エズラ第二書 第七章

提供: Wikisource
ナビゲーションに移動 検索に移動
Wikisource:宗教 > 聖書 > 旧約聖書続篇 > エズラ第二書
  • : この文書ではルビが使用されています。ここでは「ルビ」の形で再現しています。一部の古いブラウザでは、ルビが正しく見えない場合があります。

第七章[編集]

1 われこれらのことばをいひをはりたれば、はじめわれつかはされたるみつかひまたわれつかはされたり。
2 かれわれにいふ『エズラよ、きてわがなんぢはんがためにつかはされたることばけ。』
3 われいふ『わがしゆよ、かたたまへ。』かれわれにいふ『ひろくかつおほいならんがためにひろばしようみかれたり。
4 そのうみいりくちは、かはごとくならんがためにせまばしよにつくられたり。
5 そのうみまたこれををさめんがためにそのうみらんとするものは、そのせまところとほらずしていかでそのひろところいたんや。
6 またすべてのきものにちたるあるみやこたひらかなるばしよかれたり。
7 そのいりくちみぎかたひだりかたふかみづありて、くだるにあやふかつせまところにあり。
8 そのみづとのあひだみちひとすじのみありて、そのみちひとりにてあゆまずばぐることあたはず。
9 そのみやこあるひとゆづりとしてあたへられんに、そのゆづりぐもの、そのきけんをかしてらずば、いかでそれをぐをんや。』
10 われいふ『しゆよ、しかり。』かれわれにいふ『イスラエルのゆづりまたしかり。
11 かれらのためにわれつくりたり。しかしてアダムわがいましめをかしたるときつくられたるものつみさだめられたり。
12 そのときよりこのいりぐちせまく、かなしく、かつくるしくせられぬ。そのいりぐちしくして、おほくのきなんらうくとにててり。
13 さらまされるいりくちひろかつあんぜんにしてとこしへいのちむすぶ。
14 さればけるものこれらせまむなしきところずば、かれらのためにたくはへられたるものをくることあたはじ。
15 なんぢちはつべきひとなるに、なんいたづらにこゝろわづらはすや。なんぢぬべきものなるになんうごめくや。
16 なんぢなんぞ、いまのよことのみをこゝろおもひて、きたらんとすることおもはざるや。』
17 われこたへていふ『しゆよ、わがしゆよ、よ、なんぢみおきてに、たゞしきひと〴〵これらのものをぎ、たゞしからざるひと〴〵ほろぶることさだたまへり。
18 ゆゑたゞしきものせまことへてひろことのぞむ。ふせいおこなものせまことなやみてひろことぬなり。
19 かれわれにいふ『なんぢかみうへさばきびとにあらず。またいとたかものまさりてさとりあるものにもあらず。』
20 さればひと〴〵まへかれたるかみおきてなみせらるるよりも、むしろいまくるおほものほろびんことを。
21 かみうまきたりしものきたごとに、かれらきんがためになすべきことと、かれらばつのかれんがために、まもるべきこととをおごそかめいじたまへり。
22 しかるに、かれかみしたがはず、かみさからひて、おのれらのためにむなしきことはかりたり。
23 かれふぎはかりごとおのれらのためにかんがへ、いとたかものにつきて、かれいまさずとひ、かれみちみとめざりき。
24 かれかみおきてて、そのけいやくこばみ、そのいましめしんぜず、そのみわざおこなはざりき。
25 ゆゑにエズラよ、むなしきひとにはむなしきもの、ちたるひとにはちたるものそなへらる。
26 よ、わがなんぢよげんせししるしなしとげらるるとききたらん。そのときはなよめあらはれん、すなはいまよりかくみやこあらはれて、ひとしめされん。
27 そのときよげんせられたるあくよりすくはれしすべてのひと〴〵、わがおどろくべきわざをん。
28 そのとき、わがイエス、かれともものどもとともにあらはれ、のこれるたみを四百ねんあひだよろこばせん。
29 そののち、わがキリストといきあるすべてのひと〴〵とはなん。
30 はじめときごとく、なぬかあひだむかししゞまかへりて、ひとりひとのこらざるにいたらん。
31 そのなぬかのちいまらぬめて、つるものなん。
32 そのときはそのうちねむものを、ちりはそのうちもだものかへし、またよみそのゆだねられたるたましひはなたん。
33 そのときいとたかものさばをみざに、あらはれ、あはれみり、にんたいられん。
34 かくてさばきのみのこり、まことちて、しんかうつよくせられん。
35 またおこなひあらはれ、むくいしめされ、たゞしきわざめて、しきわざねざるべし。』

