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Page:Wagasyu Iisusu Harisutosu Sin yaku01.pdf/19
爾等の
父より
賞を
獲ざらん。
二故に
施濟を
爲す
時は、
僞善者が
人より
榮を
得ん
爲に、
會堂及び
街衢に
於て
爲すが
如く、
己の
前に
菰を
吹く
勿れ、
我誠に
爾等に
語ぐ、
彼等は
已に
其賞を
受く。
三爾施濟を
爲す
時、
爾が
左の
手に
爾が
右の
手の
爲す
所を
知らしむる
勿れ、
四爾の
施濟の
隱ならん
爲なり、
然らば
隱なるを
鑒みる
爾の
父は
顯に
爾に
報くいん。
五爾禱る
時、
僞善者の
如くする
勿れ、
彼等は
人に
見られん
爲に、
會堂及び
通衢の
隅に
立ちて
禱る
事を
好む、
我誠に
爾等に
語ぐ、
彼等は
已に
其賞を
受く。
六爾禱る
時、
爾の
室に
入り、
戶を
閉ぢて、
隱なる
處に
在す
爾の
父に
禱れ、
然らば
隱なるを
鑒みる
父は
顯に
爾に
報いん。
七又禱る
時、
異邦人の
如く
贅語を
曰ふ
勿かれ、
蓋彼等は
言の
多きを
以て
聽かれんと
意ふ。
八彼等に
效ふ
勿れ、
蓋爾等の
父は、
爾等が
願はざる
先に、
爾等の
需むる
所を
知る。
九故に
爾等是くの
如く
禱れ。
天に
在す
我等の
父よ、
願はくは
爾の
名は
聖とせられ、
一〇爾の
國は
來り、
爾の
旨は、
天に
行はるゝが
如く、
地にも
行はれん、
一一我が
日用の
糧を
今日我等に
與へ
給へ、
一二我等に
債ある
者を
我等免すが
如く、
我等の
債を
免し
給へ、
一三我等を
誘に
導かず、
猶我等を
凶惡より
救ひ
給へ、
蓋國と
權能と
光榮は
爾に
世世に
歸す、「アミン」。