十二、老大國(たいこく)のウヰンナに 並(なら)び合(あ)ひたるブタペスト 亞細亞(アジア)の餘光(よくわう)ダニューブの 底(そこ)にきらめく賴(たの)もしさ」
十三、はや伊太利(イタリー)に打(うち)入れば 昔(むかし)ゆかしき羅馬城(ローマジョー) タイバー川(かは)の淵(ふち)に瀨(せ)に かはりゆく世(よ)ぞあぢきなき」
十四、雪(ゆき)は白(しろ)しアルプス山(さん) 水(みづ)は清(きよ)しジェネヴァの湖(こ) 人(ひと)の心(こゝろ)も打(うち)とけて 遊(あそ)びにつどふ瑞西西國(スユイスコク)