36 われこたへていふ『さらばわれらいかにして、むかしアブラハムがツドムひとのためにいのり、モーセがさばくおいつみをかせしせんぞたちのためにいのりたるをみいだすか。
37 モーセののちヨシユアはアカンのときにイスラエルのためにいのり、
38 サムエルはサウルのときに、ダビデはえきびやうのために、ソロモンは、ぜいじよけるひと〴〵のために、
39 エリヤはあめをうけしひと〴〵のために、またにしひときんがためにいのり、
40 ヒゼキヤはセナケリブのときたみのために、またおほくのひとおほくのひとのためにいのれり。
41 ゆゑにもしつるものさかえしときまたふぎしたるときたゞしきひとたゞしからぬひとのためにいのりしことありとせば、いかでときにもからずとせんや。』
42 かれわれにこたへていふ『いまは、をはりにあらず、このにはまつたさかえやどらず。ゆゑにこのおいちかちありしものよわもののためにいのれり。
43 されどさばきは、このをはりにして、かぎりなきらちいせいはじめなれば、そのときつるものり、
44 ふせつせいせ、ふしんかうたれ、たゞしきくははり、まこときあがるなり。
45 そのときたれにてもさばきおとされしものあはれむことあたはず、またちしものおさへつくることあたはじ。』
46 われこたへていふ『これはわがはじめことばにしてまたわがをはりことばなり。アダムをいださざりしかたよかりしならん。されどかれいだしたれば、かれおさへて、
47 つみをかさざらしめばよかりしなり。このおいかなしみのうちにき、にてのちばつつすべてのひとは、なにえきをかもたん。
48 ああアダムよ、なんぢなにをなせしか。なんぢつみをかしたれど、なんぢのみちしにあらず。なんぢよりでしわれらもちたるなり。
49 われらは、わざおこなひたれば、かぎりなきやくそくせられたりとてなにえきかあらん。
50 われらはいともしきものにして、むなしくなりたれば、とこしへのぞみよげんせられたりとてなにえきかあらん。
51 われらせいくわついとしければ、けんかうあんぜんとのすまひそなへられたりとてなにえきかあらん。
52 われらいともしきみちあゆみたれば、いと たかものえいくわうきよせいくわつをなせしものまもりたればとて、なにえきかあらん。
53 とこしへちざるとみいやしとにちたるパラダイス、しめされたれど、われらこれにるをじ。
54 そはわれらよろこびなきところあゆたればなり。
55 おこなひつゝしめるものかほほしよりもかゞやかん。されどわれらかほくらやみよりもくらからん。
56 そはわれけるあひだしきことおこなひたればなり。かれときには、われらにしのちいかなるなやみくべきかをがんがへざりき。』
57 かれこたへていふ『まるるひとたゝかふべきたゝかひでうけんはこれなり。
58 もしかれそのたゝかひやぶれなば、なんぢのいひしなやみけん。もしそのたゝかひたば、かれはわがいひしむくいけん。
59 これこそはモーセがそのけるときたみかたりしことばなれ「きんがためにいのちえらべ。」
60 されどかれらはモーセをも、そののちよげんしやをも、またわがことばをもしんぜざりき。
61 さればしんぜしひと〴〵すくひのためによろこびあるにず、かれらほろびかなしものなかるべし。』
62 われこたへていふ『しゆわれる。いとたかものいまきたらぬものあはれたまふがゆゑあはれみふかきものとばれ、
63 そのおきてこゝろくるものじひしめすがゆゑじひふかものばれ、
64 そのつくたまへるものつみをかすともこれをしのたまへば、にんたいつよきものとばれ、
65 うばふよりもあたふるものなれば、あたふるものばれ、
66 またいまものれるものおよきたらんとするものあはれみくはたまへば、あはれみおほいなるものばれたまふ。
67 (そはかれ、そのめぐみくはたまはざりしならば、も、このものも、いのちたもことあたはざりしならん。)
68 またかれゆるものばれたまふ。そはかれつみをかすもののそのつみはなれんがために、そのじひをもてかれらゆるたまはざりしならば、ひとの千ぶんの一も、のこることあたはざりしならん。
69 またかれさばきぬしばれたまふ。かれそのみことばによりてつくられしものゆるし、かれらつみたまはざりしならば、
70 おそらくは、おほいなるむれうちよりはなはだしくすくなかずのこるにぎざりしならん。』