Page:Reported letter of North Korea to the Japan Bar Association (RP news, extract).pdf/3

提供:Wikisource
このページは校正済みです

民主主義人民共和国のあたたかいふところに帰ることを頑強に要求しています。日本政府と南朝鮮当局はこれらの人びとの希望をもぎちぎって居住地の選択と帰国の権利を奪っています。これははなはだしく人権をじゅうりんするものであります。

 かくのごとく日本政府と南朝鮮当局は初歩的な国際法の規範すらふみにじりながら日本の収容所に抑留されている千七百余名の朝鮮公民中一部のものを日本国内で釈放し、残りの千二百余名を本人たちの意思に反して南朝鮮に強制送還し、その不当な政治的目的をとげようとくわだてています。日本の収容所に抑留されている朝鮮公民の問題は政治的目的とは完全に切りはなして純然たる人道主義の精神と崇高な国際法の原則にもとづいて解決さるべきであります。全朝鮮人民は抑留されている朝鮮公民を南朝鮮に強制送還して李承晩一味の虐殺と迫害にまかせ、政治的ないけにえにすることに手をこまぬいていることができず、また朝鮮公民を人質にしてその政治的目的を達成しようとする日本政府と李承晩当局の企図をだんじて許さないでありましょう。

 われわれ法律家はだれよりも国際法の諸原則を守り、その正当な表現のため積極的に斗う崇高な任務をになっています。わが国の全法律家は日本政府が不当に抑留している朝鮮公民を即