コンテンツにスキップ

Page:NiimiNankichi-NurseryRhymes and Poems-1-DaiNipponTosho-1981.djvu/45

提供:Wikisource
このページは検証済みです

かあさんのうた


かあさんのうた子守歌こもりうた

雪󠄁ゆきうたはれた。


かあさんのうた、ねむいうた

編󠄁物あみものしながらうたはれた。


ねんねよねんねの、ひくいうた

ぼうやのベツドでうたはれた。


ぼうやは大人おとなに、なつたとき、

うみむかうへでていつた。


かあさんのうたゆめうた

雪󠄁ゆきうたはれた


ぼうやの部屋へや椅子いすうへ

むかしのやうに、

うたはれた。


ひかり


はたけひかりのなかにゐる。

くろつちをば耕󠄁かへしてる。


まちひかりなかにゐる。

うまをつないでつてゐる。


まどひかりのなかにゐる。

つむぎぐるまをまはしてる。


くらいひかりのなかにゐる。

つち金鑛きんくわうたゝいてる。


――人はひかりのなかにゐる。

  ひかりのなかにゐる。