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- 第七條
- 又ヱドワード第三世王ノ御宇第二十五年ニ於ケル議會ノ權能ニ依リ凡ソ何人ト雖モ大憲章及國法ニ背キ其ノ生命肢躰ニ關スル裁判ヲ受クルコトナシト定メ又同法其ノ他ノ國法ヲ以テ凡ソ人ハ國ノ慣習ニ依ルト議會ノ法制ニ出ツルトヲ問ハス苟モ此ノ國ニ設定セラレタル法律ニ基クノ外死刑ニ處セラルヽコトナシト定メ又如何ナル種類ノ犯罪人ト雖モ此ノ國ノ法律ノ定ムル裁判手續及罰法ヨリ除外セラレ別段ナル方法ヲ適用セラルヽコトナシト定メタリ然ルニ近來陛下ノ御璽ノ下ニ種々ノ委任狀ヲ發セラレ之ニ依リテ或者ニ下記ノ權能ヲ附與シ其ノ委員タラシメタリ卽チ陸海軍人其ノ他之ト共働スル橫行者ヲシテ殺人罪、强盜罪、暴動罪其ノ他重輕罪ヲ犯ス者アルトキハ戰時法ノ正義ニ從ヒ其ノ所在地ニ進行シ戰時法ニ適シ戰時軍中ニ於テ用ヰラルヽカ如キ簡易ナル手續順序ヲ以テ斯カル犯人ノ審判、處斷ヲ實行シ戰時法ニ依リ之ヲ死刑ニ處スルコトヲ得セシメタリ
- 第八條
- 右ノ委任ニ託シテ陛下ノ臣民中旣ニ右委員ノ爲メニ死刑ニ處セラレタル者アリ其ノ場合ハ卽チ國ノ法律ニ於テ死刑ヲ以テ論スヘキ者ナリセハ