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こみそがこ有（ある）ぞ。こ杓子（しやくし）こもつて。こすくてこよこせおつとかてんだ心得（ゑ）たんぽの川崎（さき）。かな川程（ほど）がや。とつかハはしつて行（ゆけ）ばやいとを摺（すり）むく三里（り）ばかりかふち沢（さハ）平塚（ひらつか）大磯（おおいそ）がしや小磯（こいそ）の宿（しゆく）を七ッおきして早（そう）天さう〳〵相州（さうしう）小田原（おだわら）とうちん香（かう）隱（かく）れござらぬ貴賤（きせん）群衆（ぐんじゆ）の花（はな）のお江戶の花（はな）うゐらう。あれあの花を見てお心をおやハらぎやつといふ。產子（うぶこ）這子（はふこ）に至（いた）るまで此のうゐらうの御評判（ごひやうばん）御（ご）ぞんじないとハ申されまい〳〵つぶりまいつぶり角（つの）出（だ）せ棒（ぼう）だせぼう〳〵まゆに。うす杵（きね）すりばちばち〳〵ぐわら〳〵〳〵と。はめを弛（はつ）して今（こん）日御出（いで）の何茂樣（もさま）に。上（あげ）ねバ成（なら）ぬ賣（うら）ねバ成（なら）ぬと。息（いき）せい引（ひつ）ぱり東方（とうほう）世界（せかい）の藥（くすり）の元（もと）〆藥師如來（やくしによらい）も上覽（しやうらん）あれと。^ホヽ敬（うやまつ）て。うゐらうハいらつしやりませぬか。