへり。
そはみづあつまれるだいはこの二つのものをともつことあたはざればなり。
51 なんぢベヒモテにみつかめかわきたるいちぶあたへたれば、かれそのところめり。そのところに、一千のやまあり。
52 されどなんぢうるほだいをレビアタンにあたへたまへり。なんぢは、なんぢほつたまときなんぢほつたまひとにこのふたつのもののしよくせられんがためにこれをまもたまへるなり。
53 むいかめに、なんぢめいじてなんぢみまへかちくけものふものとをつくたまへり。
54 このうへなんぢつくたまひしすべてのもののかしらたるアダムをつくりたまへり。なんぢせんみんたるわれらかれよりでたるものなり。
55 しゆよ、われこれのすべてのことをなんぢみまへかたりたるは、なんぢこのはじめわれらのためにつくれりとのたまひしがゆゑなり。
56 アダムよりうまれたるほかたみらきて、かれらは、なにものにもあらず、つばきごとものなりとなんぢのたまへり。なんぢかれらとみうつはよりつるみづひとしづくになぞらへたまへり。
57 しゆよ、みたまへ。いまこのきがごとたみわれらおさへ、われらくらはんとす。
58 しゆよ、われらは、なんぢたみなんぢうひごなんぢひとりごなんぢもつとあいするものばる。しかるにわれらは、かれらわたされぬ。
59 もしわれらのためにつくられしならば、いかにしてわれらこのぐものとはならざる。ああこれらのこと、いつまでかくあるべきか。』