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(一)
數學的歸納法の原理
て より に到達することを得べきや必せり.
斯の如くにして より に又 より に到達し得べしといふ事實をアルキメデスの法則といふ.
アルキメデスの法則は數學的歸納法の基礎をなす.正又は負の整數の關係せる定理を證明せんとするに當り,先づ其證明の第一段に於て此整數を或一個の特別なる數例へば となすとき,此定理の成立すべきを辨明し,次に第二段に於て,姑らく此定理は一般に該整數が なるとき成立せるものと假定し,さて然る上は此定理は必ず又直ちに に次ぐ數につきても成立せざるべからざることを辨ず.しかするときは此定理は旣に につきては成立せるが故に又直ちに に次げる數につきても成立すべく,旣に直ちに に次げる數につきて成立せる上は,又直ちに此數に次げる數につきても成立すべく,一般に を より大なる任意の數なりとせば,次第に斯くの如く推して竟に此定理は につきても,卽ち より大なる如何なる數につきても成立すべきことを確む