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Page:NiimiNankichi-NurseryRhymes and Poems-1-DaiNipponTosho-1981.djvu/75

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氷雨


氷雨が 村を

濡らして すぎ

北に 雲は

象牙のやうに

光る

野を來る風が

刃󠄁物のやうに

するどくなつたこんな

 日ぐれ

わたしの父󠄁たちは

はらいそは杳いと

西の空󠄁のあかね

とう を硏いだ